マグダラのマリアが高木美果さんに変わったため、急遽観に行ってきました。
ジーザス、ユダ、マリア、3人の中で一番安定した歌声が、高木さんのマリアでした。
以前の日記でも書きましたが、登場シーンも歌も少なめですが、台詞のない歌だけで進んでいく作品だけに安定した歌声は必要だと考えます。
今公演3回目ですが、やっと安心できる観劇となりました。
それでも、芝さんのユダのファルセットの声の細さや、神永さんのジーザスがゲッセマネのロングトーンが一瞬怪しかったりと、気になる所がありました。
2人ともメンタル的に消耗する演目のうえに、歌もハードですから大変だとは思いますが、喉のメンテナンスを含めて体調を維持して頂きたいと思います。
そんなジーザス・クライスト=スーパースターですが、私が気になるのが芝さんのユダ。
以前からの持ち役で、長く演じられています。
スンラさんのように冒頭から心が締め付けられるようなユダではないのですが、以前よりも大きくジーザスへの思いや苦悩が伝わってきます。
ジーザスを演じたことで、いっそうユダが深くなったのでしょうか?
唯一気になるのが、自殺のシーン。
奈落に沈んでいく前、前屈みで足下を見ながら歌っているのですが、どうしてもセリの位置を確認しているように見えてなりません。
実際は、どうなんでしょうね?
この作品の特徴の一つに挙げられるのが、群衆。
ひたすらジーザスに救いを求める前半と、一転してジーザスの死を求める後半。
いずれにしても、その圧倒されるような熱気が、今回は抑え気味に感じます。
開幕から2週間経っているので、演出的なものなのでしょうか?
そう言えば、今回マリアが野村さんから高木さんに変わりましたが、女性アンサンブルでも数名の方が変わられています。
野村さんと同じシフトなのかも知れませんね。
その中で気になったのが、土居愛美さん。
クリスティーヌや、ピコでも観ていますが、どちらの役もアクティブなものではないので気になっていました。
今回の席が2階席だったこともあるのか、鄭さんや林さんは直ぐに判るのですが、結局カーテンコールまで判りませんでした。
来週も、同様のシフトで動いていくのかな・・・?
9日の観劇では、カーテンコールまで拍手は一切ありませんでした。
対照的に、13日はまあまあ拍手が贈られていました。
この日は、ヘロデナンバーやスーパースター等では拍手があったものの、何とも中途半端な拍手でした。
こればかりは観客の自発的なものですが、何とも残念です。
内容的に私には思いのですが、作品としては好きなものの一つ。
それだけに、ジーザスもユダも、マリアも、次代の早期育成を期待します。
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【男性アンサンブル】 青山裕次 脇坂真人 維田修二 中村 伝 渡久山 慶 鈴木智之 安東 翼 小野功司 森内翔大 小松貴行 江川 潤 天野勝仁 宇田川 宰 小川純弥 進藤拓実 |
【女性アンサンブル】 木内志奈 林 香純 小島由夏 暁 爽子 土居愛実 園田真名美 新保綾那 原 彩子 岸田実保 光井さや 塩入彩音 福久彩香 |