なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

DNARとNPPV

2019年12月20日 | Weblog

 内科病棟から一番遠い位置にある循環器科・神経内科の病棟に、誤嚥性肺炎の患者さんが入院している。肺炎が軽快して、喀痰吸引の回数が少なっていた。認知症があり、経口摂取は無理と判断されて、後は胃瘻造設か高カロリー輸液にするかという状態だった。

 昨日その患者さんを診に行くと、その日はホスト病院の医療センターに戻っているはずの内科専攻医が病棟に来ていた(週1回は医療センターに戻ることになっている)。

 心不全の94歳女性の病状が悪化して血圧が70台に低下したそうだ。将来は循環器科志望の先生なので、救急外来で診た心不全の患者さんを、循環器科の先生と相談しながら診ていたのだった。(医局の机も循環器科医の隣にしていて、内科所属だが循環器科といっしょに診療できるようにしていた。)

 内服はできないので、ラシックス注・パンプ注・ドブタミン注で治療していたが、血圧が低下したのでハンプは中止していた。ドブタミンも限界に近い。

 病状悪化時はDNARの方針になっていたが、心不全増悪でNPPVを装着していた。どこまで治療するのかと訊いてみると、気管挿管と心臓マッサージ(胸骨圧迫)はしないが、NPPVまではすることにしていたという。

 自分としてはこの年齢(超高齢者)でDNARであればNPPVもしないと思うが、DNARとNPPVはどうなんだろうか。

 今日患者さんの血圧は90mmHg台になっていた。乏尿で意識は3ケタだが。

 

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