里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

アメリカホドイモの花

2017-03-03 | 日記
散歩中に無住の民家前を通りかかると、敷地境のフェンスに何かのつる草が
絡み付いていて、アズキ色の花が点々と咲いています。
葉を見るとフジの葉にそっくりです。写真を撮り始めると、懐かしいような臭いが
一帯に漂っていて・・・そうですねぇ、熟成した小便のような臭いですね。
アズキ色の花の臭いかも ? 鼻を寄せるとやはり花の臭いで、あまり嗅ぎたくない
臭いですから、写真を撮って早々に立ち去りました。

帰り道で古い記憶を辿ると、一度だけ見たことのあるホドイモの花に似ているような ?
それにホドイモには在来種と外来種があって、作物として外来種を栽培している地域
もあったような ? うろ覚えですが、そんな記事を何かで見た記憶があります。




                             二枚とも2016.8.5撮影

帰宅後にネットでホドイモを探すと、やはり外来種があって、アメリカからリンゴの苗木
を輸入した際に、根っこにそれが付いて来たのだとか。
主に青森県で栽培されていて、アピオス (アメリカホドイモ) と呼んでいるようです。

この辺りは私の散歩コースで、月に何度も歩きますからホドイモが絡んでいれば
気付くはずです。少なくとも昨年はフェンスの金網が見えていましたから、花が咲くほど
には生長していなかったのでしょう。


                                 2016.8.5撮影

マメ科ホドイモ属のつる性多年草で、原産地は北アメリカ北西部。
我国へは明治時代中期に侵入し、現在では野菜として栽培されている。
主産地は青森県で、地下の塊茎を食用とする。
根は1〜2mと長く、直径2~8cmの紡錘形の塊茎を、数珠つなぎのように付ける。
つるは2~4mに伸び、他物に巻き付く。葉は互生し、長さ8~15cmの奇数羽状複葉で、
小葉は5~7個付く。小葉は卵形~披針形で、先が尖り、長さは4~6cm、幅1.5~4cm。
花期は8~9月で、葉腋に総状花序を出し、10~40個の花を密集して付ける。
花は紫褐色の蝶形花で長さ1~1.2cm、特有の臭いがある。
豆果は細長く、長さ5~11.5cm、12個以下の種子が1列に並び、熟すと裂開して
種子を出す。種子は長さ4~5mm、形は不規則。


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