宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

香付き花月part1

2018-06-02 13:29:20 | 茶道

茶会のためずっとその稽古ばかりしていましたが、今月から普段通りの稽古に入りました。

今日は【香付き花月】の稽古です。これは平花月に聞香が付くものです。
お香を聞いてその銘を知り、その銘に因んだ歌をお薄3服点てる間に考えるものです。
そしてそれを筆で認めるのです。なんと雅な…

即席に歌を考える事は現代人には至難の業・・そこで予め香銘はお知らせして家で考えてきてもらいました。
歌は俳句でも和歌でもどちらでも良いのです。

今日の香銘は「緑風」
丁度天候も爽やかな日で、緑深くなった庭にはそよ風も吹いています。

平花月後、亭主が記録紙に題と参加者の名前を書き、正客から順に歌を書いていきます。


緑風にただよう香りいと清し
緑さす風に揺らるる水面かな
風にゆれ踊る木々たちの楽しげな声にそっと目を閉じてみる
風清し白足袋映えて朝稽古
縁側で広げた着物緑風はおる

皆様なかなか歌心がある良い歌が認められました。

茶道は文学・書・陶器・歴史・歳時記 等々…勉強に幅がある総合芸術です。
お点前だけ稽古していたのでは勿体ないです。

ずっと4,5月、お薄の稽古だったので、最後にお濃茶を久振りに頂き初風炉としました。
コメント
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