Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

「反省しないアメリカ人を扱う方法」

2016-06-30 21:35:00 | 異文化


少し前に「ニューヨーカーに学ぶ・・・云々」という本を購入したら、この本をオススメされまして、それが紙の本は1620円のところキンドル版は599円でポイントも119円分ついてくるというお得感にうっかりポチってしましました。ちょっと職場のゴタゴタがストレスになっていたので、私なりに興味があったのです。

本ではアメリカ人についての思考回路を説明していますが、アメリカだけでなく日本国外に広く当てはまることもあると思いました。

例えば、

⚫︎日本語の「締め切り」と英語の「deadline」はイコールではない

職場のGさんもBさんも例え英語で書いてあっても、その期日までに求められたことをしたことがないんです。Gさんなんてマネージャーが3回言ってやっとやりだすのだけど、申し訳ないと思ってる様子も全くない。

この本には、deadlineには、絶対にその期日を守らなければいけないものとそうでないものとある、と書いてあるんです。その区別方法は書いてないのが私にとっては不満です。というのも、うちの夫も絶対に「いつまでの」ギリギリまでか期日過ぎまで物事をやらないからです。

日本では、中学校では提出物を期限までに出さないと、生徒は家に取りに帰ってまで学校に持っていかなくては許されません。その理由は、将来社会に出た時に、締切日を守れなくては仕事では許されないから、そのための訓練だというのです。このように教育された日本人と、Gさんとかうちの夫みたいな人とが同じ時系列に生きているんですから歪みも出るというものですよね!

⚫︎アメリカ人にとって、我慢=give up

アメリカ人はチャレンジすることに価値があると教育される。一方、日本では小学校の教育目標に「我慢できる子」がよく掲げられている・・・
だから何か気に入らないことがあった時/問題があった時、アメリカ人は何度でもそのことを上司に言ってくるそうです。私から見て「それは彼女の誤解だろう」と思えることをGさんはよくマネージャーに言いに行ってます。Gさんはフィリピンとアメリカのハーフで日本語がぺらぺらだけれど、しょっ中日本語しか話さないスーパーバイザーとぶつかるのです。そうするとアメリカ系外資の私の職場はマネジメントはアメリカ式なので、部下から上がってきた問題解決はすぐにアクションを起こす必要があると本にも書いてある通り、スーパーバイザーを呼んでGさんの言い分を聞くように話すのです。一方、スーパーバイザーの方は頭の中100%日本式なので理不尽と思えるマネージャーの要求に我慢してしまうのです!そして不満をいつもマネージャーに言いつけることは私から見ても被害妄想に思える・・・

⚫︎アメリカ人はほめられて育つので、いちいち仕事をほめないとそのアメリカ人従業員は自分の仕事が正しいか不安に思う

Gさんは、スーパーバイザーや私から見て期日まで上げないといけない仕事は出来上がらないけど、補助的な優先順位の低い仕事が大好き。だからあまりほめられずスーパーバイザーに不信感を抱いてます。

でもこの問題は、アメリカ人だけじゃなくてニュージーランドでアイルランド人のお母さんに育てられたうちの夫と私にも当てはまります。私はほめられて育っていないのでほめ方もよくわからず、つい口を開くとネガティブと判定される言葉を口にしてしまうんです。今では随分意識してるんですけど、「お腹痛い」とか「眠い」とか家にいるとつい口に出てしまうんですが、夫からは「いつも文句言ってる」と大変評判が悪いです。そして夫に家庭の用をやってもらう時、遅くなっていても文句を言うと大変不機嫌になるので、感情を入れずにやったかどうか確認をとり、やってなければリマインドし、やってくれたらwell doneと言って感謝の言葉を伝える・・・という、この本に書いてある部下の仕事の指示の仕方と同じことをしなければなりません。

⚫︎謝ると事態がもっと悪くなるという考え方

ほめずに問題点を指摘することは、された人にものすごくネガティブな感情を引き起こすようなんです。それは日本人にも当てはまりますけれど、多分日本人は学校や親からの一方的に怒られることに慣れてるし、自分が悪い場合は素直に反省します。しかしアメリカ人その他の一部外国人は、自分が悪くても「謝ったら何かもっと悪いことが自分の身に降りかかると恐れている」と本に書いてあって目からウロコでした!日本人の場合は「謝っておかないと問題がもっと大きくなると怖れる」ではありません?!



あとこの本で面白かったのは、反対にアメリカ人へしたらいいアドバイスとして、「日本人ビジネスマンに仕事メールの返事を早くもらいたかったら(大抵アメリカ式に考えると日本からの返事は遅いか返ってこないらしい)、少なくとも3回謝る必要がある」とあるんです。

sorry to bother you while you are busy お忙しいところすみません

sorry for making a sudden request 突然の依頼で恐縮ですが

sorry for the inconvenience ご迷惑をおかけして申し訳ありません

確かにこんな英語は私から見ても謝ってばかりでおかしいですが、日本語にするとよく見かける文章ですよね。この書き方をアメリカ人が導入してから、日本からの回答が早くなり仕事の能率が上がったそうです。