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忘れないように……

「シネマチャート」30年

2008-10-24 09:59:07 | 映画 - ベスト
発売中の「週刊文春」10月30日号に『30年分を一挙公開! ザ・ベストオブ「シネマチャート」』という記事が出ている。

「シネマチャート」というのは週刊文春の映画評コーナーで、毎号2本の映画を星つきで批評している。他と違うのは、一つの作品を5人いる評者全員が観ていることと、各人各作品へのコメントが50字ほどと極めて短いこと。

コメントが短いため、ネタバレがほとんどないし、パッと読めるのがよい。また、同じ作品でも評者によって星の数にばらつきがあるのが面白い。

後続の同様の映画評を他誌で見かけるが、コメントの文字数が300字などと中途半端で、批評ではなく感想がだらだらと続いており、とても全部読む気がしない(他人のことまったく言えないのだが……)。その点、週刊文春のは簡潔でよい。

ただし、ネタバレがまったくないというわけではない。そのため、観ると決めている作品については、星の数しか見ないようにしている。ついついコメントも読んでしまうこともあるけど。

また、評者全員から高評価だからといっても自分もそうなるとは限らない。逆に、全員が酷評していても自分もそうとは限らない。当たり前のことだけれど、いつも星の数がバラバラなシネマチャートを見ていると、好みなどは人によるのだなぁと思う。

今回の『ザ・ベストオブ「シネマチャート」』では、星の合計による各年のベスト3とワーストを載せている。個人的には各年の一番評が割れた映画なんてのも色々見たかった。


「シネマチャート」30年間の主な評者
 ・池波正太郎(作家、1977年~1986年)
 ・小森和子(映画評論家、〃)
 ・白井佳夫(映画評論家、〃)
 ・H・E・プリングスハイム(〃)
 ・渡辺淳(〃)
 ・林家木久蔵(初代)(落語家、1980年~1986年)
 ・田中小実昌(翻訳家・作家、1977年~2000年) 2000年没

 ・品田雄吉(映画評論家、1977年~)
 ・芝山幹郎(翻訳家、1988年~)
 ・中野翠(コラムニスト、1990年~)
 ・おすぎ(映画評論家、1992年~)
 ・斉藤綾子(作家、1997年~)


なお、評価は以前は以下の通り。

 ☆☆☆ … 一食ぬいても、ぜひ!
 ☆☆  … 料金の価値あり。
 ☆   … 暇だったら…。
 ■   … 損するゾ、きっと。(本当は椅子で寝てる?マーク)
 ×   … 見ていません。

数年前からは、以下の通り。

 ☆☆☆☆☆ … もう最高!ぜひ見て!!
 ☆☆☆☆  … 一食ぬいても、ぜひ!
 ☆☆☆   … 料金の価値あり。
 ☆☆    … 暇だったら…。
 ☆     … 損するゾ、きっと。
 ×     … 見ていません。


参照:
週刊文春 2008年10月30日号 - 目次など

3回に分けて詳細を書きました(2009年4月)。
週刊文春シネマチャート30年[データ編1] - 評者全員が満点の作品、歴代評者一覧など
週刊文春シネマチャート30年[データ編2] - 各年のベスト3、ワースト1(1977年~1989年)
週刊文春シネマチャート30年[データ編3] - 各年のベスト3、ワースト1(1990年~2007年)