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忘れないように……

バビロン A.D. 全米公開

2008-09-01 12:03:17 | 映画 - 作品
フランス人監督マチュー・カソヴィッツのハリウッド映画(正確には米仏合作) "Babylon A.D." (バビロンA.D.)が8月29日に全米公開された。週末興行成績は初登場2位。主演はヴィン・ディーゼル。共演にミシェル・ヨージェラール・ドパルデューシャーロット・ランプリングランベール・ウィルソン
ポスター『Babylon A.D.』
マチュー・カソヴィッツ監督作は初期の『カフェ・オ・レ』 Métisse (1993) 、『憎しみ』 La Haine (1995) 、『アサシンズ』 Assassin(s) (1997) が個人的にとても好きである。映画ファンには『憎しみ』でカンヌ映画祭の監督賞を獲ったことで知られているが、一般には『アメリ』 Le Fabuleux destin d'Amélie Poulain (2001) の青年役や『クリムゾン・リバー』 Les Rivières pourpres (2000) の監督といったほうが分かりやすいだろう。

ヴィン・ディーゼル出演作では『ピッチ・ブラック』 Pitch Black (2000) がとても気に入っている(賛否はっきり分かれた映画だった)。バビロンA.D.は意外な監督・主演の組み合わせで、個人的に日本公開がとても楽しみである。少し不安でもあるが。

原作はモーリス・G・ダンテの1999年の小説 "Babylon Babies" (バビロン・ベイビーズ)。原作者のダンテは、フランス生まれで現在カナダのケベック在住。この小説は、1993年の "La Sirène Rouge" (赤いセイレン)、1995年の "Les Racines du mal" (悪の根)に続くシリーズ3作目。

なお、シリーズ1作目は2002年にフランスで映画化され、日本でも『レッド・サイレン』の邦題で2003年10月4日に新宿のシネマスクエアとうきゅうにて公開された。監督はオリヴィエ・メガトンで、主演はジャン=マルク・バール

当然、ジャン=マルク・バールが演じた主人公ヒューゴーを、今回はヴィン・ディーゼルが演じるわけだが、全然似たところがないので不思議な感じがする。まぁ、頭髪は似てるけど……


Babylon AD Movie - 映画公式サイト(英語)
Babylon A.D. (2008) - The Internet Movie Database (IMDb)
Maurice G Dantec - 原作者の公式サイト(フランス語)