自転車おやじのカリフォルニアゴールデン日記

ゴールデンレトリバーのジュリーのblogから、ロードバイクのブログへと衣替え。トライアスロンとサーフィンについても少し。

トライアスリートおやじの鎖骨骨折治療日記 #8

2014-07-03 22:57:07 | 鎖骨骨折
鎖骨骨折の方は、日に日に良くなって来ています。今日は、心配してくれているバイク仲間に元気な姿を見せるという目的も兼ねて、うちの近くで毎週木曜日の夕方に行われている、ローカルなバイクレースを見学に行って来ました。


このレースは毎週の順位を競うばかりではなく、合計12週程度の総合順位も決めるそうです。私の友人も数多く参加していたので、ラップで出発地点に戻ってくるたびに声援を送ります。





このレース会場、だだっ広く見えませんか? それもそのはず、実はココは昔の米国海兵隊の滑走路なのです。10年ほど前に、古く手狭になったロサンゼルス国際空港を、この基地の跡地に移すという計画があったのですが、地元住民の反対に合い、計画は中止になってしまいました。


将来は住宅やオフィスになるそうですが、それまではガランとした空き地。舗装はされてるし、車は通らないし、バイクレースには最適の場所ですね。


レースは約45分間。同じコースを8周します。最初はみんな仲良く一緒にグループで走るのですが、最後の2~3周になると動きが出て来ます。最終ラップを迎える頃には、相当のスピードアップ。そして、最終コーナーを周った集団が見えて来ます。1人が独走状態です。そして2位以下を大きく引き離して単独フィニッシュ。





よく見ると、私がよく一緒にバイクライドをしている友人でした。この集団はみな相当真剣に乗っている連中です。その中で独走フィニッシュするとは素晴らしい。今後が楽しみな彼です。


さあ、明日から独立記念日のロングウイークエンドです。このレースに刺激を受けて、私も明日からステーショナリートレーナーでトレーニング開始です。頑張ろう。



Julieはと言うと、「あだじは、いづものように、がんばりまぜん」状態ですね。





3日間、朝晩の散歩とゴハンのとき以外は、こんな風にデレデレの生活を送るんでしょうね。まあ、犬は寝ることも仕事なのでよしとしておきましょう。


では。




トライアスリートおやじの鎖骨骨折治療日記 #7

2014-07-01 20:56:07 | 鎖骨骨折
今日は、手術後初めて、整形外科のドクターに診察してもらいました。


何よりも楽しみにしていたのは、術後のX線の写真を見ることでした。その結果がコレ。





ちなみに折れた状態のX線はコレです。





右端のプレートと骨の間の隙間がちょっと気になりましたが、なかなかキレイに治っています。術後に看護婦さんが、「思ったより時間がかかった」と言っていたので、ドクターに理由を聞いてみました。すると、「X線ではよく分からなかったんだけど、3つに折れた真ん中のピースが思ったより大きくて、下に入り込んでいたので、それを取り出して3つの骨をくっつけるのに思ったより時間がかかったんだ。まあ、でも1時間の予定が1時間20分くらいになったくらいだけなので、大したことないよ」とのこと。


「それって、手術しておいて良かったっていう意味?」と聞いたら、「そうだね、結果的にはね」ですと。手術前にドクターと相談した時は、「手術する方がいいか、しない方がいいかは、どっちとも言えない。」と言われていたので、本当に手術することを選んでおいてよかったなあと思いました。


でも、実はこの鎖骨という骨、それほど重要な骨ではないようで、無ければ無かったで何とかなるようです。私の友達は、結局折れた鎖骨はくっつかず、そのままブラブラしているみたいだけど、通常の生活はもちろん、スイミングの時もほとんど問題ないそうです。このような状態を「偽関節」と言うそうですが、偽関節になってもそう問題はないというのは、ちょっと驚きでした。


さて、今後のトレーニングですが、今週末からはステーショナリーバイクでトレーニングを開始してOKだそうです。Sling(腕をつるすやつ)は、しておいた方がいいけど、あまり動かさなければ、しなくてもいいそうです。「抜糸はどうしたら、いいんですか?」と聞いたら、「抜糸なんて必要ないよ。砂糖のようなもんで出来ているから、勝手になくなるよ。」とのことです。便利になったもんですね。


今後1ヶ月は、ステーショナリーバイクやトレッドミルでトレーニングを積んで、何とか8月には外でのバイクライドとランに復帰したいものです。さすがに、スイミングはもう少し先ですかね。



さて、Julie子。ヨーグルトのおこぼれをもらって大喜びです。





顔中、ヨーグルトだらけにして満足そうです。このでっかいヨーグルトは滅多に買わないから、必死になるのも分かりますけどね。


では。


トライアスリートおやじの鎖骨骨折治療日記 #6

2014-06-28 21:51:53 | 鎖骨骨折
鎖骨の手術から1日が経ちました。朝起きた時点では、まだ神経ブロック注射の効果が残っており、手先は少し痺れ気味。でも患部は少し針を刺す様な痛みがあるだけでした。


病院で、「この注射の効果は大体24時間くらいで、その後はかなり痛むよ。」と言われてました。何だかんだ言って、大丈夫なんじゃないかと思っていたのですが、やはり看護婦さんの言ったことは本当でした。注射から24時間くらい経った2時くらいからかなり痛みがきつくなり、「痛み止めの薬くれ~」状態になってしまいました。


そりゃそうですよね。皮膚を10cm近く切り裂いて手術をしているんだから、痛まないほうがおかしいですよね。とは言っても、痛みのレベルは10段階で6くらい。まあ我慢できる範囲でしょう。何とか来週仕事に行く前までには、痛みが引いて欲しいものです。



さて、日本では最近ワンちゃんの勇敢な行動が話題になっているようですね。例えば、シバ犬が熊3匹を撃退した話とか。かあさんとこのニュースについて話していたのですが、うちのJulie子は、コヨーテを見た瞬間、かあさんをほったらかしにして一目散に逃げようとしたそうです。





Julie、こんなにみんなで可愛がっているのに、かあさんをほったらかしにして逃げ出そうとするとは、ヒドイ話じゃないか。お前は天と地がひっくり返っても、新聞に載るようなお手柄犬にはなれないな。まあ君はJulieだから、仕方ないね。


では。


トライアスリートおやじの鎖骨骨折治療日記 #5

2014-06-27 21:23:02 | 鎖骨骨折
今日、鎖骨骨折の手術をして来ました。


午後1時半に病院にチェックインし、血圧、体温等の基本的なチェックを行い、執刀医が来るのを待ちます。手術の30分ほど前に執刀医が登場し、挨拶をします。「何か質問ある?」と聞かれたので、「今日は折れた2つの骨をプレートでくっつけるだけの手術なんでしょ?」と聞きました。すると、「いやいや。折れた骨の間に、大きな骨の破片があるから、それも一緒にくっつけるよ。あと他に破片があるかも知れないけど、その場でどうするか考えるよ」と。てっきり、ポッキリ2つに折れただけと思っていたのですが、どうやらそうではなかったみたいです。挙句の果てに、「僕はパズルが得意だから、心配しなくていいよ。Bye!」と言いながら、手術前の処置室を出て行きました。手術せずに、自然治癒を選んでいたら、その大きな骨のかけらはどうなっていたんでしょうねぇ。


そして次は麻酔医のドクターの登場です。準備をしながら、世間話をします。やたら事故の状況を詳しく聞くなぁと思っていたら、「実は、私もバイクに乗るんだ」とのこと。彼も結構本格的にバイクに乗っているらしく、ひとしきりバイクの話で盛り上がりました。私のバイクのシフターは電動式なのかとか、色は特別注文したのかと色々聞いてきます。「このおっさんもバイクが好きなんだなぁ」と思っているうちに、気を失っていました。


そして次に気がついたのは、手術終了後45分くらいしてから。バイク好きの麻酔医にしてもらった痛みを軽減するための神経ブロック注射のおかげで、手術した部分の痛みは皆無。というか、全く感覚がありません。この神経ブロック注射は大体24時間くらい効果があるそうなので、明日の夕方までは安泰のようです。その後、どのくらいの痛みが出てくるんでしょうね。


というわけで術後はいたって元気。こんな感じです。





大事な部分にカテーテル挿されたり、浣腸をされたりするんじゃないかとちょっと心配していましたが、それもなし。一番辛かったのは、昨日の夜中12時からの絶食でしたね。お腹が減ったのはガマン出来たのですが、喉が渇くのには参りました。18時間以上の何も飲まないのは本当に辛かったです。脱水症状で死んでしまうのではないかと考えが、ちょっと頭をよぎってしまいました。


明日になってみないと本当の痛みがどうなのかは分かりませんが、とりあえず手術は無事終了したようなので安心しました。






お前との散歩はあと1週間くらいお預けかな。少し回復しても、当分トレーニングは出来ないので、朝は長~い散歩に連れて行ってやるから、楽しみにしておけ。「あだじ、づがれまじだ。もうあるげまじぇん」はなしだぞ。


では。

トライアスリートおやじの鎖骨骨折治療日記 #4

2014-06-26 21:46:04 | 鎖骨骨折
今週は本当に、いやになる程病院通いです。意味のある病院通いならいいんですけど、ほとんどドクターに会って、「ハイ、問題ないですよ」と言われて帰るだけです。全て予約してから行ったのですが、待たされることが多いですね。何のための予約なんでしょうね。どんな感じかと言いますと、


月曜日:整形外科、1時間待ち、ドクターとの面会5分。手術をすることに決める。
火曜日:肺のX線撮影、これは待ちは0。15分で終了。
水曜日:肺のチェック、40分待った挙句、診察は「X線の結果、問題ないよ」と1分で終了。電話で言ってくれないかなぁ。
木曜日:主治医の診察、退院してからすぐに行ったEKG(Electrocardiogram、まあ簡単に言えば心電図)の結果でちょっと気になる部分があったということで、再検査。異常なし。


何か医者通いで1週間が終わってしまった感じです。先週入院して、今週毎日のように医者に通い、そして明日手術。いったいどんだけ医療費がかかるんだと思い、保険の詳細をチェックしたら、"Out of Pocket limit"という項目がありました。これは「自己負担の限度額」で、1年にいくらと決まっています。従って、どんなに医療費がかかっても、この額以上自己負担で払う必要がないということが分かりました。ちょっと安心しました。でも、明日保険会社に連絡して、詳細を問い合わせてみたいと思います。


そして今日、バイクをショップに持って行って、キズのついたホイールを見てもらいました。「ヤスリで表面を滑らかにして直せないことはないけど、新しいものに交換した方がいい。」と言われました。Crash Replacement Programというのがあって、ディーラーの原価で新しいものに交換してくれるそうです。思わず、「それでお願いします」と言ってバイクを預けて来ました。


さて、明日は午後から手術。この歳になって何ですが、私にとっては生まれて初めての手術です。正直言って少し不安ですが、この「折れた肩」の不快感から解放されると思うと、やっぱり嬉しいですね。今日の真夜中を過ぎると、水も含めて絶食しなければなりません。あと2時間、思いっきり食べておかないと。何せ、手術は3:30からなので、ほとんどまる一日、飲まず食わずで過ごさないとダメなわけですから。





Julie、明日は私もお前の仲間入りだな。一日腹ペコ状態で頑張るぜ!


では。


トライアスリートおやじの鎖骨骨折治療日記 #3

2014-06-23 22:58:28 | 鎖骨骨折
今日の午後に、整形外科に行って、ドクターと今後の方針について相談して来ました。


X線の結果を見せてもらうと、鎖骨がポッキリで、折れた骨と骨との隙間がほとんどないことが分かります。






予想通り、オプションは2つ。そのまま自然治癒させるか、プレートを入れて折れた骨同士をネジで止める手術をするかです。自然治癒で完全に肩の機能が元の通りになる確率は85%。この確率を高めたいなら、手術した方がいいかも知れない。でも、もちろん手術には、感染症や神経を痛めるリスクがつきもの。どっちのやり方が、いいとか悪いとか言えない。私に決めろということです。


手術をするとしても、入院する必要はなく、日帰りでOKとのこと。日本での手術の話を読んでいると、少なくとも3~4日の入院が必要なようですね。まあ、それは手軽でいいやと思い、「それじゃあ、手術でお願いします。」ということになりました。


手術は4日後の金曜日。バチッと治して来ます。でも、よく考えて見ると、私にとっては生まれて初めての手術。全身麻酔での手術ということで、「そのまま帰らぬ人となったらごめんね」とかあさんをおどかしておきました。


さて、昨夜、アクシデント以来ずっと私の自転車を預かってくれていた友人が、自転車を届けに来てくれました。シフター、ペダル、ホイールに傷はついていましたが、フレームは完全に無傷。どうやら私の体がクッションになってフレームは無事だったようです。今後の医療費の請求を考えると、どっちが安かったのか微妙な所だと思いますが。


ホイールの傷はかなり大きく、修理出来るかどうか微妙な所かも知れません。





タイヤの空気が抜けたまま横に滑ったということが明らかで、ホイールの1/8くらいにわたり、ブレーキ面に深い傷が入っています。おまけにホイール自体もかなり振れてしまっています。近いうちにバイクショップに持って行って、意見を聞いてみようと思います。ひょっとしたら、新しいホイールが必要かも知れません。


Julie、今度の金曜日に私は手術だぞ。でも、手術ではお前の方が先輩だな。





生まれて3ヶ月くらいで、お腹を切って避妊手術をしたもんな。でも、お前は次の日から結構動き回っていたのを覚えているぞ。私もお前みたいに動き回れるといいんだけどな。


では。



トライアスリートおやじの鎖骨骨折治療日記 #2

2014-06-22 14:27:18 | 鎖骨骨折
今回、鎖骨を骨折して色々情報を調べるのに、やはりネットが役に立ちました。何人かの方が、治療日記を書いておられ、とても参考になりました。ということで、私も同じような経験をされる人のために記録を残したいと思い、「トライアスリートおやじの鎖骨骨折治療日記」というタイトルで、出来る限り情報を残すことにしました。

まず事故の経緯についてはきのうのブログを。


さて、今日で骨折から5日目です。きのうまでは順調に痛みが軽減し、「何も治療しなくても骨折って良くなるんだ」と思っていました。ところが、きのうの夕方事件は起こりました。


近くの日系スーパーで、かあさんが買い物をしている間、私と下の息子は車の中で待っていました。息子が、「窓を開けたいから、車のスイッチ入れてくれる?」と言います。助手席に座っていた私は、ケガをしていない右手を伸ばし、キーを回そうとした瞬間、息子が後ろの席から、運転席に移動して来ました。このとき、息子の身体とケガをしている私の左肩が衝突! 自転車で転んだ時以上の激痛が走りました。「うっうっうっ、お前何やってんだ!」と言うと、「ごめんね。おとうさんにやってもらうのは悪いと思ったから、自分でやろうと思ったんだ」とうちの息子。まあ、わざとじゃないんで、仕方ないですね。家でおとなしくしておくべきでした。この後も痛みが続き、きのうは寝るのも辛いくらいで、明け方に痛み止めを飲みました。


鏡でみると、前日よりも肩の腫れが増しているように思います。





この写真で鎖骨がテント状になっている部分が骨折箇所。骨折が外から見ても明らかに分かります。胸のパッチは、病院で胸にチューブを刺していた跡を覆っているガーゼです。もうそろそろ取っていいはずなんですけど、まあ念のためもう少しだけこのままにしようと思っています。


「くそ~、最初より状態が悪くなってしまったか」と思っていたのですが、今朝起きてから少し経つと、知らない間に痛みが引いているのに気付きました。どうも息子とぶつかったことにより、患部が少し腫れたみたいですが、骨折の状態には変化がなく、大したことなかったようです。ひと安心。でも、処置をしてもらうまでは、細心の注意が必要ですね。


明日、整形外科に行って治療方針を早く決めたいなぁ。でも、この鎖骨骨折、痛い割にはあまり深刻のケガとして、取り扱われていないようで、「こんな骨がグラグラの状態に、来週までしておいて本当に問題ないんですか?」とドクターに聞いても、"Don't worry. No problem."と言われてしまいました。しかも、大抵の場合は、三角巾で吊るすだけというのが治療のようです。


さすがに私の周り、サイクリストが多いだけあり、鎖骨を折った人間も多いです。鎖骨骨折をした5人中(このうち2人は2回骨折)、7症例のうち3件はプレートで固定、4件は自然治癒。でも、自然治癒を選んだ3人のうち2人は、手術をしておけばよかったなぁと言っています。理由は、自然治癒は治るまでの時間が長いことと、治ってからも色々問題があるということのようです。まあ明日、ドクターとじっくり相談してきます。



退院して来てから、本当にゆっくりと家で生活しています。これまでは暇な時間はほとんどトレーニングしていたということに、改めて気付きました。家族と一緒に過ごす時間が少なかったことも。今回のアクシデントは、自分の生活を見つめ直すためのにいい機会かも知れません。


Julie、お前の散歩はしばらくの間、かあさんとおにいちゃん達にお願いするようにしたぞ。





お前さんがバニーを追いかけて急に引っ張った時に、肩がグキッといったら困るからな。


では。






やっちまいました - 鎖骨骨折

2014-06-21 10:43:32 | 鎖骨骨折
7月の末のアイアンマンディスタンスレース、Full Vinemanに備えて、この半年間トレーニングを積んで来ていたのですが、鎖骨骨折というアクシデントに見舞われてしまいました。レースに向けて、全ての種目で調子が上がって来ていたところなので残念ですが、起こってしまったことは仕方がない。これから地道にリハビリに取り組んでいくしかないですね。といっても、鎖骨はまだ折れたままなのですが。


アクシデントが起こったのは、先週の火曜日の朝、定例の早朝グループライドの最終セグメントでです。


最終セグメントに入る長い下り坂を、先頭から5番目くらいの位置で下っていました。このとき、後ろのホイール付近から、回転と同期する「チャッ、チャッ、チャッ」というノイズが聞こえていました。「後ろのシフトがうまくなっていないときのノイズかな」と思い、シフトアップ、ダウンをしてみます。でもノイズは消えません。でも、特に異常が感じられなかったので、そのまま坂を下ります。


コースは坂の途中で右に曲がり、その後上り坂というコースです。この右ターンをしようと、ブレーキをかけ右に曲がろうとした瞬間です。後ろのタイヤのグリップが全く効かず滑り出し、完全にバイクのコントロールを失い、遠心力で左側に倒れ、地面に叩き付けられました。スピードは20-25mph (30-40km/h)くらい出ていたと思います。


転倒した後は、すぐに起き上がりましたが、肩が痛みます。触ってみると、左の鎖骨のあたりがグリグリしています。この時点で、「あっ、鎖骨が折れた」ということが分かりました。


この時は、他に15人ぐらいのライダーと走っていたのですが、幸い他のライダーは私の転倒をうまく避けてくれたようで、連鎖事故は発生しませんでした。


仲間の1人が911して、警察、救急車の到着を待ちます。アメリカでは救急車はすごくお金がかかるので、「救急車に乗るか、自分で病院に行くか」を聞かれましたが、誰かに頼んで病院まで送ってもらうのも時間がかかってしまうので、救急車に乗ることにしました。


救急車が到着し、担架に乗せられ、頭を固定し、最寄の病院に運ばれます。「あっ、これで今年の夏は終わったな」と思いつつも、結構冷静でした。


病院のEmergency Room(ER)に到着して、ERのドクターを待ちます。待っている間に、仲間の1人がライドの帰りに病院に立ち寄ってくれました。彼と話していると、「後ろのタイヤにステープル(ホッチキスの玉)が刺さってるのを見つけたよ」とのことです。そうです。あの「チャッ、チャッ、チャッ」というのは、ホッチキスが地面に触れる音で、下り坂を下っている最中にパンクが起こり、右ターンをする時には、ほぼ後ろのタイヤから空気が抜けていたようです。そりゃぁ、コントロールが全く効かないはずだ。


そうこうしているうちに、かあさんとサマーブレークで家に戻って来ている長男が、私のアクシデントの連絡を受けて病院に到着しました。これはかあさんに相当怒られるなぁと思っていましたが、私の気持ちを察してか、大きなお咎めはありませんでした。


この後、XRayを撮ってもらって発覚したのが、ケガは鎖骨だけではなく、肺の上部も損傷しているとのこと。折れた鎖骨が突き刺さったのか、衝撃でなのか、ERのドクターも分からなかったのですが、左の肺から空気が抜けて、10%ほど収縮しているとのこと。


この時点で、入院が決まってしまいました。即座に、CTスキャンを見ながら、肺とアバラの間の隙間に細いチューブを通し、空気を抜きながら肺を膨らませるという処置が始まりました。


この後は、病室に移動し、チューブの先に空気を吸い出す装置を付けておとなしくします。痛みは、動かない限りはそれほどひどくなかったのですが、少しでも動こうとすると、そりゃもう大変でした。肩の中で折れている骨同士が接触し、「グリグリ」っとなるのは何とも言えない感覚です。事故から4日経った今では、結構なれてしまいましたがね。


当初、次の日に退院かと思っていたのですが、結局肺の回復の状況をモニターするために3泊4日入院。きのうの金曜日に退院して来ました。


入院中はこんな感じ。





来る看護婦さんがみんなそろって、「この部屋はこの病院では一番いい部屋なんだよ、ラッキーだね」といいます。確かにもろオーシャンビューでビーチにブレークしている波まで見えます。記念のために、退院する直前に撮って来ました。





別に、「いい部屋にいれてくれ~」と要求したわけでもなく、ただこの部屋しか空いていなかっただけです。でも、海を見ながらワインもビールも飲めないと、オーシャンビューって全然嬉しくありませんね。というか、かえって悲しくなりました。


3日間入院していましたが、肺の処置をするのと肩が痛い以外は、非常に元気で、食欲もあり過ぎて困ってしまいました。とても退屈な時に、お見舞いに来て頂いたJimmyさん、Hideさん、波乗りの師匠、そしてうちの家族には感謝、感謝です。ものすごく励みになりました。


退院して帰って来た時に、Julieはものすごく喜んでくれるのかなと思いましたが、反応は結構さみしいものでした。





「どごいっでまじたか? じょっとおぞかったでずね」という感じで、熱烈ジャンプも何もありませんでした。「Julie、やめろ!いいかげんにしろ!俺はケガしてるんだぞ!」と言いながら、Julieと再会する予定だったんですがねぇ。


冒頭にも書いた通り、私の鎖骨はまだ折れたままです。来週の月曜日に整形外科に行って、どのように治療するかドクターと相談に行ってきます。私としては、プレートを入れて骨をボルトで止める、サイボーグ方式がいいかなと思っているのですが、判断は専門家の先生に任せたいと思います。


うーん、回復までの道は長い...


では。