主人公は、元高校球児の新米巡査・坂下浩介、27歳。大学卒業後2年勤めた企業を辞めて警視庁に奉職。今日もヤバすぎる街・歌舞伎町を警邏中。ゴールデン街や区役所通りが近い、ここ「花園裏交番」は、配置人員と酒がらみのトラブルの多さから「裏ジャンボ交番」と呼ばれている。派出所勤務の坂下巡査が事件に絡む。ベテランの上司重森班長の下、時々ビッグ・ママと恐れられる新宿署捜査一課の美人警部補に気にかけてもらい、たまたま高校時の野球部の西沖監督がやくざになっていて、あちこちで遭遇するという都合がいい出来すぎたストーリー展開。坂下巡査が様々な事件や人間関係によって成長する物語だなぁ。若い警察官なりの悩みや失敗談がもう少し描かれていたら、監督辞めた経緯もヤクザになった理由も描かれてないのでもやもやは残る読後感。
2019年3月 祥伝社刊
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます