宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

アガパンサス

2018-06-20 16:40:10 | 茶道

庭のアガパンサスを茶花として使いました。洋花なので、何となく床の間では馴染まないかしらと思いつつ・・・
しかし涼しげな薄紫が美しいですし、小さいラッパ状の花が、けなげに20個ほど集まって一つの花を構成していて美しいです。

生徒さんの一人が「アガパンサスは縁起の良い花、ギリシャの美術にもあるよう」と、またある方が「ミュシャの絵にもあったよう?」と言われました。何とも高尚な会話!!ですね。
小花が沢山あるのできっと繁栄を表す縁起の良い花なのでしょう。
そういえばモネの絵にもあったような・・

先日裏千家東京地区大会に行かれた方が「そういえばカーラーが入れられたお席がありました。和名で水芭蕉とされていました」とおっしゃいました。

私は「アガパンサスも和名があると良いわね」と言うと、すかさず先程の方が「むらさき君子蘭でした。」と言われました。
あーそういえば確かに君子蘭ですね。オレンジ色の君子蘭はよく見ていたのに色が紫だったので、別物と思ってしまいました。

むらさき君子蘭なら堂々と茶花として使ってもよいですね。
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気の早い振袖

2018-06-17 19:24:22 | 日記

大学生の孫が「振袖がないかしら」と訪ねてきました。
「エッ‼もう成人式?」と私。
私が成人式の時に着た振袖があります。
やく50年近く和ダンスにしまったままの振袖…どうなっているか心配しながら広げて見ました。襟の部分がやや黄ばんでいますが、鮮やかな模様はそのまま。長じゅばんも帯も一式揃っています。昔のものなので白地に古典的な模様があるものです。

孫は「うわー素敵。」と大層気に入ってくれました。
今や振袖は成人式や友人の結婚式くらいしか来ません。新しく買うとちょっと高くて勿体無いです。多少古びていてもあれば安心です。
今年の成人式には貸衣装でトラブルがあって大変だったとニュースで見ました。

孫は安心したようです。私も着てもらえればうれしいです。

「ところで今何歳?」と聞くと「今月の30日で19歳」と・・・・
「19歳で成人式するの?」「再来年よ」と孫。
「随分気が早いのね」と私。

成人式の前に振袖を着て写真を撮ることもあるとのこと。

主人と共に3人でそうめんの昼食を摂りつつ、大学生活のことなどいろいろ話してくれました。
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歯の治療

2018-06-15 15:08:42 | 日記

グラグラする歯が何本かあるようになったので歯医者さん通いをしています。

若い時は遠くの歯科に通ってずっと治療を受けていました。しかし先生がご高齢になったのでそこは通えなくなりました。
そこで電車で通うちょっと大きい総合病院の口腔科に通っていましたが、そこはインプラント等結構外科的なものは見てもらえるのですが、最近は普通の虫歯や歯周病等は見てもらえなくなりました。
インプラントは私は好まないので、普通の歯科を紹介してもらいましたが、そこはその病院から近いところで私の家からはバスを乗り継いで行かねばならない場所です。

齢とともに歯科のお世話になることも多くなりそうなので、近所の歯科をと探しましたが、どこが良いのかさっぱり分かりません。そこで近所の親しい友人が通っているという歯科に行くことにしました。

先生の年齢も50代?くらいの感じのよい穏やかな方で、レントゲン設備も、治療椅子も3台ほどあって、歯科衛生士の方も何人かいらっしゃり、先生お一人で責任もって治療をされているので腕の方も安心、とにかく歩いて行ける所なのでそこに通い始めました。

80歳で20本ちゃんと歯のある主人も一緒に通い始めました。主人も歩いて行けるところなので喜んでいます。

私が属している《書道の会》の方たちも結構遠くの歯医者さんに通っているようですが、齢をとったら近所の歯医者さんに通いたいと言っておられました。

いざ歯医者さんを探そうと思うと、やはり誰か知り合いの方が通っている口コミのところが安心かなと思います。
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香付き花月part2

2018-06-13 13:35:07 | 茶道
今日は水曜クラスで《香付き花月》をしました。
香銘は「涼風」、今回も予めお知らせして歌を考えておいてもらいました。
大学生の方々も俳句や和歌を作ったり、筆で書くのは何年振りかしら…と言われましたが、ちゃんと考えてきて書いてくれました。

香を聞いた後に香銘を書いた香包みを回すのですが、うっかり忘れてしまいました。予め香銘がわかっていたのでうっかりしてしまいました。正式にすれば忘れることはないはずなのに。

薄茶三服のあと亭主が記録紙を持ってきて皆が順に歌を書いていきます。
素敵な歌が並びました。



津可乃間の梅雨の晴れ間に吹く風に涼しき薫る梅の青可那
遠雷の後に涼風夏の宵
涼風を背に喫む薄茶いと清し
涼風よ思い出と共に夏さらう
風去りて実梅を拾う祖母の腰
涼風に釜湯気揺るぎ茶香る
玉川の水面に光る若鮎を我が背とながむ風わたる岸

日頃 俳句や和歌を作ることはないのでちょっと楽しかったようです。
大学生の方々も興味津々。若い方らしい歌が並びました。
茶道も時々このような雅なお遊び(?)も稽古に入れると楽しいです。
お遊びと言っては叱られるかもしれませんが…

《香付き花月》の後、平花月を丁寧に稽古しました。足の運び・畳目何目に折据えを回すなど。

今日のお菓子は頂いた松江の風流堂「天の川」。ちょっと早いですがゼリー羊羹できれいなものでした。
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人間・高山辰雄展  @世田谷美術館

2018-06-04 06:23:55 | 美術

梅雨前の気温は高いものの湿度がない爽やかな日、主人と久しぶりに美術館へ行きました。
「高山辰雄展」です。
初期の作品はゴーギャンの絵と見まごう感じの色使いの絵ですが、だんだん画家独自の個性が出てきます。

輪郭がボヤっとしていて、地味で複雑な色使い、何かごつごつ、カサカサした布・紙に書いたような感じの絵です。
かせた感じとでもいうのでしょうか?

女性像を多く描きますが、表情は眉がない能面のようで、髪はおでこの上まで禿げているようで不気味、人間性は感じられません。しかし目は細いながらもじっと観客を見据えていてちょっと怖い感じ。
時々足下に描かれる猫にホッとします。精神性を重視した絵だそうです


花の絵も細密の描かれていますが、全体に灰色を被せたような感じの絵で、植物の生き生き感はありません。造花のような・・・

しかし、絵を観ると「これは高山辰雄の絵だ」と、すぐわかる個性がはっきりしています。
画家にとって個性は大事!
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