昨年末(忘年会付近)から、着物熱が続いている。
現在の私の趣味は、着物(和服)、という感じだ。
前から、着物に興味はあった。
15年くらい前に着付け教室にも3ヶ月、通ったし。
でも、着物は決まり事が多そうだし、着るのにも時間がかかり、実用的でない。
仕事も忙しいし、子供も小さいのに着物なんか着てられない、と思っていた。
だからごく普通に、洋服のみの生活をしてきた。
しかし、気がついてみれば・・・クローゼットには着れなくなった服がたまるたまる。
数年前に良いと思って買ったスーツの大半はサイズが合わない、形ももう古くさい。
かといって、今の体型にあった服を買っても、また数年後に着れなくなるのか、
と思うとなんか虚しい・・・高価な洋服を買う気にはなりにくい。
(まぁ、もともとそんな高価な洋服は買ってなかったが。)
好みの服を買える店も近くにない。通販で買ったりもしたがイマイチ気にくわない。
出張のついでに一生懸命服を買ったりもしていたが、最近はそれも面倒。
という訳で、気の早い結論を出す。
洋服では今の私の個性を表現できない。愚痴や不満ばかりが出る。
どうも、おしゃれをする、おしゃれをした、という華やいだ気分になれない。
・・・となると、和服?
以前からささやかな目標はあった。
「50代になった時、晴れの席に色留袖を着てゆけるオバサマになりたい」
結婚式の仲人姿などで当たり前に見られる黒い留袖ではない。
着物の格は同等でも、ずっと華やかな色留袖、というところが私の夢。
その夢が、この本を読んで、現実に一歩近づいた。
「私たちの着物術」 近藤ようこ&お着楽倶楽部 河出書房新社(1400円)
今の時代に、普通の着物好きの女性たちがどんなに多様な着物の着方をしているのか、
が書かれている本である。
もとになっているのは、さまざまな着物好きの人たちへのアンケート。
雑多な意見をまとめただけ、という見方もできる本ではあるが、この雑多な意見が
大変、心強い。
なんとなく「決まりごとが多い」と思っていた和服の世界にも、いろんな人がいて、
いろんなやり方で着物を着ていることが実感できる。
特別な時の晴れ着や高級呉服だけではない、日常着の世界も垣間見ることができる。
たとえば、雨の日はどうするのだろう、と思ってこの本を開く。
「雨の日は基本的に着ない」とう人。
「雨コートに草履カバー」という人。
「近所なら、はだし下駄」という人もいる。
・・・はだし下駄で近所に着物で行けたら、いいなぁ、と思う。
その時、着ている着物はどんな着物だろう。派手な晴れ着ではないはずだ。
日常着としての着物、にどうしても心がひかれる。
つい50年前の日本には、まだ、着物を日常着にしていた人が多かった。
洋服には洋服の利点がある。(着るのに時間がかからない、動きやすい、など。)
でも、着物にも着物の利点がある。
モノさえ選べば、洋服以上に着回しがきくし、そもそも着ている人が少ないので、
流行に関係ない服装ができる。
着物は、百人百様。それをあらためて教えてくれた本だ。
買ったのはもう半年以上前だが、この本を読み返し何度も拾い読みしているうちに、
私の着物へのエネルギーは蓄積されてきたようだ。
・・・よーし、我流で着てやるぞー。
ネットでちょっと調べると、私のように考える人は増えているらしく、和服の世界
はアンティークもの、リサイクルものがここ数年、ブームだそうだ。
ネットで買えるリサイクル着物店、数千円で着物や帯が買える店も多いし、ネット
オークションでも活発な取引がされている。
で、私もネット通販で早速、日常に着れるようなウールのリサイクル着物を買った。
(買ったお店を紹介しときます。「つむぎや」さん。)
洋服(特に外出着)の通販には納得できなかった私だが、和服はまだこれからなので
とりあえず、通販でもリサイクルでも適当なのが入手できればそれでいい。
金をかけずに少し手をかけて、自分が着る服として整えていきたい。
安くても、いいんだ。和服をまとうと、ぴしっとした心根になれる気がする。
子供を寝かしつけた後、余力があれば、着付けの練習を兼ねて着物に着替える。
休日は朝から夜まで着物。
着物に手を通さない日も、ちょっと空いた時間があれば着物の本を読んだり、
ネットの着物サイトを見たり。
こういう、自分を磨く(女を磨く?)贅沢な時間がとれるのは幸せなことである。
現在の私の趣味は、着物(和服)、という感じだ。
前から、着物に興味はあった。
15年くらい前に着付け教室にも3ヶ月、通ったし。
でも、着物は決まり事が多そうだし、着るのにも時間がかかり、実用的でない。
仕事も忙しいし、子供も小さいのに着物なんか着てられない、と思っていた。
だからごく普通に、洋服のみの生活をしてきた。
しかし、気がついてみれば・・・クローゼットには着れなくなった服がたまるたまる。
数年前に良いと思って買ったスーツの大半はサイズが合わない、形ももう古くさい。
かといって、今の体型にあった服を買っても、また数年後に着れなくなるのか、
と思うとなんか虚しい・・・高価な洋服を買う気にはなりにくい。
(まぁ、もともとそんな高価な洋服は買ってなかったが。)
好みの服を買える店も近くにない。通販で買ったりもしたがイマイチ気にくわない。
出張のついでに一生懸命服を買ったりもしていたが、最近はそれも面倒。
という訳で、気の早い結論を出す。
洋服では今の私の個性を表現できない。愚痴や不満ばかりが出る。
どうも、おしゃれをする、おしゃれをした、という華やいだ気分になれない。
・・・となると、和服?
以前からささやかな目標はあった。
「50代になった時、晴れの席に色留袖を着てゆけるオバサマになりたい」
結婚式の仲人姿などで当たり前に見られる黒い留袖ではない。
着物の格は同等でも、ずっと華やかな色留袖、というところが私の夢。
その夢が、この本を読んで、現実に一歩近づいた。
「私たちの着物術」 近藤ようこ&お着楽倶楽部 河出書房新社(1400円)
今の時代に、普通の着物好きの女性たちがどんなに多様な着物の着方をしているのか、
が書かれている本である。
もとになっているのは、さまざまな着物好きの人たちへのアンケート。
雑多な意見をまとめただけ、という見方もできる本ではあるが、この雑多な意見が
大変、心強い。
なんとなく「決まりごとが多い」と思っていた和服の世界にも、いろんな人がいて、
いろんなやり方で着物を着ていることが実感できる。
特別な時の晴れ着や高級呉服だけではない、日常着の世界も垣間見ることができる。
たとえば、雨の日はどうするのだろう、と思ってこの本を開く。
「雨の日は基本的に着ない」とう人。
「雨コートに草履カバー」という人。
「近所なら、はだし下駄」という人もいる。
・・・はだし下駄で近所に着物で行けたら、いいなぁ、と思う。
その時、着ている着物はどんな着物だろう。派手な晴れ着ではないはずだ。
日常着としての着物、にどうしても心がひかれる。
つい50年前の日本には、まだ、着物を日常着にしていた人が多かった。
洋服には洋服の利点がある。(着るのに時間がかからない、動きやすい、など。)
でも、着物にも着物の利点がある。
モノさえ選べば、洋服以上に着回しがきくし、そもそも着ている人が少ないので、
流行に関係ない服装ができる。
着物は、百人百様。それをあらためて教えてくれた本だ。
買ったのはもう半年以上前だが、この本を読み返し何度も拾い読みしているうちに、
私の着物へのエネルギーは蓄積されてきたようだ。
・・・よーし、我流で着てやるぞー。
ネットでちょっと調べると、私のように考える人は増えているらしく、和服の世界
はアンティークもの、リサイクルものがここ数年、ブームだそうだ。
ネットで買えるリサイクル着物店、数千円で着物や帯が買える店も多いし、ネット
オークションでも活発な取引がされている。
で、私もネット通販で早速、日常に着れるようなウールのリサイクル着物を買った。
(買ったお店を紹介しときます。「つむぎや」さん。)
洋服(特に外出着)の通販には納得できなかった私だが、和服はまだこれからなので
とりあえず、通販でもリサイクルでも適当なのが入手できればそれでいい。
金をかけずに少し手をかけて、自分が着る服として整えていきたい。
安くても、いいんだ。和服をまとうと、ぴしっとした心根になれる気がする。
子供を寝かしつけた後、余力があれば、着付けの練習を兼ねて着物に着替える。
休日は朝から夜まで着物。
着物に手を通さない日も、ちょっと空いた時間があれば着物の本を読んだり、
ネットの着物サイトを見たり。
こういう、自分を磨く(女を磨く?)贅沢な時間がとれるのは幸せなことである。