鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

オオタニワタリ

2007-01-11 | 植物
奄美大島の山でオオタニワタリを見つけました。
オオタニワタリは、琉球列島から台湾原産のチャセンシダ科に属するシダ植物です。
樹木の枝の付け根に付着して生えています。
鮮やかな緑の大きな葉が広がり、中央は皿のようになっており、ここに落ち葉や水をためることができます。
これは、落ち葉を腐葉土として栄養にするためだと考えられています。

種子島でも見ることができ、山に取りに行って庭に観賞用として植えている家が多いです。



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サンタンカ

2007-01-10 | 植物
昨日紹介した奄美大島の田中一村記念美術館の庭にサンタンカの花が咲いていました。
山丹花と書きますが、昔は三段花と書いていたそうです。
中国南部からマレーシア原産の、アカネ科の植物です。
鹿児島本土では見ることの少ない花です。
(指宿などの暖かいところにはあるかもしれません)


真紅の花が枝の先端にかたまって咲いています。
まだ完全に開いていませんが、花びらが4方に開きます。
葉は、ゴムの木の葉に似ています。
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田中一村記念美術館

2007-01-09 | 施設
奄美空港の近くに、奄美大島の自然や歴史を展示した「奄美パーク」がありますが、その一角に田中一村記念美術館があります。
田中一村は、人生の後半を奄美に移住して奄美の自然を描き続けた日本画家で、孤高の画家とか日本のゴーギャンとか呼ばれる人です。


田中一村記念美術館の入り口。


建物の中に入ると水を張った庭があり、ここに高倉を模した3棟の家が並び、時代順に一村の絵が展示されている。

田中一村のプロフィール
・ 1908年(明治41年)、栃木県に生まれる。
・ 幼いときから天才的な才能を発揮し、旧制中学時代から南画家として知られる。
・ 大正15年東京美術学校入学後、3ヶ月で中退。
・ 中央画壇とは一線を画し、50歳の時に奄美へ移住し、紬染色工として生計を立て、蓄えができたら絵を描くという生活を送る。
・ 昭和52年、名瀬市の借家で69歳の生涯を終える。


奄美の自然を描いた絵のひとつ「アダンの木」
一村は、ソテツ、クワズイモ、ダチュラ、アカショウビンなど奄美の自然を描いた絵を数多く残している。
地位や名誉や富を求めず、自分の描きたい絵を描いたからこそ、見るものの胸を打つのでしょう。

田中一村記念美術館
 鹿児島県奄美市笠利町節田1834
 開館時間:9時~18時
 休館日:第1・第3水曜日、12月30日~1月1日
 入館料:一般200円、高・大生140円、小・中学生100円
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ツキイゲ

2007-01-08 | 植物
昨日紹介した、奄美大島の土盛海岸の砂地にツキイゲの群落がありました。


ツキイゲは亜熱帯性のイネ科の植物で、沖縄や奄美大島で多く見られ種子島を北限として生息しています。
茎が太く、葉は細く先端がとがっており、群落に足を踏み入れると刺さって痛いです。
砂地に根を張って生えていますので、侵食防止になり砂防の効果があるようです。
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奄美の海

2007-01-07 | 水辺の風景
奄美大島の海です。


笠利町の東海岸にある土浜の海岸です。
北を眺めたもので、砂浜の緩やかな湾が広がっており、岬の向こうに奄美空港があります。


前の写真のアップです。
岬の先端にある岩は節田立神で、別名フグリ(男性のシンボルのこと)岩といいます。
奄美や沖縄では、このような屹立する岩を立神と呼び、海のかなたから幸福をもたらす神がやってくるという信仰があります。
立神は、歌によく歌われています。
左の飛び出している建物は奄美パークです。


笠利町の北西にある土盛海岸です。
ここも美しい砂浜の湾となっています。
岬の先端が12月22日紹介したあやまる岬で、ここに展望台や公園があります。

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桜島小ミカン

2007-01-06 | 食べ物
桜島には世界一の食べ物が2つあります。
世界一大きい大根「桜島大根」と世界一小さいミカン「桜島小ミカン」です。


桜島小ミカンは、直径4~5cmと小粒ですが、甘さは大粒の甘いミカンです。
特徴としては、扁平であること、皮離れがいいこと、種が多いことです。

また、このミカンには別の世界一もあります。
それは、1本の木に実をつける数が世界一多いことです。
2003年の記録ですが、24600個のミカンがなったそうです。
体育館に並べて数えたそうです。

桜島はビワの産地でもあります。
それにしても、火山灰と溶岩からなり栄養分に乏しいと思われる島ですが、このような豊かな作物が育つとは不思議な島です。
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蔵王岳

2007-01-05 | 風景
加治木シリーズをもう少し続けます。

そそり立つ岩峰・・・
これは加治木町の、九州自動車道加治木ジャンクションの脇にある蔵王岳です。
標高158mとさほど高い山ではありませんが、特異な形からよく目立つ山です。
アメリカ、ワイオミング州のデビルズタワー国定公園にあるデビルズタワーに似ています。
高速道路を鹿児島から空港に向かうと、左に1月2日紹介した龍門滝を、右にこの蔵王岳を見ることができ、セットで観賞できます。



どうしてこのような急峻な山ができたのでしょうか。
これは貫入岩体といって、マグマが軟らかい地層(堆積岩)に貫入し、冷えて固まった後、周囲の軟らかい地層が侵食されて、固まったマグマが残ってできたものです。

こんな急峻な山ですが登山できるようで、山頂には日の丸の旗が掲げられています。
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坂井手滝・金山滝

2007-01-04 | 水辺の風景
昨日紹介した加治木町の金山橋のすぐ上流に、坂井手滝と金山滝の2つの滝があります。
写真は、金山橋から撮影したものです。


左(3筋の滝)が坂井手滝、右が金山滝です。
坂井手滝の上流は堰になっており、そこから水路で導いた水を落としているのが金山滝です。
石橋と滝との組み合わせが、美しい景観を作り出しています。

河床まで下りると、金山橋のアーチにすっぽり収まる坂井手滝を撮影できるのですが、川に下りる道がなくあきらめました。
石橋の写真集などでは、そんな写真が掲載されていますので、プロの写真家はどんなところでも行って撮影するのですね。
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金山橋

2007-01-03 | 石橋
昨日紹介した加治木町の龍門滝から、網掛川を800m上流に遡ったところに、石橋の金山橋がかかっています。


金山橋は、その名の通り山ヶ野金山から加治木港に金鉱石や資材を運搬する道路に架けられていた橋です。
これが第1金山橋で、溝辺町には第2、第3の金山橋が架けられていました。
当時の重要な産業道路だったわけです。

橋は1連アーチで、橋長23m、橋の幅4.2m、河床からの高さ10mです。
島津家が金山経営のため明治13年ころ架橋したとされています。

この橋のすぐ上流に、坂井手滝、金山滝がありますが、それは明日紹介します。
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龍門滝

2007-01-02 | 水辺の風景
明けましておめでとうございます。
ご訪問くださる皆様方の、ご健康とご繁栄をお祈りいたします。
今年も鹿児島の自然や食べ物の情報を発信していきますので、アクセスよろしくお願いいたします。

加治木町を流れる網掛川に龍門滝があります。
滝といえば山の奥に分け入って見ることが多いのですが、この滝は町の近くにあります。
九州自動車道加治木ジャンクションの近くにあり、高速道路から見ることができます。鹿児島から空港に向かうと左にこの滝が見えます。


滝は高さ46m、幅43mとどちらも長く迫力があります。
日本の滝100選に選定されている滝です。
今は渇水期ですが、雨の時期は流量がもっと多く豪快そのものです。
普通は、写真左の崖の上にある滝見台から見物するのですが、これは川に下りて、滝つぼの近くから撮影したものです。


滝の下流には龍門温泉があります。
滝は川の上流の右にあります。
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