なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

肝の感染性嚢胞

2018年04月14日 | Weblog

 89歳女性が木曜日に発熱を主訴に内科新患を受診した。内科の若い先生が対応して、肺炎・尿路感染症は否定的だった。この方は総胆管結石で内視鏡的結石摘除術を受けていて、胆嚢摘出術の手術も受けていた。ふだんからPneumobiliaがある。

 肝左葉に嚢胞が多発していて、一部は多房性になっている。MRCPで明らかな総胆管結石・肝内結石は指摘できないが、嚢胞内の液体貯留が単なる嚢胞液ではなく、嚢胞周囲に炎症像があることから、感染性嚢胞と判断された。

 まずは抗菌薬投与で経過をみることになった。まだ3日目ではっきり解熱とは言い難い。週明けに発熱・検査結果をみて判断する予定だ。抗菌薬だけで軽快しないと何等かの処置が必要になるが、内視鏡処置でもないし、PTCDを置いても嚢胞全体からはドレナージできない。

 今日は日直で病院に出ていた。肺炎の95歳女性と、虚血性腸炎(血便)の83歳女性が入院になった。

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1 コメント

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22~23G PTC針での (シロート)
2018-04-15 07:01:32
穿刺排液とアミカシン注入。
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