メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

若者たちへ「あなたはその存在だけで価値がある」@ビッグイシュー vol.375

2021-01-11 14:31:35 | 
「オフグリッドな暮らし」@ビッグイシュー


【内容抜粋メモ】

困難を抱える若者の労働を応援する4団体

2015年に始まり区切りを迎える若者応援ファンド

2019年に助成を受けた4団体が集まり
貧困、虐待、性搾取、国籍、介護などを語った


<座談会参加者>

石井ナナエさん
認定 NPO 法人ふじみの国際交流センター理事長

高木実有さん
一般社団法人慈有塾代表

仁藤夢乃さん
一般社団法人Colabo代表





牧野史子さん
NPO 法人介護者サポートネットワークセンター・アラジン理事長










仁藤:
高校時代に暴力と暴言が飛び交う家を出て
渋谷でさまよっている時に
声をかけてくる大人は性搾取を目的とする人ばかりだった


若者応援ファンドで助成を受けた講座の修了生はアウトリーチに加わり
無料のバスカフェでごはんや洋服、妊娠検査薬などを提供しています


性搾取
売春、性風俗産業従事 、AV 出演を強要するなど

アウトリーチ
援助が必要ながら届いていない人々に対して
積極的に働きかけて具体的な支援を提供すること

バスカフェ
バスで巡回する移動型カフェ



高木:
中卒や高校中退の若者に無料で学習支援する無料塾を立ち上げた

99%が高校進学する日本で
残り1%の中卒の子達に
高卒認定試験や大学専門学校の個別指導をしています


就職を視野に入れた資格取得などにも関わった


牧野:
阪神淡路大震災の時、仮設住宅を訪問する活動していた
孤立した家族介護者「ケアラー」の存在を知り団体を立ち上げた

20代、30代の若者ケアラーからの相談が増え
同世代が出会えるサロンを始めた

収入の低い若者が介護することで
人生のキャリアを積む機会を失います

シェアハウスで共同生活して
働きながら資格を取る試みを始めました


石井:
公民館で外国人に日本語を教えています

日本語ができない親がビザの書き換えや
病院に子供を休学させて連れていく現状があります


仁藤:
日本語ができないフィリピン人の母親と
母親の母国語が分からない娘との間には
言葉の壁があり、虐待されて逃げてきた少女もいる


外国にルーツを持つ女の子達は就労しにくく
性搾取の業界に取り込まれやすい


石井:
今年4月から始まった在留資格「特定技能」
介護など14分野で海外からの労働者受け入れを行う制度


仁藤:
当事者が声をあげた時の反応は国内外で全然違います

台湾で開催された世界女性シェルター会議
「あなたはその存在だけで価値がある」という言葉をかけられたが
日本では「応援しています」などと
自分事になっていないように感じます


石井:
学校では子供が授業内容を理解できずに
月に1度くらいしか通わなくても卒業させてしまうので
そうした若者は外国人だけの職場で
将来の夢も持てずに働いています


牧野:
ヤングケアラーと言われる18才未満の問題は深刻

日本の高校生の20人に1人が家族の介護をしているという
調査結果もあるが、多くは発見されずにいます

日本ケアラー連盟がロビー活動を進めています







高木:
高等教育無償化法が成立しても
条件に当てはまらない子もいる

外国人を雇用する企業が多い岐阜県可児市では
外国ルーツの子どもや大人に
日本語を教えてから学校や企業に送り出している

それぞれの地域が責任をもって
市民を育てることが大事だと思います


牧野:
共感をもって話を聞いてもらえる居場所
同じ世代、同じ立場の仲間を得て
やっと自分を客観的に見られるようになります

中間就労支援も必要だと考えます

ケアラーが安心して相談できるスペースがあれば介護離職も防げると思います
私たち自身がケアラーのハローワークになれればと思います


仁藤:
私たちの活動は問題解決型ではなく
一緒に道を開いて行くところが共通していると思いました

性搾取に遭った女の子も
「お金もらったんでしょう?」と被害者が責められる

女子高生に「JK ビジネスをしてはいけない」とチラシを配る前に
売春しない教育をして欲しいです





最新号・バックナンバー







コメント    この記事についてブログを書く
« ミヒャエル・エンデ 『まほ... | トップ | イープラスでストリーミング... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。