宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

「星の王子様」を読んで

2021-09-28 19:11:28 | 日記

図書館でサン=テグジュペリの「星の王子様」を見つけました。

この本は高校1年の夏休みの宿題だったと思いますが、読後感想文を書かされたことがあります。
作者自身が描いたイラストがあって、翻訳本は平仮名が多く行間もゆとりがある子供向けの本のようなのですが、中身はなかなか深く考えさせる本です。読後感想文にはほとほと手こずった記憶があります。

それを60年ぶりに読んでみようと思いました。
小さな星から舞い降りた王子様が色々な星を旅する話なのです。そして地球にも降り立ち、アフリカの砂漠で墜落したパイロットと旅のいろいろ話をするのです。その王子様の話が色々考えさせられるもの。
パイロットは飛行機を修理しつつ話を聞きますが、水もなくなり王子様と砂漠を歩いて奇跡的に井戸を発見、二人で飲むのです。
砂漠が美しいのはどこかに井戸を隠しているから‥‥家でも砂漠でも星でもその美しい所は目に見えない。そう言って王子さまは砂漠から自分の星へと旅立っていくところで終わりです。
王子さまは星から来たので地球人ではありません。環境も考え方も全然違う星から来た王子様なので、その感じ方が地球人とは違います。
夢のようなお話で、高校生の時に読んだ時と同じに字ずらは平易なのにやっかいで、考えさせる童話でした。
かつて子供だったことを忘れずにいる大人はいくらもいない・・・・物を見る目が曇っている大人。
多分私はそうであろうと・・・・
コメント
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