懐かしい未来 #001

2009年05月01日 | 懐かしい未来

■大貫妙子 ~懐かしい未来~
2009年4月28日(火) NHK-FM PM11:00 - AM00:00
DJ: 大貫妙子
GUEST: 山下達郎

Playlist
SNOW / 大貫妙子
ずっと一緒さ / 山下達郎
すてきなメロディー / シュガーベイブ
A Ray Of Hope / The Rascals
懐かしい未来~longing future~ / 大貫妙子
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■内容の一部を抜粋
・生放送
今夜はスタジオまでクルマを運転してきたという。月がきれいだったとか。

・荒吐ロック・フェスティバル
26日の日曜日には荒吐ロック・フェスティバルに出演したター坊。生憎、雨と風の悪天候だったとか。
http://arabaki.com/home.php

・懐かしい未来
四月から毎月最終火曜日の夜11時から生放送でお届けする新番組。毎回ゲストを迎えての60分。
再放送は翌週火曜日の午前10時から。
生放送の番組へのメッセージは番組ホームページで受け付けているそうだ。
http://www.nhk.or.jp/n-mirai/

「いろんな世代がいてそれぞれいろいろな価値観をお持ちだと思いますが、そういう世代を超えて生活を見直すべき時期が来ているのではないかなと思っています。あるいは世代から世代に、どこからか切れてしまった繋いでゆくべきものというか、繋げてゆくことの必要性というのか、そういうことも含めてなんですけれど、みなさまの来てくださるゲストの意見を伺おうと思っていますが。私もいろいろ旅をしてきまして、日本を離れて思うことはですね、本当に日本というのは素晴らしい国だなぁというふうに思います。もちろん政治の抱えてる問題とかたくさんございますが、そういうことではない昔からの文化や習慣や食、すべてのことをもう一回見つめ直してみたいなという気持ちもございます。そういうことも改めてお伝えできればと思っています」とター坊。

・SNOW
テレビのCMで使用されている曲。CMやテレビ、映画主題歌や、様々なコンピレーションに収録のカヴァー楽曲をコンパイルしたアルバム『palette』が4月29日にリリース。その中から。

・大貫妙子
1973年にシュガーベイブを結成し、3年ほど活動した後、1976年にソロ・デビューし、シンガー・ソングライターとして活動している。

・山下達郎
記念すべき第一回のゲストは山下達郎。「この方に会ってなければ私は音楽を続けていなかったかも」とター坊。シュガーベイブ時代からの盟友。ふたりは同じ年齢。タツローさんは2月生まれで、ター坊は11月生まれ。はじめて会ったときは20歳と19歳だったとか。

・50
現在、全国ツアー中のタツローさん。本当は47本で先週末に終了しているはずだったが、沖縄二日間が追加となり49本。験をかついでもう1本、中野サンプラザを追加して50本。「49はやっぱよくない」とタツローさん。ター坊はNHKホールで見たそうだ。

・公演時間
タツローさんのライヴは毎回大体3時間ぐらいある。今回は6年ぶりの全国ツアーなので冗長な部分は省いているのだという。タツローさんによると冗長に思えるところは休んでいるそうで、コーダで一息ついて次の準備をしているのだとか。それを今回はおもいきってやめたという。どの公演も今回は3時間5分ぐらいになっているそうだ。

・ライヴ中の喋り
ター坊はライヴの最中に喋ると歌に集中できないという。タツローさんは「あれが自分の型だから」と話す。喋ることで休めるし、次のストレスフルなピッチの曲もできるのだという。そのライヴ中の喋りでホールのことについて話しているが、その話題をふたりでしたいとター坊。

・ずっと一緒さ
昨年リリースしたタツローさんのシングル。

・NHKホール
ステージ側から見ると広く見えるが客席側から見ると近いね、とター坊。「アンビエンスが良くて拍手が上から落ちてくる」とタツローさん。意外とステージは小さく、一階の客席も小さいから本当は小さいホールで、両ウイングに広げて作ってあるからうまいことできてる、とタツローさん。

・大阪
1974年4月、シュガーベイブではじめて大阪へ行ったときはこわかったというふたり。「デューク」という喫茶店でライヴを行ったときは、通路に一直線に楽器を並べて演奏したのだとか。お客さんは12,3人だったが、そのうちの何人かは今でもライヴに来るとタツローさん。

・フェスティバルホール
ホール自体は採算性は全然問題ないが、ホテルとか施設の耐震が問題なのだという。ホールを残して上だけを建て替えようとすると、周りの道路を1年間封鎖しなければできないそうだ。それが府なり市なりの交通許可が下りないのだとか。許可が下りても補償で天文学的な予算がかかるという。簡単に5分、10分で話せないけれど、反対した以上リサーチしてみたら、文化的な施設を残そうとしたらいかに行政的に難しいことかがわかったとタツローさん。東京でも日比谷の三信ビルという素敵なコリドーのビルが結局、壊さざるをえなかったと。「法隆寺は壊さないのに、なんでフェスティバルホールをこわすのかっていう(笑)。東京でも同じ問題がたくさんあるでしょ」とタツローさん。

・ファンに対していちばん大切にしてきたことは?
人によってただの通過儀礼のように音楽を聴いてた人もいる、とタツローさん。ほんの一時期、マイブームのように音楽にのめり込んで、今は全く音楽に興味を持てないという人がいるのだと。そうではなくて中学の頃に聴いてた音楽が48歳になっても聴き続けられるようになるにはどうすればいいのかと考えているのだという。「エバーグリーン」といえば陳腐な言い方だが、ずっと通してゆくものを探してきたのが、自分の中で音楽生活だから、型を壊すよりも守るほうが難しいし、人によってはワンパターンとか懐メロとか言う人もいるけれど、同じサウンドをどれだけ保持できるかを自分の中で課題としてやってきたから、それを共有してくれるお客さんがおそらく来てくれるのだというふうに思っているそうだ。変えてゆくという作業もアバンギャルドだが、逆に変えないのも実はアバンギャルドではないのかなと。問題なのはスピリットが同じかどうかで、お客さんに対して大切にしてきたことはそういうものではないかな、とタツローさん。

・DOWN TOWN
今回のライヴでは24歳のドラマーを起用しているが、ライヴで最後に演奏する「DOWN TOWN」が、シュガーベイブを辞めてから25年くらいで、いちばんシュガーベイブに近い演奏だとタツローさん自身は思ってるのだとか。ター坊もライヴで聴いてぶわっと涙が出てきたのだという。それはたぶんドラマーの若さだろうとタツローさん。一人変わるとモチベーションが変わるのだそうだ。そういう意味では前に進まないとダメだとタツローさん。ドラマーの小笠原拓海くんに出会うまで1年半探したとかで彼は17人目だったという。

・雨は手のひらにいっぱい
イントロでエレクトリック・ピアノを演奏しているのはター坊。

・ハンドマイク
ター坊はハンドマイクで歌えないそうだ。スタンドマイクで直立して歌うから女「東海林太郎」と言われてるらしい(笑)。

・すてきなメロディー
Aメロはター坊で主メロはタツローさん、作詞は伊藤銀次さん。

・フェニックス
タツローさんは2003年にNHK総合で放送された「地球だい好き 環境新時代」のテーマ・ソングに「フェニックス」を書き下ろした。

・未来に取り戻したいものは何か?
この番組の命題。

・ミューズ
タツローさんは今回の全国ツアーの最中に民放の報道番組のテーマ・ソングを書き下ろした。「私のコアな観客層(四十代から五十代)の表情からは今回の大不況の切実さが伝わってきます。その空気感からこの曲『ミューズ』が生まれました」というタツローさんのコメントがメディアに配布されているらしく、ター坊が紹介した。曲は名古屋公演のとき三日間ホテルに缶詰となり、東京から持ち込んだキーボードで作ったという。タツローさんのファンのコア層は四十代中盤の男性で、企業のリストラの対象となっているのがその世代。ツアーで回っていると彼らから切迫感に満ちた空気をひしひしと感じたそうだ。今回のツアーのセットリストの根本的なポリシーは明るい歌で、前向きな、人生は前を向いて歩いて行こう、がんばっていこうという明るい歌しか歌ってないという。アメリカでは「兆しが見えた」と言ってるが、まだ当分はこの経済不況の状態が続くだろうから、力づける歌しかできないと思い、そうしたコメントを発表したのだそうだ。
「飢餓とか貧困の問題がなかなか解決できないけれど、僕はいつか全部とは言わないけれど、少しずつね、解決できると。悪いことが蓄積されてる分だけ、いいことも蓄積されてるというふうに、僕らは信じて生きたいなと思ってるし、そういうことを考えると、もうちょっと世界は平和になって行くかなというね。それを個人で、それから政治のレベルで、どれくらいやったり、発言したり、行動したりするというのは難しい問題なんだけれど。僕がこうやって放送で言ったところでね、アレなんだけれど。まぁ、雑駁な言い方すればそういうようなことを考えて、今回はそういう曲を作ったりしてるんですよ(笑)」とタツローさん。

・A Ray Of Hope
タツローさんのアイドル・グループ、ラスカルズはイタリア系アメリカ人のグループでカソリックの人たち。ブルー・アイド・ソウルと呼ばれる音楽で、白人だけれど黒人音楽に傾倒している。それがだんだんエスカレートしてきて、半分黒人が参加するコンサートでなければやらないと宣言したのだという。当時1967,8年の話で、それは南部でライヴができないことを意味していて、ヒット・ソングを連発したグループだったが、人気が翳ってきて解散してしまった。でも、タツローさんはその志、音楽に対する思想を学んだのがラスカルズだったそうで、「A Ray Of Hope」という曲はタツローさんにとってプライヴェート・アンセムなのだという。今回のライヴでは「蒼氓」の中で取り上げている1曲。

・TOKYO M.A.P.S
ター坊は大型連休中に開催されるJ-WAVEのイベントに出演。
J-WAVE & Roppongi Hills present
TOKYO M.A.P.S supported by JAVA TEA
TAEKO ONUKI EDITION

開催日:5月2日(土)~5月5日(火)
会場:六本木ヒルズアリーナ(日比谷線「六本木駅」より徒歩約5分)
入場無料
http://www.tokyomaps.jp/

・懐かしい未来~longing future~
アルバム『palette』で本邦初公開された曲。この番組のテーマ・ソング。

・次回放送
5月26日(火)NHK-FM PM11:00 - AM00:00

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