昨夜は夜更けてから…散歩に出た。
懐中電灯はもたず…しっとりと重いビロードの夜…いや、薄橙色の闇の中を歩いた。
お月様がぼんやり膜に覆われている。
目を凝らすと星が見える… こと座ベガ・わし座アルタイル・ はくちょう座デネブ。
この3つの星を結んで描かれる、細長い大きな三角形をしたアステリズムを夏の大三角と呼ぶ。
3つ星のうちベガとアルタイルは、七夕の伝説における「おりひめ(織姫)」と「ひこぼし(彦星)」でもある。
N氏が教えてくれた。
一昨年まで夜の散歩は黒いシャンクスと一緒だった。
N氏もシャンクスもまっすぐに天国へ旅立った。
存在が最善だった人と飼い主への愛情だけで生きていたシャンクス。
似ている。
在りし日のN氏の思い出と愛犬の思い出…センチメンタルな感情がないまぜに…闇の中をしばし歩く。
asterism(アステリズム)…星団(あるいは小さな星座)
オリオンの三ツ星や北斗七星とともに夏の大三角も仲間である。
自分の中の毒。
積年の恨み。
現在の自分の所在なさで怒りと悔恨のやり場がない…怒り、罪悪感、無情感。
心の中のアステリズム。
ひたすら宵闇の中を歩く。
思いっきり哭けたら、心が浄化される。
脱力しても、その後でべつのちからが湧いてきて腐る事がない。
だけど自分の事で泣けない。
今まで泣いたことがない。
私は強い…私はできる…暗示をかけて心を騙して、生きてきた。
泣く暇がなかったのだ。
ジャガイモの花を見ていると、胸の奥がつーんとする。
痛い。
ここで、この地面で、その場所でしか咲かない花。
それすらも咲かせていない私。
今宵も夜の散歩に出る。
自分と…自分の中の弱さの部分と話をしたい。
星が瞬く空の下で。
所が…今宵は雨催い。
それでも雨を感じながら歩きたい。
まだまだ揺さぶらなければいけない、脳みそがある。
その事を信じながら。
懐中電灯はもたず…しっとりと重いビロードの夜…いや、薄橙色の闇の中を歩いた。
お月様がぼんやり膜に覆われている。
目を凝らすと星が見える… こと座ベガ・わし座アルタイル・ はくちょう座デネブ。
この3つの星を結んで描かれる、細長い大きな三角形をしたアステリズムを夏の大三角と呼ぶ。
3つ星のうちベガとアルタイルは、七夕の伝説における「おりひめ(織姫)」と「ひこぼし(彦星)」でもある。
N氏が教えてくれた。
一昨年まで夜の散歩は黒いシャンクスと一緒だった。
N氏もシャンクスもまっすぐに天国へ旅立った。
存在が最善だった人と飼い主への愛情だけで生きていたシャンクス。
似ている。
在りし日のN氏の思い出と愛犬の思い出…センチメンタルな感情がないまぜに…闇の中をしばし歩く。
asterism(アステリズム)…星団(あるいは小さな星座)
オリオンの三ツ星や北斗七星とともに夏の大三角も仲間である。
自分の中の毒。
積年の恨み。
現在の自分の所在なさで怒りと悔恨のやり場がない…怒り、罪悪感、無情感。
心の中のアステリズム。
ひたすら宵闇の中を歩く。
思いっきり哭けたら、心が浄化される。
脱力しても、その後でべつのちからが湧いてきて腐る事がない。
だけど自分の事で泣けない。
今まで泣いたことがない。
私は強い…私はできる…暗示をかけて心を騙して、生きてきた。
泣く暇がなかったのだ。
ジャガイモの花を見ていると、胸の奥がつーんとする。
痛い。
ここで、この地面で、その場所でしか咲かない花。
それすらも咲かせていない私。
今宵も夜の散歩に出る。
自分と…自分の中の弱さの部分と話をしたい。
星が瞬く空の下で。
所が…今宵は雨催い。
それでも雨を感じながら歩きたい。
まだまだ揺さぶらなければいけない、脳みそがある。
その事を信じながら。
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