① 総合診療医ドクター
「吐き気」編 2017.06.01
クスマウル呼吸とは・・・
クスマウル呼吸(くすまうるこきゅう、Kussmaul breathing、Kussmaul respiration)とは、深く速い呼吸が規則正しく持続する異常呼吸である。
一見して苦悶した状態を呈する呼吸様式である。クスマウル大呼吸ともいう。
深く速い呼吸により肺胞換気量を増加させ、動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)を低下させて、代謝性アシドーシスを補正しようとする生体反応による代償性の呼吸である。
呼吸リズムの乱れや無呼吸はみられない。
尿毒症や糖尿病性ケトアシドーシスなど代謝性アシドーシスの患者にみられ、
ドイツの内科医アドルフ・クスマウル(Adolf Kussmaul)が、糖尿病性ケトアシドーシスの患者に特有な異常呼吸パターンの存在を発見したことにより、クスマウル呼吸と命名された。
ケトン体は、脂肪酸が分解されて生成されるアセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸、アセトンの総称で、エネルギー源として利用されます。
ケトン体は、主に肝臓で生成され、血液中に放出されます。
糖質(グルコース)の供給や利用が制限されている状態、たとえば飢餓や糖尿病、糖質制限、激しい運動、高脂肪食摂取などによって生成されます。
総合診療医ドクター 「吐き気」編 2017.06.01「304」
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