市ヶ谷日記

喜寿を超えた老人です。日々感じたことを、過去のことも含めて、書き記しておこうと思います。

民進党は党代表選挙の前に蓮舫代表辞任の総括を行うべきである

2017-08-08 | 独吟

 民進党の蓮舫代表が辞任した。党代表就任以来問題になっていた二重国籍が理由とされているが、筆者は彼女の父祖伝来の国籍が真の理由であると考える。

 通常、国籍あるいは人種が違えば、その人が異なる価値観を有するであろう、と誰しも考える。そして、人々は自分と異なる価値観を持つ人に自分の人生を託すことはない、ということも否定しがたい真実である。

 これを差別と声高に非難する人がいる。しかし、人々の「異なる価値観を有する人」に対する忌避感を差別と称しても、事の本質を解明するには至らない。イヤなものはイヤであり、キライなものはキライであるからである。

 蓮舫氏はこれまで事業仕分け、公務員制度改革、安倍首相の政治姿勢に対する批判等々で頭角をあらわし、民進党の代表に担ぎ出された。しかし、残念ながら彼女の価値観が那辺にあるか不明のままであり、国民の「異なる価値観を有する人」に対する不安を払拭する努力をしてこなかった。

 筆者は、国民の心中にうごめくこうした不安について、蓮舫氏を代表に選んだ民進党の国会議員がどのように考えていたのか、今もって分からない。このことを国民に説明しないで新しい党代表を選んでも、民進党は国民の心情を理解していない人たちの集まり、という烙印を消すことはできない。蓮舫氏は、国家の理想や人生の目的を論ずるには不得手であったが、論法鋭く政府を攻撃するに秀でた能力を持っている。今後はこうした方面で活躍を期待したい。