記憶の場所

観た映画の感想をつれづれなるままに書き連ねるブログ。週1~2本、たまに映画館。

ジョン・アヴネット監督「88ミニッツ」

2014-10-19 21:48:58 | ア行
マイク何したかったの!?

ジョン・アヴネット監督「88ミニッツ」
他の方々のレビューだとだいぶ「中身がない」「オチが弱い」などなど酷評されてるけど、そんなに悪くなかったとは思うんだけどなぁ。
ただただ観る分には申し分ない映画だと思うけど、確かにアクションという割にハラハラドキドキはしないし、身近な人が犯人だと思わせたいんだろうけどそれにしてはなんか弱いし、うーん。
主人公は法医学者の割にそれを使って謎に迫る様子とかないし。主人公が専門職に就いているなら、せめて「メンタリスト」のような感じで謎を解いてほしいというのはあったかなぁ。
あぁだから酷評されてるのか。

誰に狙われてるかわからないってところはあったね。仕事が仕事だから恨み買ってるだろうし、酒癖と女癖が悪いっぽかったからそんな恨みも買ってるだろうし。ってそれ自分のせいじゃん。

「24」もそこが面白いんだろうけど、タイムリミットが『88分』って決められてるのはちょっと緊迫感があるね。
かなり「24」に影響されてるけど、「ピッ…ピッ…ピッ…」って音が聞こえてくる気がする。
にしてもこの前から遺体を吊るす殺人が多いこと多いこと。この前もそんな映画観たから「何なの(首吊り以外で)吊るしがブームなの?」と脳内ツッコミ。それにしても「吊」の吊るされてる感半端ない。これ象形文字か。

蛇足
女性陣は総じて美人。

トーマス・アルフレッドソン監督「裏切りのサーカス」

2014-05-12 22:33:49 | ア行
しばらくまったく映画を観る暇がなかった。

トーマス・アルフレッドソン監督「裏切りのサーカス」
ごめんね。理解力がなくてごめんね。私にわかったのはゲイリー・オールドマンと、ベネディクト・カンバーバッチが出ているということだけだった。

2回観ると面白い映画らしい。(忙しくて2回目は無理だったw)
冷戦時代のスパイが騙し騙されの頭脳戦…みたいな感じ。カッコよさはないけど、非常に老獪な、詰め将棋のような頭脳戦。
それにしても難しいよー。最初30分でわかんなくなった。2時間ドラマを途中で放り投げるうちの親の気持ちがちょっとわかった。

登場人物がそれなりに多い(そして関係が入り組んでいる)から、一つわからなくなるともうだめ。
でも、こういうのが好きで、察しが良い人にとっては面白いんだろうな。

頭脳戦なんだけど、そこにスパイスのように混ざっている愛の要素。普通の関係の人は一人もいないような気がするが。
優秀なスパイとはいえ、心乱されることもあるんだな。だからこそ美人局とか色仕掛けとか通用するんだろうけど。



蛇足…?
実はアナ雪も観に行ったけど、あまりに有名すぎるので感想書きにくいw

ミロシュ・フォアマン監督「アマデウス」

2013-12-22 16:29:50 | ア行
クリスマスだし華やかな映画を観たかったの。

ミロシュ・フォアマン監督「アマデウス」
絢爛豪華な男たちの戦いとでも言ったところか。男だって嫉妬するのよね。しかも今まで「高潔・勤勉」を貫いてきたというのに、
相手は自分より下品で怠慢であり、なのに自分の愛する音楽の才能には恵まれている、という。
半分狂ったような老人が自分の過去とモーツァルトとの確執について滔々と語る。そしてそれが真実かどうか知るすべはない。もしかしたら主人公サリエリの妄想かもしれないものね。その可能性だって否定はできない。
そういう狂気があったな、全体的に。

サリエリも決して才能がない人ではない、むしろ指導者として非常に優れた力を持っている人のようだったし、時代が悪かったとでもいうのかな。サリエリがプロデュースすればモーツァルトはもっと伸びたのかもしれん、とは思った。ifについて語るのは趣味ではないのでこのあたりでやめておくが。
サリエリ役の人の演技好きだわ。あまり映画とかには出ていないようで残念だけど。他の作品も観てみようかしら。

音楽家がテーマだけあって、音楽が豪華。バスーンの音色おいしいです。そういえば、吹奏楽部だったとき、自分の音を聴いてみたことってなかった気がする。モーツァルトのオペラをつまみ食いできるのでそれも美味しい。「フィガロの結婚」なんて、曲だけは知ってるけどどんなストーリーかいまだによくわからないしね。どうしてこの作品ができたのか、少しだけではあるがわかるのでそれも面白い。


蛇足
モーツァルト夫人役が妙に美人。かわいい。

ザック・スナイダー監督「ウォッチメン」

2013-11-30 17:47:43 | ア行
ヒーローってなんだったっけ…


ザック・スナイダー監督「ウォッチメン」を観ました。
最初5分の緊張感と緊迫感が半端ない。あそこでグッと観客を惹き付けて、あとはヒーローの苦悩と過去を炙り出しながら世界を救うための話が始まる…でいいのか?
それにしてもこれをヒーローと言ったら虎徹が切れて滔々と自身のヒーロー論を説きそうな感じのヒーローだったな。正義とエゴの境目がわかりにくくなってる。というか、何をやっても「これが正義です!」って主張しそうなヒーローでした。
冒頭いきなりレズかよすげーな!とかヒーローというよりもお前確実に悪役だろ!って奴とかいろいろいたけど、ヒーローも人なんだよな…一人人外がいたけど。
「大を救うために小を犠牲にすること」の可否や、「正義のための殺人」なんて、確かにどのヒーローも抱えてそうな問題よね。正義というよりも、意見か?もしくは信条か?お互いに譲れなければ、妥協できなければ衝突は必至だろうしなぁ。
皆が皆、自分の正義を貫いた。その結果、世界は救われた。そういう意味でハッピーエンドなんだろうね。
むしろ、バットマンみたいに非難の的になりかねない中で、ヒーローの役割を全うするにはそこまで意志が強くないとだめなのかもしれない。
少なくとも、エイドリアンの選択は間違ってなかったと思う。そのあとのジョンの台詞もまたいいなぁ。
「許しはしないが 非難もしない だが理解する」この台詞は私が今まで観た映画の中でベスト3に入る良い台詞だ。
というわけで、ラストシーンも非常に惹き付けられる映画だった。
「正義」って言葉は非常に曖昧で、人によって「正義」の持つ意味や、見え方は全然違うのだろう。そこにこの作品にロールシャッハが登場する意味があるのだと推測。深読みとか苦手だからたぶん違うんだろうが。

この作品、スローモーションの使い方が上手いと思う。要所要所でちょこちょことスローになるんだけど、その緩急のつけ方が良い。「ここを観てほしい!注目してほしい!」って部分なんだろうが、面白さをより引き立てている気がする。


いつもの蛇足
最近のマイブームが、「映画を観る→Wikiで監督と俳優・女優の別作品をチェック」なんだが、あの今一つパッとしない感じのナイトオウルさんが私が唯一DVDを持っている映画「オペラ座の怪人」のラウルとはいやびっくり。確かにラウルの時もパッとしなかった。(「オペラ座の怪人」は断然ファントム派)
「私とダーリンは前後一体!前から後ろから愛のボルケーノ!」ってのはわかる人だけわかってくれればいい。今まで様々な表現を観てきたけど、炎は初めてだ。そうか、そこまで燃えたのか。

ニコラス・ウィンディング・レフン監督「ヴァルハラ・ライジング」

2013-08-11 23:06:13 | ア行
北欧神話ってこんな話だったっけ…?

ニコラス・ウィンディング・レフン監督「ヴァルハラ・ライジング」を観ましたが…
結局何をしたい映画なのかが良くわからない!
解説見ても他の方のレビューを観ても「よくわからない」しか書いてないから尚更よくわからない!

最初の30分は、見応えもあるしなかなか面白い。
最後の30分が意味不明にも程がある、という状態。誰か解説してくれ。
宗教の対立っぽい話だったから、そこを踏まえて観ればまた何かわかるのかもしれないけど、もう一回この映画を観ようという気力はないな。

蛇足
最初の30分は筋肉質の男性の上半身がよく出てくるので、見てて楽しかったです。