Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

バタフライケーキとバッテンバーグ

2014-09-16 17:47:00 | イギリス
手作りイギリスお菓子屋さんのモーニングトン・クレッセントが、珍しく15日祝日にオープン・ベイカリーをやってくれました。いつもは土曜日で、職場から徒歩5分の距離だけど私は仕事が休みなので、常々私の仕事がある日にやってくれたらいいのになあ!と思っていたのです。

仕事帰りに行ったら、お客さんはいないし、遠目にショーケースは空っぽ?!しかし、よく見ると空ではなく1個だけ「見本です」と書かれた小さいタグが横に置かれてケーキが残ってました。

それがバタフライ・ケーキです。



カップケーキの天辺を切り取って、その部分にレモンカードとバタークリームをのせ、その上にカットされたケーキの欠片を半分にしてトッピングしてあります。ケーキの欠片が蝶々の羽のように見えるのでバタフライ・ケーキというのです。今の日本ではあまり出回ってないバタークリームとレモンカードのダブル・コンチェルトはなかなか他では手に入らないと思います!

ロンドンにいた頃、チャリティ・ショップで買った古い(たぶん70年代くらいの)お菓子レシピ本を持っていたのですが、その表紙がこのバタフライ・ケーキでした。その時、見た目は凝ってるのに、簡単なケーキと書いてあったので印象に残っていました。しかしながら、私はロンドンでこのケーキを食べた覚えがありません。お店で売っていたのかもまったく記憶にないんです。もしかして、他のケーキと並んだら印象が薄かった??それとも、これはクラシックすぎて現代のイギリスではもはや絶滅の危機???どなたかご存知でしたら、お店で出回っているものなのかぜひ教えてください!

ケーキのショーケースの手前に、すでにラッピングされた少々日持ちのしそうなお菓子類も2段トレーに乗せられています。ここに、まだ私が試したことのない、バッテンバーグが残っていたので、それも買って来ました。



ピンクと黄色のアーモンドスポンジの回りに自家製マジパンを巻いた、お店のロゴにもなっているこの市松模様のかわいいケーキをなぜ私が今まで敬遠していたか・・・・

そ、それは、イギリスのスーパーによく売っている大量生産バージョンしか今まで食べたことがなく、かなり人工着色料が投入された身体に悪そうなイメージが刷り込まれていたからなのです・・・



これは菓子メーカーのものですが、スーパーのオリジナル製品にも必ずレパートリーに入ってるくらいメジャーなお菓子なので、ピンからキリまであり、私はきっとキリの方で判断しちゃったようです。

ステーシーさんのは、スポンジはしっとり、ピンクブロックと黄色ブロックのつなぎのアプリコットジャムもほんのりと甘酸っぱく、マジパンも柔らかくて美味しかったです。次も必ず買います!


こうして、今まで見落としがちであったベーシックなイギリス菓子を体験できたわけですので、「残り物に福」とは本当にあることもあるんですね♪