思い立って数日間長野白馬方面に行ってきたものの日頃の行いのせいかガスの山中を歩くことになり、やっと自宅です。足が少々痛いものの不在の間の整理の朝です。
政治も芸能も騒然としている下界にウンザリですが、私には関係ないと割り切って、先週末の国際鐵道模型コンベンションつまりJAMの話を記憶から消え去る前に書いておきます。
この数年は三日間通して参加していたイベントですが、今年は、先日の静岡や山行きの話もあって最終日は欠席、持ち込む機関車もパスしてしまいました。 何だかラージスケールの企業展示が皆無とあって気合いも乗りません。 姿形の良いNゲージやらレイアウトが持て囃され、いかついメカニカル模型は排除の方向だろうか JAM と邪推する今年でした。人は集まっても中味の乏しい電気模型だけではJAMの賑わいもあと僅かではないでしょうか? と思った次第。(笑)
孤軍奮闘、何とか踏みとどまっていた企業は1番ゲージのアスターホビーのみ、他の会社も出展していれば盛り上がったのに。
このブースで雑談していると、「どうして5インチ企業は出展していないのか?」とか「市川ライブスチームの不参加は何故?」と質問が飛んできます。 毎年楽しみにしているファンから見ると当然の質問です。 今年入れ替えのあったというJAM事務局はどう考えているでしょう? 何となく子供じみた話が洩れ伝わってきますが、思想の違うモノを排除するという昔からの業界気質が戻っていなければ良いのですけどね。 くだらないゲージ論争を思い出しました。(苦笑)
アスターホビーの新製品クラウスをH賀氏と眺めつつ、C622以来実績を重ねている彼の蒸気熱発電機のクラウス装着構想をお聞きしました。楽しみにしております。
そうそう、古くからライブスチームをやっている井上さん達やラージゲージやモノレールで有名な欠伸鉄道の森さんのブースも大変素晴らしい興味深いものが展示されていました。 全体としては人は増えたけど私の楽しめるところが減ったように感じます。
YLSC:横浜ライブスチーム倶楽部のテントに入り込んで倶楽部員然としてお喋りしておりましたが、此処まで見に来た高校生くんに皆さん親切にライブスチームの仕組みを説明していました。 聞いた彼らは蒸機のメカニズムにすっかり驚いていましたが、此処まで踏み込む若者が減ったのは歴然としています。 何故、どうして、どうなっているの、作ってみよう と物事を突き詰める精神が最近では嫌がられるようになったことに帰結しているのではと思うのは年寄りの愚痴でしょうか?
今年はH賀氏のアスターホビー製EF58が 快走。蒸気を上げずとも運転の時間割の隙間に入れてスイッチオンで運転できる電機の魅力を発揮しています。 暖房用蒸気発生器を取り付けねばと云う外野の声もありました。(笑)
電池駆動ながらかなり強力な牽引力で旧型客車六両を牽引していました。本体重量10kg、見かけと違って実に重い電機です。 ラジコンで運転するように改造済みです。 足回りも動輪6軸がイコライジングされており会場の悪い線路にもしっかり食いついていました。蒸機はちょっとねと云う人は電機のメカニズムを楽しむというのはいかがでしょうか? 仲間の中では既に釣り架け電動機に改造し、惰性運転も出来るようにした人がいます。
こちらは退避線で走行準備中のC622 です。色々小道具が必要です。
相変わらずパワフルなのは 泥沈氏の2-8-4 Berkshareです。この日も10数両のボギー貨車を軽々と引いて走り回っていました。
準備から後片付けまで、関係の皆さま大変ご苦労様でした。おかげさまで楽しませていただきました。
高いとみるか安いとみるかは人それぞれ、それにこの値札が値下げ交渉のスタート点です。この機関車がその後どうなったのかは分かりませんが、多分誰かが連れて帰ってことでしょう。 あ、私とはゲージが違うのでそんな心配はありません。
初日はライブスチーム運転は雨のため中止、僅かにCB氏のC622が雨をものともせずに走っていました。 二日目は多くの機関車が時間待ちでスケジュールが大変そうでした。見ている限りでは事故も少なく参加者は楽しんでいたと思います。参加するとともに愛好家を増やすという活動が充分であるかどうかは結局人に依るのだなと眺めていました。
今年の収穫は、初日に数年前英国で新調された三気筒蒸気機関車A1 TORNADO のメンテナンスマニュアルと庭園鉄道入門書を西山書店で入手したこと。 Amazonより高いけど中身を読んで買ったのでまあいいでしょう。 二日目には、思いがけなく45mmゲージ英国製のブレーキ貨車組み立てキットがメディカルアートで手に入りました。木材部品はレーザーカットされており精度は良さそうです。
この店で入手したものの一年経ってもまだ出来上がっていないスチームトラクション運搬貨車用の車輪がアスターのジャンクから転がり込んできたのでそろそろ前進です。 このように珍しいものが手に入るのも嬉しいJAMであります。 来年もやってくれるのかなぁ-? 企業が活発であっての模型普及活動でありますが、線香花火を見るような違和感を感じた今年のJAMでした。
とはいえ、趣味の集まりは何だかんだ云っても楽しいものでありますけどね。 そうそう、Nゲージの悪口もどきを書きましたけど、私もNゲージ30年の愛好家でありまして、地震で休止中のレイアウトをそろそろ復活しなければと考えています。 機械の仕掛けは45mmゲージ、運行管理はNゲージと割り切って楽しんでいます。