My Favorite Things

写真、舞台、Jazz、バーボン、星空 等々。
私のお気に入りです。

サウンド・オブ・ミュージック 11月4日

2013年11月04日 23時42分00秒 |  サウンド・オブ・ミュージック

6月30日以来のサウンドで、3月14日以来のはるちゃんのマリアです。
同じタイミングで智恵さんと共にマリアを離れていたので、心配していました。
6月のオペラ座でクリスティーヌを観たのは、千秋楽間近でした。
8月の夢から醒めた夢のマコには、細さにビックリしたのが先日のようです。
翌9月、2日間だけでしたが、李香蘭の美しさにもビックリしました。
今年は、サプライズ続きのはるちゃんとなりそうですね。

久しぶりのマリア、「サウンド・オブ・ミュージック』の歌声はいつもと変わらぬ澄んだ響きです。
丘のスロープを下手端まで降りた時、空を見上げるように顔を上げ、目を閉じて陽射しや風を感じている姿が、マリアのイメージに合って良い感じです。
上手側に降りてきて、足下の草花を慈しんでいる時、腰を落としてストンと座ってしまったのは意外でした。
再び丘の中腹に戻ってのターンは、いつも通りの控えめでした。
歌い終えた後、以前は何かをつかみ取ろうという感じで飛び跳ねていましたが、智恵さんのように草原の朝を楽しんでいるかのようでした。
8月の頃と比べると、頬が少しふっくらしてきた感じで、安心しました。

修道院では、今までより少し大人なイメージのマリアでした。
全体的に発音をしっかりすることを普段以上に意識しているかのようで、その分再生速度が何%か遅くなっているかのようにも感じられ、大人しめと感じたのかも知れません。
「私のお気に入り」は仕草や表情が少し変わり、修道院長が歌い出したときの困り顔は、マリアと修道院長が入れ替わったかのようでした。
「自信をもって」意気消沈して修道院を出るとき『海軍の大佐も怖くはないわ』と歌いながら今にも泣き出しそうな表情です。
『いつでも優しく~、笑顔絶やさず~』からは輝く笑顔に戻っていました。
終盤ギターケースを前後に大きく振るシーン、振り始めが上手くいかず一瞬心配しましたが、2振り目からは立て直していました。

トラップ家を訪れてからは、元気いっぱいのマリアです。
修道院での少し大人な感じから、いつものお茶目な感じのマリアでした。
立ち去っていく大佐を呼び止めるときや笑い声などは、もしかしたら素のはるちゃんが出ているのかなと感じることも。
観ていて楽しいです。

「ひとりぼっちの羊飼い」でヨーデルの部分が、はるちゃんには歌いにくそうでした。
以前は、そんな印象がなかったのですが・・・。

トラップ家の庭で子どもたちの状況を大佐に訴えるマリアですが、熱く語るマリアに大佐の語気も強まっていました。
大佐と言えば、この日の深水さんにビックリしました。
子どもたちを受け入れ、『私が間違っていた。』と振り向いた時、右頬に一筋の涙が。
子どもたちの歌声を聴き、歌い始める姿に既に涙が溢れてきていたところに、深水さんの涙。やられました。
戻ってきたエルザとの会話の中で、ご機嫌なマリアのイントネーションが何となくグリンダぽかったです。

ダンスは、マリア大好きなトラップ家のゲオルグは健在でした。
クルトにダンスを教えるマリアは、今日は幾分シンプルな感じもしましたが、はるちゃん教え方が私は好きです。
このシーンで気になったことが一つ。
マリアと大佐のダンスのラスト、ウインドウでダンスを止めるとき普段の立ち位置よりもセンター側にずれていました。

ディナーに呼ばれたものの、トラップ家を去るマリア。
この日のはるちゃんは、ギターケースに両手を添えて思いを込めていたのが印象的でした。

修道院からトラップ家に戻り子どもたちから大佐の結婚を知らされたマリア、落ち込みが深かったです。

「なにか よいこと」マリアの喜びが伝わってきて良いのですが、ここはやっぱり智恵さんの方が上手いです。幸せに満ちた笑顔等々。

ザルツブルク音楽祭で、「さよならまたね」を歌いながら子どもたちへの視線が良かったです。

何だかんだ言いながらも、はるちゃんのマリアに見入っていたようです。

はるちゃん以外に気になったことを。
八重沢さんのエルザ。
全体に語気が強めになって、気が強い感じです。
特に、二幕で大佐と向かい合うシーンでは。
それと、パーティの後のマックスとの会話を聞いていると、エルザと言うよりもターニャ?って感じも!
名古屋で1人、稽古を始めているのでしょうか?

若奈さんのリーズルは普段と変わらぬ感じでしたが、1ヶ所だけ。
ロルフがフランツのバースデイ電報の件を話したとき、「やっぱり、ステキッ!」の台詞が、「素敵」の1フレーズに色気を感じさせるイントネーションでした。(笑)

子どもたちの歌声、特にエルザに聴かせる「エーデルワイス」が、とても心地良く響き、フルコーラス聴きたい気分でした。
久しぶりにバランスの良い子どもたちでした。

シスター・マルガレッタの磯部さん。
初見ですが、歴代の方々とは少しイメージが違う感じです。
江戸っ子的と言うか、カラッとして細かい事を気にしないような印象でした。
公演数を重ねていくと、変わっていくことと思いますが・・・。

川地さんのフランツ。
近いところでは9月の李香蘭で観ているはずですが、最初の登場シーンで一瞬目を疑うほど頬が痩けていると感じてしまいました。
李香蘭での軍人役で短くした髪や鼻の下の蓄えたヒゲでイメージが少し変わっていることもありますが、以前よりも強面に感じます。
二幕でマックスに電話を取り次いただ際、マックスが出られないことを告げると、出ないことを責めるような表情になっていました。

後は、京都のソンダン感謝の花束でヴォーカルパートで出演した田代さんが女性アンサンブルに戻っていますが、また歌声を聴きたいと思いました。

この日は満員の客席も多くの拍手を贈ってくれて、楽しんでいたようです。
カーテンコールでは、スタンディングする方も多く見られました。
名古屋公演も、残り3週間。
このまま、千秋楽を迎えて欲しいです。
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マリア 笠松はる
トラップ大佐 深水彰彦
修道院長 佐和由梨
エルザ 八重沢真美
マックス 勅使瓦武志
シュミット 大橋伸予
フランツ 川地啓友
シスター・ベルテ 久居史子
シスター・マルガレッタ  礒辺愛奈
シスター・ソフィア 兼田怜奈
ロルフ 岸 佳宏

【フォン・トラップ家の子どもたち】
リーズル 若奈まりえ
フリードリッヒ  大平遼羽
ルイーザ 入江真衣果
クルト 古賀雄大
ブリギッタ 上田知宙
マルタ 加納和奏
グレーテル 中山ひまり

【男性アンサンブル】
菊池 正
玉真義雄
新藤晃大
諏訪友靖
武智正光
野村数幾
塩山 力
吉田侍史

【女性アンサンブル】
種子島美樹
小島由実子
田代美里
山本詠美子
大澤ゆかり
高岡育衣
辻 奈々
小林貴美子

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