■『女であること』(1958)@神保町シアター
S33('58)/東京映画/白黒/スタンダード/1時間40分
原作:川端康成『女であること』 監督:川島雄三
出演:原節子、森雅之、久我美子、香川京子、三橋達也、石浜朗 ほか
森美術館での発作以降、また出かけるのが不安になっちゃったけど、
家にいても行動療法にはならないから、今度は映画館に挑戦。
以前、発作を起こした「渋谷ユーロスペース」では、あまりひっかかる作品がなかったから、
ミニシアター系でまだ行ったことがないところを片っ端から調べていたら、
今作を発見して鼻血が出そうになった
私のイチオシ邦画である『白痴』以来の原節子×森雅之×久我美子の3大スターに加えて、
香川京子、三橋達也って、これ以上ない豪華キャスティング。これを劇場で見逃す手はない
森雅之さんの出演作は、ビデオになってレンタル屋にあるものはほぼ観たと思っていたけど、
まだまだたくさん出演作があって、販売されてないものもたくさんあるんだなあ!
以前から気になってた神保町シアターだけど、行くのは初めてでドキドキ。
50~60代ぐらいのお客さんが多かったかな。平日ってこともあるだろうけど。
端っこは既に空いてなかったから、一番後ろの端から3番目に座ってみた。
▼story
有能な実績のある弁護士・佐山貞次(森)は、妻の市子(原)といつも仲睦まじいおしどり夫婦で通っている。
家には、佐山が担当している殺人事件で父が死刑宣告を受けている受刑者の娘・妙子(香川)を預かっているが、
父の判決の行方と、弁護士の佐山夫婦宅に居候している自分の境遇に押し潰されそうな妙子は始終暗い影を背負っている。
そんな妙子を支えているのは、学生の恋人・有田だが、まだ佐山夫婦には言えずに後ろめたい気持ちでいる。
市子の女学校時代の親友・音子の娘・さかえ(久我)が、大阪から家出して市子を頼って来た。
さかえは、妙子と正反対で、活動的で無鉄砲。市子を盲目的に愛しているため、
市子がなにかと目をかけている妙子を敵視したり、貞次にちょっかいを出して、家の中は急に混乱する。
そんな折、貞次の親友の息子・光一から、結婚前に付き合っていた恋人・清野を紹介されて戸惑いを隠せない市子。
それを見抜いて清野にも近付くさかえに、市子は複雑な嫉妬心も隠せず、夫婦仲がギクシャクしてゆく。。
ええ映画やったぁ・・・森雅之さん見てるだけでもうっとりするのに、
大好きな久我美子さん演じるさかえは、私の好きな出演作『挽歌』(これも森雅之さんとの共演)にも通じるものがあって、
いつも思うけど、モダンなキュートさは、日本のオードリーみたいだ
若き日の美輪さんがオープニングに登場して、ヒラヒラのブラウスを着て、歌うシーンから度肝を抜かれる/驚
女であることがどれほど面倒かっていう歌詞を、表情で演じ分けながら歌っている。
「市子おばさまが好き。おじさまも好き。でも、2人とも好きな時の自分は嫌い」
さかえが書き殴った日記を見てショックを受ける市子。こんなストレートな激情ってあるだろうか?!
おまけに、原節子に久我美子がキスを浴びせるシーン、
久我美子の若い誘惑にとうとう負けて、森雅之が土手の藪の中でキスするシーンまであってさらにビックリ!
途中、貞次のセリフについ最近のこととまったくリンクしたセリフがあってドキっとしたんだけど、なんだったっけ?!
上映中はもちろんケータイを切ってるからメモすることも出来ず、とうとう思い出せないまま後までモヤモヤした。
(おお!思い出した!「魅(み)せます!大奥@歴史秘話ヒストリア」で書いた「江島生島事件」だっ!
ストーリー的には落ち着くんだけど、さかえが突然別れを告げる雨のシーンは唐突で切なく、
いつまでも、いつまでも余韻に浸っていたい気持ちが残るラストもさすが。
気づけば、2時間近い映画を大した不安もなく夢中で最後まで観れたことにホッとした。
S33('58)/東京映画/白黒/スタンダード/1時間40分
原作:川端康成『女であること』 監督:川島雄三
出演:原節子、森雅之、久我美子、香川京子、三橋達也、石浜朗 ほか
森美術館での発作以降、また出かけるのが不安になっちゃったけど、
家にいても行動療法にはならないから、今度は映画館に挑戦。
以前、発作を起こした「渋谷ユーロスペース」では、あまりひっかかる作品がなかったから、
ミニシアター系でまだ行ったことがないところを片っ端から調べていたら、
今作を発見して鼻血が出そうになった
私のイチオシ邦画である『白痴』以来の原節子×森雅之×久我美子の3大スターに加えて、
香川京子、三橋達也って、これ以上ない豪華キャスティング。これを劇場で見逃す手はない
森雅之さんの出演作は、ビデオになってレンタル屋にあるものはほぼ観たと思っていたけど、
まだまだたくさん出演作があって、販売されてないものもたくさんあるんだなあ!
以前から気になってた神保町シアターだけど、行くのは初めてでドキドキ。
50~60代ぐらいのお客さんが多かったかな。平日ってこともあるだろうけど。
端っこは既に空いてなかったから、一番後ろの端から3番目に座ってみた。
▼story
有能な実績のある弁護士・佐山貞次(森)は、妻の市子(原)といつも仲睦まじいおしどり夫婦で通っている。
家には、佐山が担当している殺人事件で父が死刑宣告を受けている受刑者の娘・妙子(香川)を預かっているが、
父の判決の行方と、弁護士の佐山夫婦宅に居候している自分の境遇に押し潰されそうな妙子は始終暗い影を背負っている。
そんな妙子を支えているのは、学生の恋人・有田だが、まだ佐山夫婦には言えずに後ろめたい気持ちでいる。
市子の女学校時代の親友・音子の娘・さかえ(久我)が、大阪から家出して市子を頼って来た。
さかえは、妙子と正反対で、活動的で無鉄砲。市子を盲目的に愛しているため、
市子がなにかと目をかけている妙子を敵視したり、貞次にちょっかいを出して、家の中は急に混乱する。
そんな折、貞次の親友の息子・光一から、結婚前に付き合っていた恋人・清野を紹介されて戸惑いを隠せない市子。
それを見抜いて清野にも近付くさかえに、市子は複雑な嫉妬心も隠せず、夫婦仲がギクシャクしてゆく。。
ええ映画やったぁ・・・森雅之さん見てるだけでもうっとりするのに、
大好きな久我美子さん演じるさかえは、私の好きな出演作『挽歌』(これも森雅之さんとの共演)にも通じるものがあって、
いつも思うけど、モダンなキュートさは、日本のオードリーみたいだ
若き日の美輪さんがオープニングに登場して、ヒラヒラのブラウスを着て、歌うシーンから度肝を抜かれる/驚
女であることがどれほど面倒かっていう歌詞を、表情で演じ分けながら歌っている。
「市子おばさまが好き。おじさまも好き。でも、2人とも好きな時の自分は嫌い」
さかえが書き殴った日記を見てショックを受ける市子。こんなストレートな激情ってあるだろうか?!
おまけに、原節子に久我美子がキスを浴びせるシーン、
久我美子の若い誘惑にとうとう負けて、森雅之が土手の藪の中でキスするシーンまであってさらにビックリ!
途中、貞次のセリフについ最近のこととまったくリンクしたセリフがあってドキっとしたんだけど、なんだったっけ?!
上映中はもちろんケータイを切ってるからメモすることも出来ず、とうとう思い出せないまま後までモヤモヤした。
(おお!思い出した!「魅(み)せます!大奥@歴史秘話ヒストリア」で書いた「江島生島事件」だっ!
ストーリー的には落ち着くんだけど、さかえが突然別れを告げる雨のシーンは唐突で切なく、
いつまでも、いつまでも余韻に浸っていたい気持ちが残るラストもさすが。
気づけば、2時間近い映画を大した不安もなく夢中で最後まで観れたことにホッとした。