Motoharu Radio Show #088

2011年09月14日 | Motoharu Radio Show

2011/09/13 OnAir - 2nd. Week - HKBを迎えて東京ファイナルを語る #2
佐野元春 and The Hobo King Band:ニュー・エイジ(Live)
佐野元春 and The Hobo King Band:ロックンロール・ナイト(Live)
佐野元春 and The Hobo King Band:ヤング・フォーエバー(Live)
佐野元春 and The Hobo King Band:サムデイ(Live)
佐野元春 and The Hobo King Band:新しい航海(Live)
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■内容の一部を抜粋
・ライヴ特集
今週は先週に引き続いて6月19日に東京国際フォーラムで行われた佐野元春30周年アニバーサリー・ツアー・ファイナル「All Flowers In Time」のライヴを特集。
ゲストにホーボーキングバンドの古田たかし、Dr.kyOn、井上富雄、山本拓夫を迎えて「これまでのライヴ人生を振り返って」をテーマにして語り合う。

・ニュー・エイジ(Live)
「トミーのランニング・ベースなんかゾクゾクするよね」と元春。
イントロでオーディエンスが「うわー」と沸くので、それを聴いて演奏するバンドも興奮するとDr.kyOn。

・ホーボーキングバンド
ホーボーキングバンドはドラムスの古田たかし、キーボードのDr.kyOn、ベースの井上富雄、サキソフォンの山本拓夫のほかに、ギターの佐橋佳幸、長田進、パーカッションのスパムというメンバーがいる。スパムは佐野元春30周年アニバーサリー・ツアー・パート3の最中に20キロの減量に成功した。「スパムと呼んでいいのか...」と井上富雄。

・ツイッター
「さて、Motoharu Radio Showでは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるツイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。番組からツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・験担ぎ
元春からバンドのメンバーに験を担いだりするのかという質問。
山本拓夫はライヴの最中は空っぽの状態がいいので、逆に何もしないことにしてるそうだ。
古田たかしはライヴの前に必ず歯を磨くという。気分が変わって引き締まるのだとか。
井上富雄は当日の会場でのリハーサルがあまりにも調子がいいと本番でそれを超えられないことがあるので、リハーサルでは変なぐらいで終わらしておくのだという。
Dr.kyOnはリハーサルから本番の靴を履いてピアノのペダルを踏んでおく、チェックしておくのだとか。準備さえしっかりとしていれば本番をリラックスして楽しむことができるそうだ。

・清正公
「僕なんか験担ぎバリバリですよ」と元春。
この30年間、舞台に上がるときは必ずパンツ(ズボン)の後ろポケット、右ポケットに清正公のお守りを入れておくのだという。清正公は加藤清正を奉ってるので勝負の神様。お守りの中には勝負にかけて菖蒲が入ってるという。毎年必ず5月にお守りをもらうそうだ。ときどき忘れてステージに出ることがあり、そのときは気弱になってしまうというほどお守り依存症。そんな自分が情けなくて反省するのだとか。

・ロックンロール・ナイト(Live)
「この曲をステージのセンターで歌ってて景色が見えてきたんだけど、そういうことは滅多にないんですよ。歌うことだけで一生懸命なのだけれど。東京国際フォーラムのこのライヴでは、みんなの演奏を聴きながらホライズンが見えるというか、向こうの方に地平線が見える。景色をはっきりと見ながら歌ったという感じだね」と元春。

「今回ピアノの音がすごくきれいだった」という元春に、Dr.kyOnは毎回ピアノはその時代の新しい機種にしていることに加えて、会場やその日の演奏する曲によってピアノに付けるパッドの種類やリバーブの長さなどの微調整を行い、頭のほうのメゾフォルテを弾くときとエンディングのメゾピアノを弾くときはタッチも全然違うけれど、うまく一台でいけるように、その分量をペダルで足したりしてると話す。
「コンサート会場の広さに合わせてとか、そのときどきのアレンジに合わせて、キーボードのタッチを微妙に変えてゆくというのは本当に職人の域だと思います。そのへんはkyOnは本当に素晴らしいと思いますね」と元春。

元春はむかしザ・フーがロック・オペラをやってたように、いつかこの「ロックンロール・ナイト」で、いきのいいミュージシャンに参加してもらってロック・オペラをやってみたいという気持ちがあるそうだ。

元春の最後のシャウトの手前の演奏は息が合ってて素晴らしいと元春。井上富雄は最初は難しいと思ったが、今では目をつむってもできるようになったと話す。

・キーボード
左手でベースをランニングして、右手で違うことをやるというロール・ピアノが得意なDr.kyOn。ニューオリンズ・スタイルのピアノはずいぶん練習したのだそうだ。この分野では負けない、こんなふうに使うのはどうだとか、そうした部分を磨くように練習をしたとか。

・ヤング・フォーエバー(Live)
1997年の夏にウッドストックでレコーディングしたアルバム『The Barn』からの曲。
演奏は佐橋佳幸が加わったので、正にハートランドとホーボーキングバンドの合体バンドとなった。
山本拓夫はフルートの音がちゃんと聴こえるミックスになって安心したそうだ。というのは自分で吹いててフルートの音が聴こえないのだとか。

・ジャム・バンド
Dr.kyOnと佐橋佳幸がいろんな楽器を持ってくるので元春は編曲が楽しくて仕方ないのだとか。ジャム・バンドの要素があるのだと元春。山本拓夫はソロでもセクションでも上手いのでブラス・アレンジもそこに加わる。「『Sgt.Pepper's』みたいな世界観をライヴでやれたら楽しいんじゃないかな」と元春。

・ツアー中のオフは何をしているのか?
元春からの質問。
山本拓夫は虫とか蛙のフィールド調査をやってるそうだ。メンバーと一緒に帰れなくなるくらい滞在を引き伸ばすこともあるという。
古田たかしは中古レコード店巡り。
井上富雄は観光名所があれば訪れるが、都市部の街だとパチンコをして時間をつぶすことが多いそうだ。以前、熊本で元春と一緒にパチンコをしたそうだ。「SOMEDAY」が3回くらい店内にながれたという。元春があまりにも入らなかったので店員さんが狙う釘を教えてくれたとか。
Dr.kyOnは競馬。ウッドストックでもジョン・サイモンがサラトガの競馬場に行ってきたと話したので、サラトガにも行ってきたそうだ。紳士、淑女の社交の場といった印象の、田舎ののんびりとした競馬場だったとか。サラトガから帰ってきたときのジョン・サイモンの第一声が「家、買えそうか?」だったそうで、「二軒ぐらいは」と答えたという。本当はほんの10ドル、20ドルくらいしか勝ってなかったが。。

・サムデイ(Live)
「この曲はいつ演奏してもすごいね」と元春。
一日目も素晴らしかったけれど二日目も素晴らしかった。だからみんなに感謝したい、どうもありがとう、と元春。

・東日本大震災
本来ならば東京国際フォーラムは3月12日、13日に行われる予定だった。ファイナルの3月13日は元春の55回目の誕生日だった。
ところがその二日前に地震がありファイナル公演は延期となった。

元春からの最後の質問は「このときみんなはどこにいてどうしてました?」。
地震が起こった当日はみんな家にいたそうだ。井上富雄は当日の夜、下北沢のライヴハウスでライヴを行う予定だったが中止に。
みんな元春のファイナル公演のことを心配していたという。
「こういう未曾有の厳しい状況で表現者として何をしたらいいのだろうと途方に暮れましたね。そこで闇雲に、発表するしないに関わらず、闇雲に詩を書いていましたね」と元春。

「振替公演が決まったとき、この最終公演に臨むにあたって僕は期するものがありましたね。この日、歌いながら何か震災という厳しい状況を受けて、不思議と自分が今まで書いてきた曲が共振してくるというかね。そういう不思議な感覚を終始持ちながら歌ったコンサートでしたね。ひじょうに特別な今までにない経験をしたライヴでしたね」と元春。

・新しい航海(Live)

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