特集陳列 坂本龍馬

2008年08月11日 | アート
2008年8月10日(日) 晴れ。

京都国立博物館で展示されてる「特集陳列 坂本龍馬」を見に行った(31日まで)。



今回は特別展覧会が行われる旧帝国京都博物館本館(特別展示館)ではなく平常展示館のみの公開だった。



平常展示館は老朽化のため今年12月上旬から建て替え工事に入るという。
今まで平常展示館には入ったことがなかったのでちょうどよい機会だった。

「特集陳列 坂本龍馬」は博物館所蔵の書簡を中心にした展示。
龍馬の遺品は龍馬使用海獣葡萄鏡、龍馬所用三徳、龍馬愛用の日本刀「吉行」の3点。

NHK大河ドラマ『篤姫』との関連では薩摩藩の小松帯刀のことが触れられていた。
乙女姉さんに宛てた手紙の中で
「なお去年七千八百両でヒイヒイとこまりておりたれば、薩州小松帯刀と申す人が出しくれ、神も仏もあるものにて御座候」
と書いている。
大河ドラマでは次回17日の放送から龍馬が登場するようだ。
http://www3.nhk.or.jp/taiga/index.html

印象に残った手紙
・乙女姉さんに宛てた手紙
日本を憂いて「今一度日本を洗濯致し申し候」と書いている。ドラマでもよく取り上げられる文言。

・姪の春猪(はるい)さんを罵倒する手紙
姪の春猪さんに宛てた手紙の中で「おまへハ(中略)をとこという男ハ皆にげだす」と罵倒している。
従来の研究では差し出し年月日が1867年1月20日と推測されていた手紙。
しかし前年の1866年1月20日付けの別の手紙との類似点から、
今回の「特集陳列 坂本龍馬」では薩長連合(1866年1月21日)の前日に書かれたものだと結論づけている。
薩長連合仲立ちのプレッシャーの中で書いたのでは、ということである。
手紙の中には「露の命ハはかられず」と遺書めいた文言が綴られており、
いつ襲撃されるかわからない中で手紙を書いた龍馬の気持ちが察せられる。
今回初公開。

見物は暗殺された現場の近江屋にあった屏風、掛け軸。飛び散った血痕が生々しかった。
数年前の大河ドラマ、幕末を舞台に新撰組を描いた『新選組!』のことを思い出した。
再来年2010年の大河はまた坂本龍馬に焦点を当てたドラマとなるとか。
・『龍馬伝』
http://www.nhk.or.jp/drama/html_news_ryouma.html

鳥羽伏見の戦い(戊辰戦争)の展示もあり、
龍馬亡き後の明治維新(今年は百四十周年の節目の年だとか)まで見渡せる展示会だった。

せっかくなので河原町通の坂本龍馬、中岡慎太郎遭難の地 まで足を伸ばした。



近江屋跡地は今、旅行会社が移転となったため、空き物件となっているようです。


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