【不動産売却編】不動産は“売るときにこそ損をする”～

【不動産売却編】不動産は売る時にこそ損をする

先週、中古住宅の売買契約をさせていただいて、
売買契約後に売主様としんみりとお話をしていたときに聞いたのですが、

「そもそも、なぜ当店に売却の依頼をしてくださったのですか？」（私）

「スマイル・リンクさんにお邪魔する前に相談に行った不動産屋から、

『絶対に売れないよ。普通のお客さんには売れない。不動産屋に買い取って

　もらうしかないね。』

　と言われたんですよ。。」（お客様）

　とのこと。

　私はその話を聞いて

「だから、うちにいらしたときに『買い取ってもらえないか？』と

　言われたのですね！」（私）


「そうなんです。」とお客様。


　私は不動産屋ですから不動産屋の気持ちがよく理解できるのですが、

その不動産屋さんは若くて大人しい印象のお客様を見て、叩いて弱気にさせれば
安く不動産を仕入れることができると思ったのだと思います。

　実際のところ、その中古物件は分譲間もない物件でほぼキズも汚れも無い状態、
さらには照明や家具も設置しているので、購入すればそのままお住まいになれる
レベルのものでした。

　だから、そのような物件が売れないわけ無いのです。
だって２、３年前に売れた物件だからその売主さんがいるわけでして、
なぜ２、３年経っただけで売れなくなるのか？？
そんなわけないのです。

　そのように思いましたので、私は売却相談を受けたときに、なぜ買取を希望するのかと
尋ねました。

　不動産を業者に買い取ってもらうメリットは、、

　☆内内に物件を処分することができる（近所に知られたくないとき）
　☆すぐに換金できる
　☆問題含みの物件であっても、引渡し後にクレームを受けない

　反対にデメリットは、売れる価格が安くなってしまうことです。

そのようなご説明をしながら状況をうかがうと、どう考えても普通に一般の方を対象に
売り出したほうが良いと思えましたので、

　「普通に一般の方に売り出しましょう。そのほうがお客様にとってメリットは
　大きいですよ。どうしてもすぐに資金が必要になるようなことがあれば、そのときには
　買い取らせていただくこともできますから。」

とお薦めしました。

結局、それから１、２ヵ月後に当店で正式に売却依頼を受けることになったのですが、
なぜそれほど逡巡されていたのか、当店に来店される前に「絶対に売れない！」とまで
言われていたのだと聞いて、やっと合点がいきました。

結果的に、さすがに新築の購入時の価格よりは下がってしまいましたが、
不動産屋さんの買い取り価格より５００万円ほど高い価格（それが相場ですが）で
一般の方に購入していただくことができました。

不動産を購入するときに不安を抱かれている方は少なくないと思うのですが、

不動産の購入時に失敗する人はそんなに居ないものです。消費者として保護されていますから。

しかし、売るときに損をしている人は、実はたくさんいます。

損をしている人がたくさん居ますけど、結局いつまでも損に気づかない方も多いので、

あまり騒ぎにならないだけなのでしょうね。

以上です。どうでしょう？意外でしたか？

『買うときには好みと感性に任せて思い切って買え！

　売るときには理性的によく調べてから売れ！』

というお話でした。。

スマイル・リンク株式会社　柏店
宅地建物取引主任者・２級ＦＰ技能士
川邉　雅信（かわべ　まさのぶ）
柏市あけぼの１－４－１６
TEL０４－７１９０－５４３４
～柏市・松戸市・流山市・我孫子市
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