5月26日(日)の当直は小児科医だった。翌27日の午前7時過ぎに、前日からの腹痛が続く、71歳男性が救急搬入された。おそらく日勤帯で内科に引き継ぐ心積もりだったのだろう。
前日の夕食後(午後7時ごろ)に急に上腹部~臍部痛が生じて、症状が続いていた。一晩我慢して月曜日の朝になってからの救急要請だった。
診察では筋性防御ありと記載していたので腹膜炎と判断されたようだ。腹部単純X線(立位・臥位)を撮影して、血液検査の結果が出たところで、月曜日の午前中の救急当番だった内科医に申し送りとなった。
腹部単純X線では明らかなfree airを指摘できない。腹部CT(単純で入れたが、造影も追加)を行うと、free airを指摘できた。中等量の腹水貯留もあった。
胃潰瘍の既往がある方だったが、胃穿孔はよくわからなかった。当院は現在外科常勤医は不在なので搬送になる。一番近い地域の基幹病院外科で受けてくれたので、すぐに搬送できてよかった。
おそらく予定手術が入っているところに、緊急手術が入るので大変だと思うが、夜間よりはいい?。それにしても患者さんはよく一晩我慢したものだ。
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