日本の神様についてはいろいろな小説本が発行されています。そんな小説の一つです。
書名:京都花街 神様のご朱印帳〔A6判;文庫本〕
著者:浅海ユウ
発行所:スターツ出版 株式会社
初版発行日: 2019年7月28日
ジャンル;日本文学/SF・ファンタジー/ライトノベル
「BOOK」デ―タベースでは次のように紹介しています。
父の再婚で家に居場所をなくし、大学進学を機に京都へやってきた文香。ある日、神社で1冊の御朱印帳を拾った文香は、神だと名乗る男につきまとわれ…。「私の気持ちを届けてほしい」それは、神様の想いを綴った“手紙”だという。古事記マニアの飛鳥井先輩とともに届けに行く文香だったが、クセの強い神様相手は一筋縄ではいかなくて!?人が手紙に気持ちを託すように、神様にも伝えたい想いがある。口下手な神様に代わって、大切な想い、届けます!
ご朱印は、2011年9月の比叡山延暦寺を始まりとしてイベントのある寺院に行くのが主ではありますが、訪れた神社でも授かっているのでその形状は何となく分かります。(下は、その一部です。)
そんな中、京都、日本、更には世界の安泰は京都における四獣神によるものであり、京都には玄武、朱雀、青竜、白虎の四獣神のみならず麒麟という四獣神のバランスをとる神獣までいるとは・・・。
書名:神獣の都 京都四神異譚録〔A6判;文庫本〕
著者:小林泰三
発行所:株式会社 新潮社
初版発行日: 2019年7月1日
ジャンル;日本文学/SF・ファンタジー/ライトノベル
「BOOK」デ―タベースでは次のように紹介しています。
失恋旅行で訪れた京都。そこで滝沢陽翔は本気の殺し合いをはじめた謎の異能集団に遭遇してしまう。彼らは青竜、朱雀、白虎、玄武、そして麒麟という神獣の眷属として人知れず生きる者達だった。ある裏切りによって引き起こされる未曾有の災害から日本を救うため、青年は問答無用で非日常へ巻き込まれていく。現代京都の裏側を縦横無尽に駆け回る、空前絶後の異能力ファンタジー。
やはり、伊勢の内宮と外宮(ないくう と げくう)に祀られている伊勢神道の神様が分かり易いと思います。日本中のあらゆる処に祀られていますが、伊勢神宮には別宮(べつぐう)・摂社(せっしゃ)・末社(まっしゃ)・所管社(しょかんしゃ)を含め合計125の社宮があります。これらの社宮は伊勢神宮内のみならず三重県内の4市2郡に分布しています。京都にお祀りしている神様の殆どは伊勢神宮におられます。内宮の祭神はアマテラスオオミカミ(天照坐皇大御神)、外宮の祭神はトヨウケノオオミカミ(豊受大神宮)とされています。
そんな社宮にいて、参拝する人々の話を朝から晩まで聴いている(かもしれない)神様達を労う居酒屋があるようです。
書名:(1) 神様の居酒屋 お伊勢 〔A6判;文庫本〕
(2) 神様の居酒屋 お伊勢 笑顔になれる、おいない酒
(3) 神様の居酒屋 お伊勢 花よりおでんの宴会日和
著者:梨木れいあ
発行所:スターツ出版 株式会社
初版発行日: (1) 2017年 12月28日
(2) 2018年 6月28日
(3) 2019年 4月28日
ジャンル;日本文学/SF・ファンタジー
「BOOK」デ―タベースでは次のように紹介しています。
(1) 神様の居酒屋お伊勢
就活に難航中の莉子は、就職祈願に伊勢を訪れる。参拝も終わり門前町を歩いていると、呼び寄せられるように路地裏の店に辿り着く。『居酒屋お伊勢』と書かれた暖簾をくぐると、店内には金髪の店主・松之助以外に客は誰もいない。しかし、酒をひと口呑んだ途端、莉子の目に映った光景は店を埋め尽くす神様たちの大宴会だった!?神様が見える力を宿す酒を呑んだ莉子は、松之助と付喪神の看板猫・ごま吉、お掃除神のキュキュ丸と共に、疲れた神様が集う居酒屋で働くことになって…。
(2) 神様の居酒屋 お伊勢 笑顔になれる、おいない酒
伊勢の門前町、おはらい町の路地裏にある『居酒屋お伊勢』で、神様が見える店主・松之助の下で働く莉子。冷えたビールがおいしい真夏日のある夜、常連の神様たちがどんちゃん騒ぎをする中でドスンドスンと足音を鳴らしてやってきたのは、威圧感たっぷりな“酒の神”。普段は滅多に表へ出てこない彼が、わざわざこの店を訪れた驚愕の真意とは―。笑顔になれる伊勢名物とおいない酒で、全国の悩める神様たちをもてなす人気作第2弾!「冷やしキュウリと酒の神」ほか感涙の全5話を収録。
(3) 神様の居酒屋 お伊勢 花よりおでんの宴会日和
伊勢神宮の一大行事“神嘗祭”のため、昼営業をはじめた『居酒屋お伊勢』。毎晩大忙しの神様たちが息つく昼間、店には普段は見かけない“夜の神”がやってくる。ミステリアスな雰囲気をまとう超美形のその神様は、かなり癖アリな性格。しかも松之助とも親密そう…。あやしい雰囲気に莉子は気が気じゃなくて―。喧嘩ばかりの神様夫婦に、人の恋路が大好きな神様、個性的な新顔もたくさん登場!大人気シリーズ待望の第3弾!莉子と松之助の関係にも進展あり!?
私は、40年程前に播磨三大社の一つ神戸市垂水の「海(わたつみ)神社(「かいじんじゃ」とも読まれる)」で結婚式を挙げ、境内にある「わたつみ会館」で披露宴をし、新婚旅行は国内がいいとの女房の希望もあり、神戸港の青木からフェリーに乗って日南~鹿児島に行きました。(当時の新婚旅行の行先として、海外、国内五分五分だったと思います。)日南では大綿津見神(大海神 わたつみのかみ)の娘である豊玉姫(豊玉毘売)の御子(彦波瀲武鸕鶿草葺不合尊(ひこなぎさたけ うがやふきあえずのみこと))をお祀りした鵜戸神宮に、鹿児島では豊玉毘売が祭神の一柱とされている霧島の鹿児島神宮にお詣りしました。豊玉毘売や玉依姫が大綿津見神(大海神 わたつみのかみ)の娘とされている関係を知らずに日南や鹿児島に行ったこととなり、今ではこれも何かの縁と思っています。因みに鵜戸神宮の参拝には、崖に沿って作られた石段を降りる必要があり、神社としては珍しい「下り宮」のかたちとなっています。
この鵜戸神宮の祭神・彦波瀲武鸕鶿草葺不合尊と豊玉姫命の妹神である玉依姫命との間にできた子が、わが国最初の天皇である神日本磐余彦尊(かむいわれやまとひこのみこと)=神武天皇とされています。
大綿津見神(おおわたつみのかみ)は、海の神で、日本神話に最初に登場します。
おや? 豊玉姫命と玉依姫命は姉妹であり、豊玉姫命の息子である日子波瀲武鸕鷀草葺不合尊と玉依姫命は甥と叔母の関係にあるのでは?
私たち神様ではない一般人は、憲法、民法、戸籍法などさまざまな法律の規制の中で生活しています。
性秩序の維持(?)や家族関係の正常化(?)などの狙いから、直系血族と三親等内の傍系血族(兄と妹、姉と弟、おじと姪、おばと甥)の関係にある場合、民法734条~736条において、近親者との婚姻・近親結婚について認めないと定めています。しかし、日本国憲法(該当するのは第24条かな)では特段の規制もしていないし、当該民法においても戸籍法に基づく届出を受理しない旨の規定をするのみです。つまり、これに違反したからといって、罰則があるわけではありません。直系血族及び三親等内の傍系血族の関係にある者同士による性行為や出産を強く規制している訳ではありません。子が産れた場合、法的規定上の正規の婚姻による子としての届け出、登記ができないということです。
「家族関係の正常化」とは、家族であることへの何らかの秩序やルールがある状態にしていくこと、あるいは、このルールに対して異常な状態から回復することと定義できると思います。この定義にどれだけの内容を求め、どれだけの人が賛同しているのでしょうか?この定義そのものも、定義した時代や定義づくりに関わった人々によってつくられたものであり、今の全ての人に受け入れられてはいないと思います。
【関係先】
○ 海神社
○ 鵜戸神宮
○ 鹿児島神宮
○ e-gov 日本国憲法
○ e-gov民法
○ e-gov 戸籍法
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