◇人間の本体は肉体ではなく 霊魂であります。
霊魂が肉体に依(よ)って(肉体を使って) 現象界の生活をしている、
それが人間であります。
◇霊魂は肉体による生活を通して、
苦しみや喜びを味わい、
さまざまな体験をすることができます。
その体験によって、
霊魂自らの存在と、
そのありようを知ることになります。
すなわち、
自分は何を喜び、
何を嫌がり、
何を恐れるかなど、
自分の心のありようを知り、
その傾向に気付いていくことができます。
◇ですから、
生活の中で起こってくる一切の事柄は、
自分の心のありようを知るための機会であると知って、
それに全力を尽くしていくことが、
人間生活の基本的態度でなくてはなりません。
このような生き方をしてこそ、
霊魂は自らのありようを知ることになり、
そこから人間とは何かという、
人間自覚のみちが開けてくるのです。
◇霊魂がこの人間自覚への精進にひたむきになり、
人間とは何かを知っていくことこそが、
人間生活の真の意義であります。