09月04日プレイリスト
「棚からひとつかみ+リクエスト」
1. SEPTEMBER / 竹内まりや "エクスプレッションズ" '79('08)
2. RESPECTABLE / THE OUTSIDERS '66
3. JUST AS LONG AS WE'RE IN LOVE / TERRY CALLIER "WHAT COLOR IS LOVE" '73
4. SPANISH HARLEM / BEN E.KING '61
5. YOUR PRECIOUS LOVE / MARVIN GAYE & TAMMI TERRELL '67
6. ALL OF MY LIFE / CONNIE STEVENS '66
7. HAPPY GATHERING DAY / 山下達郎 "レイ・オブ・ホープ" 8月10日発売ニュー・アルバム
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■内容の一部を抜粋
・近況
11泊12日に及ぶニュー・アルバム『RAY OF HOPE』の地方プロモーションが終わって東京に戻ってきたところ。名古屋、大阪、博多、札幌と移動したそうだ。本日9月4日は東京でシアター・イベント「Joy 1.5 ~THE MOVIE」。明後日の仙台で終わり。その後少しだけ仕事が残ってて、それが終わると人間ドッグに行ってライヴ・ツアーのリハーサルに入るというスケジュール。
・棚からひとつかみ+リクエスト
そんなわけで今週はレギュラー・プログラムの「棚つか」にプラス、リクエストのプログラム「棚からひとつかみ+リクエスト」。
・SEPTEMBER
9月に入ったのでまりやさんの「SEPTEMBER」にリクエストが殺到した。1979年のシングル。
・RESPECTABLE
リスナーからのリクエスト。クリーブラインド、オハイオ出身の5人組ヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ、ジ・アウトサイダーズ。1966年、全米15位のヒット「RESPECTABLE」はアイズレー・ブラザーズのカヴァー。オリジナル・シングル、モノラル・ヴァージョンからのデジタル・プロセッシング。
・JUST AS LONG AS WE'RE IN LOVE
テリー・キャリアはシカゴ出身の黒人。シンガー・ソングライターのようなアーティスト。名曲が多いけれど何故かヒット曲がないそうだ。1973年の隠れた名盤と言われるアルバム『WHAT COLOR IS LOVE』から「JUST AS LONG AS WE'RE IN LOVE」。
・機内放送
今月9月からJAL、日本航空の機内放送でニュー・アルバム『RAY OF HOPE』の特集をやってるそうで、達郎さんの一人喋りの特集で、札幌から帰ってくるときに聴いたそうだ。ラジオのような一人喋りなので、不特定多数に聴いてもらうにはちょっと堅いかなと思ったとか。ANA、全日空は8月から鈴木万由香さんとの対談でニュー・アルバム『RAY OF HOPE』の特集をやってるそうで、そちらは突っ込まれたりしてるとか。国際線は今月も引き続きやってるという。
・SPANISH HARLEM
8月22日にジェリー・リーバーが呼吸不全で亡くなった。マイク・ストーラーとコンビで幾多のロックンロールのヒット曲を生み出した。ジェリー・リーバーは作詞を担当していた。享年78歳。以前番組でソングライター特集を組んだので、機会があればアーカイヴを放送してみたいとか。マイク・ストーラーはまだ生きてるので、そのときになれば考えたいと達郎さん。
「SPANISH HARLEM」はジェリー・リーバーとフィル・スペクターが共作した。ベンE.キングのソロ初ヒットで全米10位、R&Bチャート15位。達郎さんも『ON THE STREET CORNER』でカヴァーしている。アルバムのステレオ・ヴァージョンは何故か左から歌が出てくるが、これはトム・ダウドのミックス。「これが(19)61年の音か! というような素晴らしい重低音をしております」と達郎さん。今回はアナログのステレオ・ヴァージョンをデジタル・プロセッシング。「スパニッシュ・ハーレムに咲いた真赤な薔薇の女性」とは娼婦のことだと思われる。
・YOUR PRECIOUS LOVE
夫婦デュオのアシュフォード&シンプソンの作詞担当、ニコラス・アシュフォードも8月22日に咽頭がんで亡くなった。享年70歳。以前番組でソングライター特集を組んだので、機会があればアーカイヴを放送してみたいが、ヴァレリー・シンプソンは長生きしそうな人だと達郎さん。
「YOUR PRECIOUS LOVE」はアシュフォード&シンプソンのペンになる作品で、マーヴィン・ゲイ&タミー・テレルの1967年の全米5位、R&Bチャート2位のヒット曲。バラードの珠玉の名作。
・ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』のアナログ盤
ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』のアナログ盤を11月2日に発売。180グラムの重量盤で2枚組となる。
http://item.rakuten.co.jp/warnermusic/wpjl-10005/
リスナーからの質問に答えて。アナログ盤のソースはCDと同じマスターで、むかしは今のように音圧があるマスターが作れなかったけれど、音圧があるとアナログでカッティングしてもいい音になるそうだ。中心に近くになるにつれレンジが狭くなるのはアナログの宿命なのでしょうがない。ただ今回は14曲入りだけど実質12曲入りで片面3曲なので余裕のあるカッティングができる。内周までいい音で聴けるとか。
・ライナー・ノート
ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』を購入したリスナーからライナー・ノートがあれば読みたいというお便り。
達郎さんはベスト盤などに解説をつけるけれど、新譜にはライナー・ノートを付けないそうだ。純粋に音だけで楽しんでほしいとか。制作ノート、曲解説はディーラー、お店の方々の参考資料として作ったもので、ネットにアップロードをしているが、読みたい人だけ読んでほしいとのこと。
http://wmg.jp/tatsuro/
今後共、パッケージにはライナー・ノートを付けるつもりはないと達郎さん。
・ALL OF MY LIFE
コニー・スティーヴンスにリクエスト。アメリカのコレクターズ・チョイスが倒産して、出るはずだったシングル全集が出なくなったとか。代わりに日本のワーナーで作るつもりで鋭意製作中。それにも入る予定の1966年のシングルで、ヘレン・ミラーとトニー・パワーズの共作でスクリーン・ジェムズの作品「ALL OF MY LIFE」。
・HAPPY GATHERING DAY
達郎さんのファンだった小学校からの友人を亡くしたという51歳の男性からのお便りを読んでリクエストに応えた。
■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
■今後の予定
09月11日は引き続き、「棚からひとつかみ+リクエスト」
http://www.tatsuro.co.jp