なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

便秘で入院

2019年07月22日 | Weblog

 土曜日の午後に、市内のクリニックに通院している81歳女性が便秘で受診した。センノシド・酸化マグネシウム・アミティーザが処方されていたが、3日間排便がなかった。

 その日の午前中にクリニックを受診して腸管洗浄液を処方された。飲んだ後に腹痛もあった。内科日直は外部の先生(バイト)で、腹部単純X線で腸閉塞の所見はなく、効果が出るのを待つようにと伝えた。

 夜間になって再度症状が続くとして受診した。腹部CT検査では、S状結腸に固そうな便塊が写っていた。入院して経過をみることになり、食事摂取を中止して点滴を出していた。内科当番だった内科の若い先生(地域医療研修の内科専攻医)が主治医になった。

 朝医局のコンピュータの前で土日に入院した患者さんを確認している時に訊いてみた。また便塊のすきまを通ってくる水様便が少量あるだけで充分な排便なかった。とりあえず下から攻めるしかないと思われた。浣腸液だけ出て、排便がない可能性もあり、消化器科医とも相談した。

 まあとりあえず浣腸して診ましょうとなった。それで出なければ、ガストログラフィンを注腸すると、直腸~S状結腸の様子もわかるし、ガストログラフィンの効果で排便があるかもしれないという。

 幸い浣腸のみで排便があったが、便塊全体がどれほど出たかはわからないが、なんとかなりそうだ。2年前に大腸検査を受けていて異常はなかったそうだが、再検が必要かもしれない。それにしても便秘に腸管洗浄液は危ないと思う。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 死亡診断書の書き方 | トップ | 血糖コントロールをお願いします »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事