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福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです

ゲキ★ヤス1万円きっぷの旅[2-4]九州新幹線全通へつなぐ道

2010年02月07日 |  □鉄道ジャーニーBlog編
 こんな時間から、列車で福岡へ帰れるのも新幹線の威力。まずは帰路の第一走者、鹿児島中央行き「きりしま13号」は、深緑色の編成だった。一旦は消滅しながら、九州新幹線の開業ダイヤ改定でカムバックを果たした、奇蹟の列車…なのはいいが、3両編成なのは想定外。僕が先に乗り込み、なんとか2ボックスを確保したが、あぶないところだった。やはりグループ旅行には、多少お金がかかっても指定席を確保すべし。

 鹿児島中央までは、2時間の道のり。車窓も見えず、車内販売もなく、手持ちのお菓子をつまみながら、だらだら。787系転属時に、グリーン車やボックスシートが残るかは分からないけど、ふとあの楽しい車両だったら、2時間の感じ方もずいぶん変わっただろうなと思う。

 国分を過ぎて鹿児島都市圏に入ると、普通列車が少ないこともあって、すっかり都市近郊電車の趣になった。一旦は夜なりに郊外の街らしくなった車窓が、竜ヶ水駅前後では再び寂しくなるのは、日豊本線鹿児島口の面白さ。昼間なら錦江湾越しの桜島を望める区間でもあるのだが、鹿児島のシンボルは闇の中。再び賑やかになり、列車は鹿児島中央駅にすべりこんだ。

 7分接続のはずだったが、少し遅れていたのか、バタバタと新幹線に乗り継ぎ。九州新幹線に関しては席の心配をしておらず、案の定、6号車の席を確保できた。

 ラッキーなことにこの日の「つばめ64号」は、新幹線全通に備え昨年8月から運行開始した、ニューバージョンの800系新幹線だった。車内で目を引くのは、なんといっても金箔を貼った妻壁だろう。塗料ではない、本物の金の輝きを放った車内は、豪華というよりは品格を感じさせる。洗面所の簾にはイグサ、電話室の暖簾には我らが久留米の久留米絣も採用されていて、九州を貫く新幹線を材料から体言している。日本人としても珍しいけれど、和を感じる800系は、外国からの賓客に「のぞみ」よりも乗せたい新幹線だ。

 夕方以降の「つばめ」は全列車が各駅停車タイプで、新八代までは46分を要した。新八代では隣のホームに「リレーつばめ」が待ち、便利な乗り換えではあるが、来春にはこのまま新幹線に乗って、久留米まで行けることになる。その日が、今から待ち遠しい。

 「リレーつばめ」は旅の最後の列車ということで、グリーン車をおごってみた。夜間の列車にも関わらず客室乗務員が乗り、ドリンクのサービスも受けられる。最近の九州の列車は半室グリーン車がほとんどだが、リレーつばめは1両まるごとグリーン車。来春の他線転用時に個室やDXグリーンが残るとは思えず、「特別急行」の呼び名に相応しい、九州最後の豪華列車の記憶も留めておきたい。

 大牟田下車組の3人を降ろし、久留米へ向ってラストスパート。7人、ケガもなくケンカもなく、無事に帰れてなによりだ。今まで一人旅ばかりだったけど、一緒に感動を共有できる仲間に出会えたのは喜び。また面白そうなコースができたら誘うので、今回に懲りてなければ、またヨロシク!

 夜9時42分、久留米着。楽しい思い出と共に眠るまではよかったが、翌朝はさすがにキツかった。

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