Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

ワールズ・エンド酔っぱらいが世界を救う!

2013-09-18 00:00:00 | その他の映画・ドラマ・舞台
「前シリーズを知らなくてもスタートレック見たことない人でも楽しめるよ!」とはJ.J.監督のメッセージでしたが、前情報なしにご覧になった方の「宣伝文句と全然違う。世紀の悪役ってあんなものでがっかり。(マーカス)提督の方がよっぽど悪そうじゃない!脚本が悪い。」という意見を読みました。なるほど!目からうろこでした。「世紀の悪役」も英語「Supervillain」の訳だと勝手に思っていたので、シャーロックのモリアーティのような、悪だけど魅力的なキャラをすでに期待してて、私はとにかくハリソンの心情を読むぞ!という勢いで見たので、ハリソンの一瞬の邪悪な目や「死体をまたいで歩く」と言った口角が上がってただけでゾクゾクし、「地球の平和の為」と言うマーカスこそが本物の悪役である、と「視点によって善悪は決まり、皆各自の事情で闘っている。絶対的な悪はない。」がテーマだと思ってたのですから~~~。私は思い込みの強い性格なので、よく国語のテストで内容とあった文を選ぶ四択問題で×をもらいました。だから私の解釈は間違ってる可能性大。だけどJ.J.には申し訳ないけど、やっぱりシリーズものはある程度は前提を知らないと楽しめないこともあるのかな?と思いました。知っててもそれ全体が嫌いってこともあるんでそれはどうしようもないですね・・・

本題です。


これは主人公達が1晩で攻略する予定の12軒のパブのサイン

「3部作の最終話で、とあるドラマともつながっていて、他の映画を知っていればそのパロディも楽しめる

・・・・らしい『ワールズ・エンド酔っぱらいが世界を救う』は、それらのシリーズを知らなくても楽しめたよ!

私のワールズ・エンドの感想はこのひと言です。本当に最高に楽しかった。

そもそも何でシリーズをまったく知らない私が「第6回したまちコメディ映画祭in 台東「映画秘宝まつり」The World's End」というディープなイベントに行ったのか。
理由は①スタートレック イントゥーダークネスに出ていたサイモン・ペッグがよかった。彼のことはキャンペーン取材ですでに好きになっていたのでSTID情報収集もあながち無駄ではなかった。②スタートレック イントゥーダークネスの舞台挨拶つき先行上映チケットというもので、ぴあオンライン先行抽選販売を知った。ワールズ・エンドにはサイモンが出るので抽選に応募してみたら当選した・・・・からです。

エドガー・ライト監督やサイモンと仲良しのニックまわりの映画のことに詳しければ細かいネタ色々と面白いのでしょうが、さっぱりわからない私でも大丈夫でしたので、気分爽快になりたい人はぜひお勧めします。最初から最後まで息をもつけない展開です。ジェットコースター・コメディとでも言いましょうか。STIDに絶対悪がないかのごとく、善悪もなければ、愛と憎しみの区別もないところも良かった。テロ行為でさえサバイバルのためには仕方がないかと思えてしまう・・・

あ、そうそう、それと私がすっとこの映画の世界に入れた理由は音楽でした。90年代のクラブ曲やブリットポップが青春な主人公達に即感情移入しました。それを過去のものとして見る現在の大人になった自分。そのへんのせつない感情は、本筋の合間にチラ、チラッとだけ出るのが良かったな。それからマーティンのファンにもエリートスーツマーティンが鑑賞できるチャンスですね。サイモン目当ての私でさえ、やっぱり映画には華がないと辛いからマーティンいてくれて助かりましたもん。私今までマーティンをいい俳優だとは思ってもなぜ大人気なのかわからなかったのですが、スターの輝きを見ました。

元々のファンも、知らない人も同時に楽しめる映画を作ったエドガー監督ってすごい人だ。


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