6月14日(日) 晴れ。
サントリー・ミュージアム[天保山]で開催されている「対決。水の都 大阪VSベニス 安藤忠雄建築展2009 水がつなぐ建築と街・全プロジェクト」を観に行きました。
http://www.suntory.co.jp/culture/smt/gallery/index.html
安藤忠雄建築展は今年の2月に本町のTOTOテクニカルセンター大阪で開催された「安藤忠雄建築展[挑戦-原点から-]」を観ています。
http://blog.goo.ne.jp/sitedoi/e/fc10a244e9a4fe4ed41db48b2b468043
そんなわけで新鮮味はなかったんですが、今回は安藤忠雄によるギャラリー・トークが行われるというので参加して来ました。安藤忠雄は1941年生まれなんですね。今年68歳ということでした。ギャラリー・トークの冒頭では、日本人の平均寿命について触れ、100年前よりも長寿になったことを話しました。そんな中で今の大阪に元気がないのは20代から30代にかけての若者層に元気がないからだと指摘してました。それは親が甘やかして育てたからだということでした。これから若者を鍛え直さないと、大阪は本当にダメになるのだと、そう話してました。
ギャラリー・トークは全長20メートルという中之島の模型の前で行われました。制作に4ヶ月かかったという模型。「桜の会・平成の通り抜け」プロジェクトが模型で一望できるようになっていたんですが、フェスティバルホールはツインタワーになってました。。模型は展覧会の後、大阪市役所で展示され、八軒浜でも展示予定だとか。
「桜の会・平成の通り抜け」計画は来年3月で桜の植樹が終わるそうです。寄付は5億2千万円集まり、今後30年間の桜のメンテナンスもそれでまかなえると話してました。中之島壁面緑化プロジェクトも進行していて会場で100円募金をやってました。一応100円寄付しておきましたわ。8月には中之島公園の先端に噴水が完成するとか。25メートルの大噴水。噴水の水あまりきれいとは言えないので水にはかからないようにと話してましたが。。
「対決。水の都 大阪VSベニス」に言及して、ベニスでは15世紀の古い建築を壊さず、現代美術館に再生するプロジェクトを行ったそうなんですが、日本では古い建築を大事にしない風潮があると話してました。その流れで「住吉の長屋」に話が及びましたけれど、あの長屋は冬は寒いし住むには不向きなんだそうなんですが、「施主には建築は実験だと思ってもらってるから」みたいな発言がありました。そうしたことから、この人は人よりも先に建築があるのだなぁみたいなことを思わずにはいられなかったですね。まぁ、山下達郎がフェスティバルホール取り壊しで毒づいたわけも理解できるというもの。とはいいつつ、しっかり『建築家 安藤忠雄』のサイン本に名前を入れてもらいましたけどね(苦笑)。これを読んでまた勉強しますわ。