12月1日(金)の午後に発熱外来を診ていると(救急室でやっている)、救急室のストレッチャーに横になっている患者さんがいた。
看護師さんに訊くと、消化器科で診ている患者さんだという。ふだんはアルコール性肝硬変・糖尿病で通院している。その日は3日前からの左半身麻痺での受診だった。(救急車ではなく、家族が連れてきた)
これは頭だ、ということで、さっそく頭部CTを撮ると、右側の慢性硬膜下血腫があった。濃度から見ると、ちょっと経過しているのか、水腫が加わったのか。
頭といっても、当初は脳梗塞疑いだったので、まず頭部CTで頭蓋内出血の有無を診て、頭部MRIを続いて行うようにしていた。急遽MRIは中止となり、搬送先を探していた。
一番近い地域の基幹病院脳外科は受け入れ困難ということだった。どこに当たったらいいでしょうか訊いて、お勧めされた県内随一の市立病院の脳外科に連絡すると、受け入れてもらえた。
医局に戻ると消化器科医がいて、別の先生から依頼された胃瘻造設の相談をされた。脳梗塞後遺症の高齢者で経口摂取困難だった。
上記の硬膜下血腫の患者さんの話を聞いてから、次の火曜日にいっしょに内視鏡的胃瘻造設術(PEG)をすることにした。
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