Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

デリー・ガールズ 2

2021-05-23 17:48:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


シリーズ2まで完走しました。1エピ30分以下と短いのであっという間に。

デリー・ガールズはこちらの一方的基準ではガラが悪く、見てて心がザワッとするネタも出てくるんですが、これは北アイルランド人にそういう傾向があるのか、いや、やはりコメディだからですよね。とても評価が高いらしいです。チャンネル4のヒット記録no.2だそうです。

街の人全員知り合い同士の田舎で、優等生には腹がたつけどドラッグに手を出したら終わりくらいの常識はあるはみ出しっ子グループ、カトリックの女子高生なのに、大きいフープイヤリングや頭にふたつのお団子ヘアとは派手派手すぎでは?と日本の感覚では思いますが、このドラマ90年代の設定なのでスパイスガールが彼女たちのロールモデルじゃないでしょうかね〜

ガラの悪いのも、ほぼSit-com的な、いじめ/いじめられや、悲惨な性格や出来事を笑うからで、私はいじめは100%は笑えませんけど、変人たちは笑えます!

5人組ガールズの黒1点ジェイムズのママは、主人公エレンの母の友人で、中絶をしにロンドンへ行ったことは先日書きましたが、

エレンの叔母といとこも同じ家に住んでいるのは、シングルマザー?中絶ができないので未婚の母になったのか(もしかして離婚か死別かもしれませんが)、それにしても大家族・・・!

カトリックとプロテスタントの 交友会として男子校と交友するのも、やはり基本敵対しているのがわかりました。

お酒を隠したバッグが先生に見つかったので、素知らぬふりをしたら先生が危険物とみなし、軍隊が出動してドローンのようなものでバッグを狙撃したのも、IRAの爆弾があり得るからですよね。

しかし20年以上も前の田舎町でも、今の日本よりも進んでいたのは、差別反対の意識でした。ジプシーと言ってはいけなくトラベラー、とか、中国人と思って仲良くしようとしたり。先進国なのですね、やはり。というか、私たちの住む日本があまりにも世界から取り残されているだけなのかも知れません。でもその差別ネタでは、イングランドは中国よりも下、と言われてました。そんなに恨みがね・・・。

でラストはhedgehogさんにも教えてもらいましたが、なかなかキュンなのです。ビル・クリントンがやってきていい演説もするし。

シリーズ3も予定されているとのことです。

サスティナブル生活

2021-05-19 20:55:00 | 近況
先日、夫のゴミ屋敷がイヤで、すわ離婚かと頭をよぎったのですが、かく言う自分のものもいつの間にか増えていたことに気づきました。「まず自分から断捨離だああ」と服や靴、趣味のもの=オタクグッズを掘り起こして10年くらい埃がかぶったままのものを処理しています。

だいたいクオリティによって、処理法は主に3つ

1、捨てる
2、寄付
3、メルカリ

1と2はあっという間に処分されてスッキリなのですが、問題は3。

売れると断捨離の起爆剤ともなりお小遣いにもなるありがたいシステムですが、けっこうこれに時間とエネルギーがかかってしまっています。大体、服は季節のものなので、今冬物を出すわけにもいかないし、とにかく売ると決めたものは、売れるまでまだ家の中にあるのが辛い〜

そして売れる時は3つくらいまとめて売れるのも発送が入れ違わないか心配だし、
どうも私は基本、包装するという行為が好きで、物によってどんな風に包装しようか工夫なんてしちゃってるから大変なことに。。。

まあリユース、リサイクルに貢献して、新しい持ち主さんのところでまた活躍させるためには多少の努力をするのもやってみると輝かしいモチベーションがあるので気分は良いです。

ただ出品したり売れたりすると連絡事項が同時発生して、おまとめ相談や、その最中に先に売れたり、複数コンビニから発送すると店員さんに急かされる圧があったりして、メルカリ発送は宛先を荷物に記入しないのでミスしないかなど・・・サステナブル生活に負荷がかかるとは、自衛手段を構想中です。


この作業を始めてから自分のもので精一杯で夫の物が気にならなくなり、夫はというと、私がソーイングしてた時に集めた生地を床に山と積んでいるのを見て「生地全部放出したの・・・?」とビビり気味。

ビビってないで私を見習ってくれたまえ。

・・・と言いたいところですが、空いたスペースにまた新しく買ったものがすんなりと収まるのはなぜでしょう。

デリー・ガールズ〜アイルランド青春物語〜

2021-05-17 09:33:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


「Three Families」で神話や歴史よりももっと個人的な北アイルランドの事情みたいなものに興味がわき、思い出したのがNetflixで見れる「デリー・ガールズ 〜アイルランド青春物語〜」。

カトリック系女子校に通っている4人組になぜか男子が加わりました。彼のお母さんは中絶をしにイングランドに行ったのです。結局しなくて生まれたけど今になって置き去りにされ従姉妹の家に身を寄せていて、イングランド人なので男子校に入るとイジメられるので女子校に転入・・・

自己紹介での彼のアクセントを聞いて、

「Why's he meking that funny noise?」 

とヒソヒソ言い合う女子たちにもう吹き出してしまいました!そ〜ですね、アイルランドではイングランド訛りは変な音が入っているんですね!

この彼の出生設定とイングリッシュ訛りがツボに入って最後まで見ようと決定。

2シリーズ、各6エピなので、以前見かけたときはそんなに見るのは疲れそうと牽制したんですが、いやいやカトリックスクールのシスター(校長先生)や主役エリンのおじいちゃんなど脇役に好きなキャラも散らばっていて、北アイルランドのドラマは暗くて重いのしかないわけではありません。

ところで、ほんの余談ですけど、「Three Families」にwee girlってよく出てきて、この「デリー・ガールズ」の駄菓子屋みたいなお店には「wee shop」って看板が出てました。私はイギリスで育児してたので「wee」は「おしっこ」という意味でインプットされていたので、wee girlはまだ小娘的な意味がこじつけられるとしても、wee shopはどうにも変。改めて調べたら「ちっさい」という意味もあったんですね!

「タイタニック」重箱のスミ感想

2021-05-14 07:56:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


映画「タイタニック」を初めて見ました。

では公開当初はなんで見なかったのかなぁと当時のことを思い出してみたら、逆に見た映画は「ガタカ」。このジュード・ロウの輝きにクラクラしていた頃で、誰が見てもかっこよく作られた「タイタニック」のレオナルド・ディカプリオは「太陽と月に背いて」の危なさはもうないなあ、ケイト・ウィンスレットは「乙女の祈り」でその美しさに惚れ惚れしたけど・・・とうるさいオタクになっていた、いや実は当時私が嫌いだった女が「タイタニック」とセリーヌ・ディオンが好きでカラオケで歌っていたのでものすごく嫌なイメージになってしまったのがホントのところでした。

今年になって「ディカプリオは眩いばかりに美しい」というさえぼう先生のフェミニスト本の一言が気になったのと、「アンモナイトの目覚め」で久々にケイト・ウィンスレットを見て、解説で彼女のキャリアの中でのタイタニックの大きさを知り、まあそれならば見ておこうかな・・・とhuluにあったので^^

昔嫌いだった女のことも24年も経ってるから忘れてたんですが、これってジェイムズ・キャメロン監督ってことも忘れてました!もうね、同じなんです、「ターミネーター」「エイリアン」と!私「エイリアン」はデザイナーのギーガーの画集を持ってたくらい好きだったんですね、それにあのジェットコースターのような怖いことが起こるのがわかっているドキドキ、実際に起こる、切り抜けた安堵、以下繰り返しが続く・・・のも同じでした〜 誰だよ〜ラブロマンス映画と言った人!

真面目な話、ディカプリオかっこいい話は否定しませんが、脚本がよくできてるな、とかアーティストで生存能力高いのは魅力だな、とか理屈で考えてしまいます。これはもうどうしようもありません。

でも予期してなかったところの感動の多い映画でした。まず船の造り。世界最大の蒸気機関船のエンジン室とか操縦室とか!石炭をくべてあの巨大な塊を動かしていたのか?!とびっくりです。その規模が大きくて、働く人たちが誇りを持ってキビキビと頑張れば頑張るほど、のちの事故を予期させて怖いんです。

下の操縦盤のような円系のパーツ、その昔日本人が夜も眠れなくなった黒船が来た下田のカフェで見たことがありまして、確かmade in ベルファーストではなくグラスゴーだったのですけど、その重厚さと手作り感が印象深かったので、映画で実際に使うところが見れて興奮してしまいました。



ベテラン船長は、この航海が最後の仕事とのことで、彼は避難が開始され部下が乗客の避難を誘導する中操縦室に戻りました。ここで思い出したのがラジオドラマ「キャビン・プレッシャー」で知った「キャプテンたるもの、沈みゆく船と命運を共にする」という概念・・・まさしく。

それとどうでもいいことですが、イギリスの上流階級の男性が救命胴着をつけず正装で最後を迎える、というシーンで、彼が手にしていたお茶はレモンティーだったのも印象的で。よくイギリス通の人が「イギリスでレモンを紅茶に入れるの見たことない」と言うようで、でも私はどこかで見たことがあった気がしたんです。それでそのシーンを見て「上流階級の習慣だったのか?!」と椅子の中で飛び上がりまして。

主役のカップル、ジャックとローズが仲良くなった3等室パーティーではケルトの曲が演奏されて、ふたりともアイリッシュダンスができたのがきっかけで意気投合したのも感慨深いものがありました。船の作られたベルファーストに敬意を払ってのエピソード?このずっと後のシーンで船が沈没始めてふたりが水から逃げるシーンでもケルトミュージックが使われていたし、あの大ヒット曲もエンディングで流れたらケルト調のメロディと多分楽器も!造船した15.000人のアイルランド人への敬意だったのかな。

上流階級の人から優先して救命ボートに乗せられる中、下々の人間はまだ鉄格子で下の船室に閉じ込められていました。その時子どもに恐怖を与えないようにママがおやすみのお話を聞かせていたシーンがこちら。「300年間幸せに暮らしました。・・・



あああ、タイタニック号はティル・ナ・ノーグの国へ旅立ったのです。

よくできた映画でした。ほぼ古さを感じさせないです。唯一ローズのフィアンセがどこを切っても100%ヤナ奴で、ローズを正当化するには完璧な理由でしたが逆によくできたディズニーみたいだ・・・と思ったもののディズニーだって今はそんなことしないのでやはり時代性なんですかね。

ローズは駆け出しピカソの絵を買った才能で画商にでもなれていたのか気になります。



オリンピックと仕事とコロナ

2021-05-13 10:08:00 | 近況


東京オリンピックを中止に!という声がコロナで緊急事態宣言下に高まる中、私のお仕事先のサービスアパートメントには、すでにイギリスとスペインからメディアの人たちが2ヶ月くらい前から来ています。

ラグビーワールドカップの時は別のサービスアパートメントで働いてまして、その時も3ヶ月くらいニュージーランド、イギリス、アイルランドのお客さんでいっぱいになりました。2019年夏ですのでコロナ発生のたった数ヶ月前、あの頃は良かった・・・(遠い目)← コロナでクビになった派遣社員

その時は、私は1番ペーペーで、オペレーションのことも英語も頼りになる先輩に囲まれてました。ボスはスイスとイギリスのボーディングスクール卒業、2番手はアメリカの大学卒業、3番手はオーストラリアのビジネススクールを経てTOEIC900超えの人、その物件に住んでてよくオフィスに顔を出す社長はイギリス人。滞在者様宛のメッセージ、レター、館内掲示物の英語文書はすでにテンプレートが用意されていて、新しいレターが必要になっても先輩がカシャカシャと即作ってくれました。

なので今の職場に来てから、館内お知らせやレターなどの英語訳をすることになり、前の職場を去る時にテンプレートをこっそり盗んで来なかったことが悔やまれてなりません!

日本語でも、そういうビジネス文って定型文の組み合わせでできてるように、英語にもそういうのがあるので、文法的にあってて意味が同じでも勝手な個人の創作文では変なものなのです。

しかたなく覚えてこなかった英文はネットで調べながらボチボチやってます。私の前任のバイトさんもTOEIC900だったらしいけど、日本語の文章をそのまま英訳してあるなんか変な案内文を直したりもして。

先週は同じ時間にスペイン人3人のチェックアウトとイギリス人4人チェックインが私のシフトにあたりまして、ボスが一緒の時間(フロントはシフト勤務なのでひとりの時間も多い)で、私の英語での接客ぶりが目撃されることとなりました。今はコロナで接触はなるべく短くしてますが、鍵の使い方とか、ゴミの出し方とか、最低限のそういうことを。

大量OUT/INが終わりオフィスに戻ったら、ボスが褒めてくれました。

「ちゃんと文章で言えてすごいですね!私もできるようになりたいけど単語になっちゃうのに〜」って。。。

なんだかすごいレベルで褒めてもらえた・・・感じですが、この『褒められ』はジワジワきて、前の職場みたいにまわりから学べる環境はないけど、これはこれでいい職場だな〜と『褒め』パワーの大きさを実感です! 周りの人ができる人ばかりの所では安心感にどっぷり浸かっていられたけど、そうじゃなくても、そこにはそこなりのプラス面があるものだと思えちゃうんですから。

そして木に登ったブタは、
「シャワーのお湯が出ないんだけど〜」→「温度調節が水になってます」
「DHL到着通知きたけど受け取ってない?」→「宅配ロッカーです」
というような日常サポートをしているわけですが、

日本政府には一刻も早くコロナ対策をきちんとしてもらわないと、オリンピックができてもできなくても、人の移動がなくなると私の仕事もまたなくなりますから、せっかく仕事やる気になってるのに、頼む。。。