記憶の場所

観た映画の感想をつれづれなるままに書き連ねるブログ。週1~2本、たまに映画館。

ジュゼッペ・トルナトーレ監督「鑑定士と顔のない依頼人」

2015-10-12 17:35:37 | カ行
最後まで気付かなかった。

ジュゼッペ・トルナトーレ監督「鑑定士と顔のない依頼人」
気になってはいたけどまだ観てなかった。初のイタリア映画かもしれん。

主人公ヴァージルさん、超成功した鑑定士というか競売人。どうみても性格に難がありそうな人。
そんな人がさらに性格に難がありそうな(というかある)依頼人の依頼を受けちゃったから大変。この依頼人、まず出てこない。家の中にいるのに出てこない。

…といったあたりでストーリーに触れるのは止めることにする。だってこの映画ネタバレしちゃったら全然面白くない。
察しのいい人なら気付けるのかもしれないけど、ただ単純にストーリーにのめりこんでたから全く気付かなかった。気付かせないくらいにストーリーが面白い。
最後はあのようになったけど、ヴァージルさんの周囲の人、それとなくヴァージルに警告(示唆?)しているようにも見えるんだよね。特にあのロバート。

「偽物の中にも一つだけ本物がある」…あの本物とはなんだったんだろうか。自動人形?そういえばあの手の人形って「ヒューゴの不思議な発明」にも出てきたよね。
ヴァージルにとっての本物とは、依頼人クレアとの約束だったんではなかろうか。だからヴァージルはプラハに来た。約束のカフェでクレアを待ち続けるために…みたいな感じだとハッピーエンドだよね。
まぁ宝物以外の財産はやられていない感じだし、ヴァージルさんも余生には困らないとは思うし、愛を知った老人が希望を持って生きていくためには、そんな期待が必要なのかもしれないね。
それにしてもあのカフェ、「ナイト&デイ」だっけか。あのカフェ素晴らしい内装だな。時計時計そして時計と機械時計のオンパレード。あんなコンセプトカフェもいいなぁ。スチームパンカーの血が騒ぐわ。

蛇足
ヴァージルさんの性癖が特殊すぎて若干引く。



コメントを投稿