もう四月は稽古が出来ないので、炉を閉じて風炉に替えました。
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炉の灰は篩って、一回も使われなかった透き木釜を「来年こそは使えますように」と言いつつ片付けました。
道安風炉に灰を入れ形を整え、筒釜を載せます。
炉用の柄杓や蓋置をしまい風炉用の道具を出し、軸も「清々翠」に、香合は鎌倉彫の「義経香合」、ついでにお花も籠に入れてみました。
茶碗は仁清写しの「柳絵」、棗はコロナインフルエンザから免れるよう「六瓢」
そんなことをしているうちに何だか久しぶりにお点前をしたくなりました。
帛紗を腰につけて、お釜、棗は空ですが有る思って薄茶点前をしてみました。置き柄杓・切柄杓・引き柄杓…なんだか懐かしい気持ち。
稽古が休みの間にゆっくり「小習い」「四ヶ伝」など一人で復習しようと思います。
たまには和菓子と抹茶も用意して。
この2,3ヶ月すっかりお茶と離れていたので時々はお茶モードにしないと・・・
今読んでいる「茶聖」は読みやすいのですが 一気に読んでしまうのがもったいないので、毎日少しづつ読んでいます。でももう半分以上読み進んでしまいました。
『茶の湯で世の中を静謐に』という大義を掲げてはいるものの、利休はかなりの野心家!