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山や旅行のお話し

尾瀬~燧ケ岳と至仏山~ 三日目(至仏山登山)

2012年09月22日 08時48分13秒 | トレッキング・山登り

9月17日(月)

本日も登山のため早起き

朝5時過ぎには小屋を出発しました

今日の至仏山

あやしい 全く山が見えません

こんな天気なのに、いざ入山 まだ不安はありませんでした

 

登る時は暗くて読みませんでしたが、

「森林限界が非常に低い」 「地形が急峻で天候の変化が激しい」 「非常に滑りやすい」 「十分に注意」

など、重要なことがいっぱい書いてあることを、帰宅後写真で確認しました

 

最初から登り続け、標高を稼ぎます

振り返ると

尾瀬ヶ原の雲行きも怪しくなっています

 

さてさて覚悟はしてましたが蛇紋岩、超滑ります

で、小雨も出てきて、更に更に滑ります

途中から雨具を着こみ、滑る道に苦労しながら進みます

登るにつれ、雨風が強くなり、不安な気持ちを抱えながら、歩き続けます

途中数名の単独男性登山者に抜かれましたが、

誰か他の人が登っていることに安心を覚えたりもしました

いくら登っても滑る道が続きます

写真なんて撮る余裕なく、唯一登りで撮った写真がコレ

滑りやすい岩に加えて、濡れて超超超滑ります(>_<)

でも、鎖場は楽しい(まぁこの時はそんなこと思う余裕ありませんでしたけど・・・)

鎖場は数か所ありました

 

森林限界を過ぎると、風をもろに受けるようになります

ただの強風ではありません 台風です

正にテレビで目にする台風中継そのものです

台風の中、岩場は何とか登って行けるのですが、

何せ板階段が多くて、階段では一歩踏み出すことがなかなかできないのです

片足上げようもんなら、吹っ飛ばされてしまいそうで、

階段上で体を屈めて動けなくなることしばしば

こんな滑る道を引き返す方が更に危険と思われ(もともと上り専用ルートでもあり)、

とにかく山頂を目指すしかありません

 

途中の大きな岩のところで、風よけで止まっている登山者がいて

「すごい風ですね~」と話しかけると

「もう出るのが嫌になっちゃったよ~」と軽くお返事をいただき、

何だかそのフレンドリーな口調にすごく癒しと安心を感じました

 

苦しい中、それでも一歩一歩の積み重ねで標高を上げ、

風に吹き飛ばされないよう十分に注意しながら、歩き続けた結果、

やっと登頂! 

もちろん台風並みの強風、視界はゼロ、休む気もゼロ

すぐに下山に取り掛かります

 

鳩待峠方面へ下ります

小至仏山を過ぎるまではこの強風は覚悟、ひたすら小至仏山を目指します

下山開始し、鳩待峠からの登山者としばしば会うようになり、

人がいることに勇気づけられます

鳩待から登ってくれば、これ程の苦労もしなかったかもしれないですし、

小至仏山で引き返す、ということも出来たかもしれない、と思い反省しながらの下山です

 

小至仏山 

ここでもガスガス、強風のため下山続行

 

少しずつ強風ながらも感じる風が少なくなってきて余裕も出てきたので、

岩の写真を一枚

蛇紋岩 ホントつるつるです

 

木道や板階段が多く、しかも平坦ではなく斜めになっているところもあり、

濡れているため、滑り易く、転倒注意です

注意です

・・・やはり一回、階段で大きく転んで、尻もちをついてしまいました

でもうまく板の上に沿って仰向けになったので、怪我はありませんでした

そのまま階段脇の岩場の方へ滑り落ちていたら・・・と思うとちょっと恐怖

 

登ってくる登山者は軽装ですが、私たちは重装備です

 

ご飯も食べずに登って下りてきたので、

最後の最後のベンチで初めての座り休憩、朝弁を食べました

尾瀬ロッジのおにぎり弁当が、とっても美味しかった!

 

そして無事下山 

ホント、無事に行って来れて良かったです

たくさんの車や多くの人々の姿を見て、ホッとしました

 

今回は至仏山の特徴をよく知らないまま、また朝の天気も注意深く検討しないまま行ってしまい、

安易な登山を反省しました

ちなみに登山部の団体様は「強風のため中止」したそうです

至仏山についてwikiを見ると

「山自身日本海側と太平洋側との風の通り道となっているため、しばしば天候が悪化し、

安易な登山に因る遭難が後を絶たない。

また、尾瀬ヶ原から直接登る道は、急坂の上に滑りやすく、道も荒れていることから、事故が多数発生している」

とありました

帰宅後、至仏山の風速を確認するとその日は 20m/s 前後

そりゃあ、台風なわけです

教訓となる苦行登山でした

 

おにぎり食べたばかりですが、

鳩待峠休憩所でも腹ごしらえ 

食欲旺盛な二人です

 

さて帰ろうかと至仏山を見上げると・・・

ん?青空?・・・

 

これで尾瀬ともお別れです

いろんな体験ができました

もう当分来ることはないと思いますが、

至仏山は良い天気の時にもう一度登ってみたいなぁと思いながら帰途につきました

 

<三日目の行程>

山の鼻登山口(1,400m) 5:15 - 8:00 至仏山山頂(2,228m) - 10:45 鳩待峠(1,591m)

標高差 (上り) 828m (下り) 637m

※上りでは休憩はあまり取りませんでしたが、レインウェアを着たり、台風による足止めがかなりありました

※下りは所々休憩を取りながら、ゆっくり行きました

 

おまけ 沼田手前で、大好きな蕎麦、しかもこだわっていた十割蕎麦を食べれて満足、満足♪