2010/03/23 OnAir - Extra Week
01.佐野元春:アンジェリーナ
02.The Who:I Can't Explain
03.Madonna:Everybody
04.Elton John:I've Been Loving You
05.Eric Clapton:After Midnight
06.Neil Young:Cinnamon Girl
07.佐野元春:Bye-Bye C Boy
08.The Monkees:I Wanna Be Free
09.佐野元春:情けない週末
10.Todd Rundgren:We Gotta Get You a Woman
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■内容の一部を抜粋
・デビュー曲特集
番組前半はあのアーティスト、このアーティストのデビュー曲特集。
・アンジェリーナ
元春は1980年3月21日、シングル「アンジェリーナ」でデビューした。当時24歳。
「なんでしょうか。この自分の曲を改めて聴くというのは、居場所がなくなって、そわそわする子どもの気持ちになってしまいます」と元春。
・I Can't Explain
ザ・フーのデビュー曲。
・Everybody
マドンナは現在51歳。1982年10月リリースのデビュー曲。当時24歳。
「女性の年齢についてはあんまり触れないようにというのがマナーだと思いますけれど、このマドンナの場合は51歳という年齢、素晴らしい勲章と言っていいんじゃないでしょうか」と元春。
・デビュー30周年のコメント
リスナーから「今月3月は特別な月ですね。3月13日、佐野さんの誕生日。3月21日は佐野元春レコード・デビュー30周年。3月31日はMotoharu Radio Show 1周年。おめでとうございます」というコメント。
「ありがとうございます。いや本当ですね。しかし人というのは不思議なもので、あんまりいいことがたくさん起こると、なにか他人事みたいに感じて、ぼーっとしてしまいがちです。うれしいことはひとつひとつしっかりと噛みしめていかないといけません」と元春。
・I've Been Loving You
エルトン・ジョンはピアノ・プレーヤーとしていろいろなバンドでピアノを弾いていた。作詞家バニー・トーピンとの出会いがあり、ソングライター・チームとしてレコード・メーカーに就職。自分のためというより他人に曲を書くのが仕事だった。約二年間いろいろな歌手に曲を提供して自分たちの曲を作るチャンスが巡ってきた。1968年リリースした「I've Been Loving You」は高い評価があったもののレコードの売り上げには繋がらなかった。
・After Midnight
エリック・クラプトンのデビュー曲は彼が敬愛するギタリスト、J.J.ケールのカヴァーだった。
・Cinnamon Girl
ニール・ヤングのデビュー曲。
・「アンジェリーナの日」佐野元春デビューにまつわるインタビュー
番組後半は番組アシスタントのゴトウくんとデビュー当時の思い出にまつわる話。
・デビュー前
12,13歳で楽器を始め、見よう見まねで曲を作り、15,16歳で自作曲をバンドで演奏していたという。学校内、学校外で演奏してた延長でいつの間にかデビューしていたとか。
・目指すソングライターのタイプ
はっぴいえんどに共感していたが、歌われている世界が若い自分にはだるいと感じ、物足りなく思っていたという。もっとエキサイティングな日本語のロックンロールを書いてみたいと常々と思っていたのだとか。
・Bye-Bye C Boy
デビュー前の16,17歳の頃に書いた曲。デビュー・アルバムにはふさわしくないと思っていたのだとか。ポップなアルバムならハマるかもしれないと判断して『Niagara Triangle Vol.2』でレコーディングしたそうだ。詞の内容が変わっていて聖書の中のとても好きなエピソード、ノアの方舟のエピソードをヒントにして書いたのだという。アレンジは高校生のときにやっていたバンドとほぼ同じなんだとか。「バックレーン元春セクション」というそのバンドは、他のバンドと違ったことをやろうという意識が強く、ホルンが二台入ったバンドだったという。ある有名なコンテストに出場してこの「Bye-Bye C Boy」を歌ったが、同じコンテストに出場していた杉真理さんは年下のコが変わったハーモニー、変わったコード進行の曲を書いて歌ってるのに驚いたそうだ。杉さんは今でも元春に会う度に「Bye-Bye C Boy」はいい曲だと言ってくれるらしい。絶対的な存在が傲慢な人間に対してさよならするというテーマで書かれた曲で、曲中の英語のナレーションは、聖書のノアの方舟の場面の中で、神が人間に言う台詞を元春が朗読してエフェクターを使って神秘的な感じにして挿入したのだとか。
・はじめて聴いたポップ・ソング
元春のお母さんが好きだったレコードを小さい頃から何気なく聴いていたそうだ。小学校5,6年の頃にテレビで見た「モンキーズ・ショー」の中で聴いた曲、モンキーズの「I Wanna Be Free」が心に響いたのだという。
・デビュー
当時昼間働いていたので夜6時過ぎにレコーディング・スタジオに行ってレコーディングする日々だったので、すごく大変だったのだそうだ。ただ自分のレコードが出るというのでうれしく思ってエキサイトしていたとか。
・それまでの日本語のロックとは違う何をアルバムに盛り込みたかったか?
東京で生まれ東京で育ったので街の歌が歌いたかったそうだ。そして日本語の持つ韻律、リズム感というものが好きだったので、日本語によるポップ音楽の中に盛り込みたいと思っていたとか。一音の中に何文字を詰め込んで、それが字余りにならないよう、ビートの中で言葉がワークしているような工夫をしてみたという。
・テレビ
デビュー当時からテレビにはほとんど出なかった。はじめてテレビ出演したのは'90年代のはじめだったとか。ライヴ・アクトが生活の中心だったのだという。テレビよりラジオなのだそうだ。
・情けない週末
スガシカオが日本語のラヴ・ソングの中でいちばん好きだと「佐野元春のザ・ソングライターズ」の中で話していた曲。曲を書いたのはこれも十代の頃だという。ひとりで街をうろつくことが多く、歌の中に出てくるのは日比谷公園の噴水、青山墓地のあたりとか、当時元春がうろついてた景色をスケッチしたのだとか。曲はラヴ・ソングだが十代が書くにはちょっとませた曲だと元春は話す。
・We Gotta Get You a Woman
トッド・ラングレンのデビュー曲。
・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
・次回放送
4月6日(火)。