南九州市川辺町君野にある君野権現洞穴を紹介します。
杉木立の山道を登っていきます。
鳥居をくぐっていったところにあります。
この洞穴は溶岩洞穴で、表面が固まりかけた溶岩の中から熱い溶岩が抜けたあとが洞穴になったものです。
鹿児島県で唯一のもので、昭和29年に県指定文化財(天然記念物)になりました。
洞穴入口です。上は、杉山の斜面になっています。
入口にあるオオタニワタリ(大谷渡り、チャセンシダ科)。
葉の中央がへこんでいて、雨水を溜めるのに適しています。
入口はやや狭いです。中に入ってみました。
入ってすぐ左に大きな空間があり、祭壇があります。
土器や石器が発見されており、古代人が住居として使用していたと考えられています。
奥行きが40mほどあります。
昔、洞穴の長さを知ろうとして、犬を3頭放したところ、そのうちの1頭が加世田沖の下島権現という離島に現れたという伝説があるそうです。