なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

膿胸疑い

2024年09月22日 | 呼吸器疾患

 9月20日(金)に別の内科の先生から、相談された。9月13日(土)その先生が日直をしている時に、認知症で施設入所中の70歳代後半の女性が右上肢の脱力で受診した。

 頭部CT・頭部MRIで新規の脳血管障害は認めなかった。両下肢は拘縮して麻痺の有無がわからないという。整形外科でも診てもらったが、頚椎症でもないといわれた。

 入院時から胸部X線・CTで左肺に陰影があり、肺感染症として抗菌薬投与を始めていたが、発熱が出没していた。

 大学病院から呼吸器外来に来ている先生に相談していた。2017年に内科医院の依頼で行った胸部CTの画像があり、左上葉に炎症性とも腫瘍性とも確定できない小さな陰影があった。(画像検査依頼のみ)

 それとの関連で結核かもしれないといわれたそうだ。また精査・治療のため地域の基幹病院に紹介するのもありますともいわれていた。

 結核性は否定するのが難しいが、画像的には膿胸疑いで紹介していいのではないでしょうか、とお伝えした。その後、先方の病院に連絡して連休明けに転院の予定になっていた。

 

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