かなり強い雨の夕方。
仕事を終えて家に戻り、ウチの駐車場に車(2シーター)を停めた。
もう一台の車(そっちなら家族全員が乗れる)が駐車場にないことを確認。
そのまま、運転席に座ったまま、一息つくことにした。
遅くなった私が悪いんだけどね。
車を交代しようと言ってた時間に戻れなかったんだから。
亭主の会社でちょっとしたトラブルがあり、夕食の用意が今夜は(亭主には)できない、
でも一旦、家には戻るから、指定した時間までに私が戻ってれば車をとりかえる、という話をしてた。
でも、私がその時間には戻れなかったんだ。
仕事が残ってて、ね。
家の中ではお腹を空かせた子供たちが待ってるだろう。
しかし私も疲労困憊、これから夕食を作る気力も体力もない。
雨はひどい降り方だから歩いて外食に行きたいとは思わないし、
全員が乗れる車がそこにないんだから、車でどこかに食べ物を確保しに行くという選択肢もないなぁ。
夕食どうするかなぁ。
なんて考えてたら、玄関からララ(長女、中1)が顔をのぞかせて、こちらに手を振って合図した。
私も手を振りかえして、でも車を降りて荷物(PCやら教科書やら重いんだ…)を運ぶ気力はなくて、
運転席にそのまま座っていた。
ララはドアを閉めて、奥に戻った様子。
ああ、目をつぶったら、このまま、車の中で寝てしまいそう。
家までの帰り道も運転しながら自分で張り手(苦笑)をしてたくらいだもんな。
もうちょっとここで休んで、雨が少しでも小降りになってから、車から降りてもいいよね。
なんてことを自分に言い訳して。
そのまま、もう数分、座っていたらまた玄関からララが顔を出し、今度は私に話しかけた。
「おかーさん、リリがラーメン作ってるんだよ、卵を入れてもいい?」
さすがに車の中に居座り続ける訳にもいかないようなので、家に入った。
・・・ていうか、ラーメンを作ってるって?
買い置きのインスタントラーメンが家にあったというのは記憶していた。
それを作るかな~、というのを私も考えたりしてたんだけど。
家の中に入ると、3人の子たちが口々に教えてくれた。
「お腹空いたら、ラーメン食べてもいいからって、おとーさんが言ってたんだよ」
「子供の分だから、一つを3人で分けるつもりで作ったんだけど、おかーさんも食べるでしょう?」
食べる、食べる。
で、私は、座ってていいの?
「いいよ!子供たちだけで作れるから!」
「ラーメン、一つしかなかったんだよ、みんなで分けるから量が少ないけど、おかーさん、我慢してね」
「ちがうよ!たくさんあったけど、たくさん作るのは難しいから一つだけしか作らなかったんだよ」
「リリは作り方も見ないで作ろうとしてね、鍋に水入れて、水の中に麺を入れようとしちゃった(笑)」
しばらく後。
食卓の上には、汁碗に入ったラーメンが並んだ。
卵が上に乗っている。月見ラーメン。
「生卵でいいんだよね?」いいよいいよ。
「卵の殻を割ったのはララなんだよ」
「上手に割れたでしょう?」
「ボクはお鍋の中の麺を混ぜる係だったんだよ!」
一人分の量は少なかったけれど、一人に一個の卵入り。
麺もスープもいつもよりずっと美味しく感じられた。
一杯のかけそば、って話が昔、あったような気がするけど、
一袋のインスタントラーメンを、子供たち3人が協力し合って作ってくれて、
私はなーんにもしなくても、それを子供3人と一緒に、分け合って食べることができたのだ。
こんな日が来るなんて、おかーさんは感激、いや、もう、感無量だ。
なんと良い子たちに育ってくれたことか。
おかげで、元気が出た。
インスタントラーメン、まだ残ってたよね。
あとは、おかーさんが作るよ。
卵はもう使っちゃったから、野菜と、チャーシュー代わりのベーコンをラーメンにのっけよう。
仕事を終えて家に戻り、ウチの駐車場に車(2シーター)を停めた。
もう一台の車(そっちなら家族全員が乗れる)が駐車場にないことを確認。
そのまま、運転席に座ったまま、一息つくことにした。
遅くなった私が悪いんだけどね。
車を交代しようと言ってた時間に戻れなかったんだから。
亭主の会社でちょっとしたトラブルがあり、夕食の用意が今夜は(亭主には)できない、
でも一旦、家には戻るから、指定した時間までに私が戻ってれば車をとりかえる、という話をしてた。
でも、私がその時間には戻れなかったんだ。
仕事が残ってて、ね。
家の中ではお腹を空かせた子供たちが待ってるだろう。
しかし私も疲労困憊、これから夕食を作る気力も体力もない。
雨はひどい降り方だから歩いて外食に行きたいとは思わないし、
全員が乗れる車がそこにないんだから、車でどこかに食べ物を確保しに行くという選択肢もないなぁ。
夕食どうするかなぁ。
なんて考えてたら、玄関からララ(長女、中1)が顔をのぞかせて、こちらに手を振って合図した。
私も手を振りかえして、でも車を降りて荷物(PCやら教科書やら重いんだ…)を運ぶ気力はなくて、
運転席にそのまま座っていた。
ララはドアを閉めて、奥に戻った様子。
ああ、目をつぶったら、このまま、車の中で寝てしまいそう。
家までの帰り道も運転しながら自分で張り手(苦笑)をしてたくらいだもんな。
もうちょっとここで休んで、雨が少しでも小降りになってから、車から降りてもいいよね。
なんてことを自分に言い訳して。
そのまま、もう数分、座っていたらまた玄関からララが顔を出し、今度は私に話しかけた。
「おかーさん、リリがラーメン作ってるんだよ、卵を入れてもいい?」
さすがに車の中に居座り続ける訳にもいかないようなので、家に入った。
・・・ていうか、ラーメンを作ってるって?
買い置きのインスタントラーメンが家にあったというのは記憶していた。
それを作るかな~、というのを私も考えたりしてたんだけど。
家の中に入ると、3人の子たちが口々に教えてくれた。
「お腹空いたら、ラーメン食べてもいいからって、おとーさんが言ってたんだよ」
「子供の分だから、一つを3人で分けるつもりで作ったんだけど、おかーさんも食べるでしょう?」
食べる、食べる。
で、私は、座ってていいの?
「いいよ!子供たちだけで作れるから!」
「ラーメン、一つしかなかったんだよ、みんなで分けるから量が少ないけど、おかーさん、我慢してね」
「ちがうよ!たくさんあったけど、たくさん作るのは難しいから一つだけしか作らなかったんだよ」
「リリは作り方も見ないで作ろうとしてね、鍋に水入れて、水の中に麺を入れようとしちゃった(笑)」
しばらく後。
食卓の上には、汁碗に入ったラーメンが並んだ。
卵が上に乗っている。月見ラーメン。
「生卵でいいんだよね?」いいよいいよ。
「卵の殻を割ったのはララなんだよ」
「上手に割れたでしょう?」
「ボクはお鍋の中の麺を混ぜる係だったんだよ!」
一人分の量は少なかったけれど、一人に一個の卵入り。
麺もスープもいつもよりずっと美味しく感じられた。
一杯のかけそば、って話が昔、あったような気がするけど、
一袋のインスタントラーメンを、子供たち3人が協力し合って作ってくれて、
私はなーんにもしなくても、それを子供3人と一緒に、分け合って食べることができたのだ。
こんな日が来るなんて、おかーさんは感激、いや、もう、感無量だ。
なんと良い子たちに育ってくれたことか。
おかげで、元気が出た。
インスタントラーメン、まだ残ってたよね。
あとは、おかーさんが作るよ。
卵はもう使っちゃったから、野菜と、チャーシュー代わりのベーコンをラーメンにのっけよう。
長男のお嫁ちゃんが書いている日記と同じタイトルだったので検索の時に、寄り道クリックしてみたんです。
私も三人の子供を育てながら働いてきました。
いつの間に、二人の男子はこの春子持ちとなり・・・
忙しさの中で、ご飯を作れないことも多々ありお蔭さまでいつのまにか、男子二人は、とってもお料理上手になりました(笑)
お子さんの笑顔が眼に浮かぶようです。
わたしは、いま、3人育児しながら働いています。娘ふたりに息子ひとり、末っ子長男でおなじきょうだい構成ですが、長女はいま8歳、末っ子はいま0歳10か月。末っ子が熱ばかり出していて、検索していてこのブログに辿り着き、色々励まされた気分になりました。
3人のお子さんが協力してラーメンをつくるエピソードは、じーんときてしまいました。
うちの子たちもそんな素敵なきょうだいになってくれたらいいな、と。
古い日記に、コメントすみません。ついコメントせずにいられませんでした。