最近、アザミを見掛けない。
私が子供の頃、言い換えれば野山を駆け回っていた頃、つまり山陰の長門市にいた頃はよく見掛けたものです。
最近では、「あっ! アザミだっ!」と思っても、田村草(タムラソウ キク科タムラソウ属)だったり、野生化した千日紅(せんにちこう ひゆ科 せんにちこう属)だったりします。
佐用などの山奥に行けば見られるのかもしれない。
佐用市・「味わいの里 三日月」ルピナス畑にて
思い出されるのは、あの赤紫の細い筒の束と棘と、昔伊藤久雄さんが歌って流行ったという歌の歌詞。
♪山には山の憂いあり 海には海の悲しみや~♪
私がよく見ていたのは、普通に野山で見ることができる「ノアザミ」のようです。全国的に海岸から高山まで普通にみられる多年草だとのことです。最近見掛けなくなったのは、私の住む場所が開発されてから40年程度の高台で、クズ蔓は掃いて捨てるほどあるのに、ノアザミの自生地が無いからではなかろうかと思います。
アザミについての一般的な記述は次のようになるのでしょうか?
「アザミ(薊)は、キク科アザミ属 (Cirsium) 及びそれに類する植物の総称」とされています。また、スコットランドの国花でもあるようです。名前の由来はいろいろあるようです。
茎の高さは0.5~1mになります。 葉は羽状に中裂し、縁にとげがあります。葉や総苞にトゲが多く、触れれば痛い草の代表です。花(頭状花序)は筒状花のみで構成されており、直径は4~5cm。花の色は紫または赤紫色ですが、まれに白色のものがあります。開花時期は主に4~7月です。
薊(アザミ)の種類はいろいろあり、どれもよく似ていて分類が難しいようです。日本だけでも150種以上もあるらしい。有名処では、「野薊(のあざみ)」、「野原薊(のはらあざみ)」「アメリカ鬼薊(あめりか おにあざみ)」など。
【関係先】
○ 「アザミの歌」の歌詞(You Tube)
○ 国立科学博物館 「日本のアザミ」
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