iPhoneの犠牲者

先週、iPhoneが登場して以来、Blackberryの人気がすっかり衰えてしまったという話を書きましたが、周りを見回してみると、他にもiPhoneの犠牲者というのが結構います。


まずは、Nintendoです。うちの下の息子は、夏に日本へ帰った時に、￥15,000に値下がりしたNintendo 3DSを大喜びで買って来ました。ところが、10月にかあさんのお下がりのiPhoneを貰ってからというもの、3DSで遊ぶ時間が激減しました。


3DSのゲームソフトは、数千円します。でも、iPhoneのゲームは、ほとんど$1、高いものでも$5くらいです。DSは小さいと言っても、子供がポケットに入れるには大き過ぎます。iPhoneならラクラクですね。


次もゲームがらみですが、iPhone以外の携帯電話用ゲーム開発会社です。私の会社の元同僚で、会社を辞めて、携帯電話用ゲーム開発会社を起業した人がいました。1時は、60人も従業員がいて、そろそろ株式公開かというところまで来ていたのですが、1年ちょっと前にあった時に、「会社を閉めたんだ」とポツリ。


事情を聞いてみると、iPhoneが出て来て以来、携帯電話用のゲーム業界の構図がすっかり変わり、従来の携帯用のゲームが全く売れなくなったそうです。その時点で、急にターゲットをiPhoneに変えてゲームを開発するのは、無理だった様です。


iPhoneがどんどん繁栄している裏側で、このような「iPhoneの犠牲者」というのが、結構多いんですよね。


これから出てきそうな犠牲者といったら、テレビ、カーナビといったところでしょうか。


かあさんは、昔は日本語放送のドラマとかを、毎週楽しみに見ていたのですが、最近はドラマをテレビで見ているのを見かけません。いつも、iPhoneのYoutubeでドラマを見ています。これでiPadでも買ったら、うちはテレビ要らずになりそうです。スポーツも、少しお金を出せば、Internet上で見れますしね。衛星放送の料金に比べると、だんぜん格安です。


私は去年の10月に車を買った時に、絶対にカーナビは要らないと決めていました。なんせ、iPhoneのGoogle MapはInternetにつながっているので、欲しい情報が、欲しい時に手に入ります。地図情報、店情報などを更新する必要もありません。まあ、カーナビが衰退するのも時間の問題ですね。


本当に技術の陳腐化というのは恐ろしいですね。もっと恐ろしいのは、うちの会社がこういうデバイスのほとんどに関わっていることです。本当に、一寸先は闇というやつです。





お前は、こういう心配がないからいいなぁ。そうそう、Dog foodなどのペット業界は徐々に市場が拡大しているそうです。このように進歩が早い世界では、人間といのは安らぎを求めて、ペットを飼うのでしょうかね。技術開発はそれほど要らないし、結構おいしい業界かも。


では。