栗原市金成普賢堂地区、小河川沿いの集落道を緩やかに上がって行くと、流れの傍らに
ケヤキの木が何本か聳えています。何気なく下枝の葉を見ると、直径4~5mmの黄緑色
の玉が無数に付いています。葉脈上に付いているわけではないので、果実ではないでしょう。
たぶん、何かの虫が寄生してできた「虫コブ」でしょう。
木の上の方の枝葉を見ると、この虫コブは付いていないようです。
二枚とも2020.5.24撮影
この虫コブは、ある種のアブラムシが寄生してできたもののようです。
それは「ケヤキフシアブラムシ」によるもので、樹皮の下などで越冬した卵が春に孵化し
ます。幼虫は木に登って新葉の裏側に取り付き、吸汁することで虫コブ(虫えい)ができる
ようです。幼虫は虫コブの中でさらに吸汁し、この中で成長します。
幼虫が大きくなると羽のある成虫になり、5月下旬頃コブから脱出します。成虫が脱出した
後の虫えいは、茶色になって枯れてしまいます。脱出した成虫は、笹類に寄生して夏を過ご
します。秋になると再びケヤキに移動し、樹皮の下などに産卵します。
二枚とも2020.5.24撮影
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