Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

ハウス・オブ・トゥモロー

2022-08-03 17:52:44 | その他の映画・ドラマ・舞台

エイサくんの2017年の出演作、日本公開ないなー、英語DVD買おうかな~と思っていた「HOUSE OF TOMORROW」がUネクストで見れるようになっていました。それどころか、カタカナで検索したらその年の東京国際映画祭(これもTIFFというのです)で公開され監督が来日してQ&Aまで開催されてました。行きたかった・・・!

気を取り直してUネクストでレンタルして見ました。

ストーリー:セバスチャン(エイサ・バターフィールド)は両親亡き後、祖母に引き取られホーム・スクールで育つ。祖母は未来派の思想家/建築家/発明家に傾倒し、実際にその作品であるドーム型の住居に住み家を一般見学に開放し布教しつつ収入も得ていた。セバスチャンはそのイベントを手伝い、オーガニックフードを料理して生活に貢献していた。ある日見学に来た同年代のジャレッド(アレックス・ウルフ)と知り合い、パンクロックとドーム外の世界を知る。ジャレッドは心臓病だが父親に腫物に触るような扱いをされるフラストレーションと死への恐怖をパンクへとぶつけている。祖母に内緒でジャレッドにベースの弾き方を教わりライブを目指して自分の解放に目覚めたセバスチャンは、ジャレッドの家で食べた普通のチーズサンドイッチやコーラを祖母との食卓に乗せて祖母から拒絶される。健康上の理由でライブを父から禁止されたジャレッドと祖母の世界を抜け出したセバスチャンは大人に内緒でとある計画をたてる・・・

物語のとおり、高校生の大人への王道青春反抗ストーリーでした。少年ふたりどちらの保護者も子供に良かれと思って行動してますが、若者たちは自分で道を選びたいのですよね。

興味深かったのは、セバスチャン祖母の信条は自然の理にかなった効率的な建築物に住み環境と体にいい食を選ぶという、今ならこれクールな生き方じゃん?と思う環境なのだけど、やはり与えられたライフスタイルは1度否定して人間は正常に成長するのだなあと思ったことです。大人とは自分で判断するものですからね。私だったら「おばあちゃん、カッコイイ!」って思いますけど、自分の保護者だったら別ですね。

殻を破るのに出会ったツールがパンクだったというのも、つい最近ドラマ「セックス・ピストルズ」で確認したパンクとは権力への反抗、という意味に合ってはいました。フム、別に70年代ロンドンじゃなくてもパンクにはなれるんですね。最初は「今さら反抗の手段がパンク?」と思ったんですけど。

このころのエイサくんはまだ縦に長~いヒョロヒョロ体形でとてもかわいかったです。実際にミュージシャンでもあるアレックス・ウルフに本当にベースを教わったそうで、そのリアルシーンが映画に使われているそうです。ピュアな少年が別世界の何かを教わるという役柄にピッタリなエイサくんです。