深く潜れ(Dive Deep)! キネシオロジー&クラニオセイクラル・ワーク(クラニオ)の蒼穹堂治療室

「ココロとカラダ」再生研究所、蒼穹堂治療室が送る、マニアックなまでに深く濃い、極私的治療論とお役立ち(?)情報の数々。

2014年の予言

2014-08-30 15:20:04 | 趣味人的レビュー

2014年ももう2/3が過ぎたので、今回の「2014年の予言」というタイトルを見て、「ああ、『2015年の予言』と書こうとして間違えたんだな」と思った方もいるかもしれないが、そうではない。

よく新聞や雑誌で年頭に、さまざまな分野の識者による「今年の○○を占う」みたいな記事が出る。けれど、その検証記事というのは見たことがない。仮にもその分野を代表する識者が立てた予測なら、その何が当たり何が当たらなかったのか、ということは検証すべきだと思うのだ。

で、私のゴチャゴチャな部屋の中から、たまたま買っていた『ムー』2014年2月号が出てきて、そこに「霊能者・占術家が午年の日本の行方を直言!! 大予言・予測2014」という記事があったので、いい機会だからそれを検証してみることにした、というわけ。

この記事では、8人の霊能者・占術家が2014年に何が起こるのかを、〈日本の自然災害〉、〈世界の自然災害〉、〈日本の政治・経済〉、〈世界の政治・経済〉、〈日本で流行するもの〉の5つの項目について予言、予測している。

ちなみに、その8人というのは天文占術家の小野十傅(とでん)、霊能力者の小林世征(としまさ)、0学公認鑑定士の志野令教(れいきょう)、占い師で作家の高橋桐矢(きりや)、西洋神秘思想研究科のヘイズ中村、占術研究家のマギー、占星術、神秘学研究家の松村潔、占い師のやましたやすこ、である(この中で私が名前を知っているのは松村潔だけ。なおマギーは、あのタレントで俳優のマギーではない)。

まずは〈日本の自然災害〉から。

地震は東北地方、東海地方、四国、九州と太平洋側で発生するだろう。とくに東海地方は(中略)泥に海水が襲いかかる暗示である。(小野)

地震に関しては、北海道、とくにオホーツク海側の地域が要注意。また、札幌周辺、鹿児島県、広島県あたりにも、それらしいエネルギーを少し感じる。(小林)

年間を通じて東南海地震が警戒され、その影響から同地域周辺では地震の頻発が予想される。(志野)

現在、猛烈な活動期に入っている桜島。2014年には、鹿児島県と、中央構造線上にある大分県、熊本県などで、マグニチュード6~7レベルの地震が起きる可能性が高まっています。
また、千葉~茨城県沖を震源とするマグニチュード6以上の地震が予測されます。(やました)

という予想はあるものの、他の4人は大地震に関しては可能性は低いとしている。逆に水害についての言及は次のようなものがある。

ジオマンシーで得たシンボルは「アクウィシショ」。今にもあふれそうな水の象(しょう)です。
2014年は大きな地震の心配はありませんが、水の災害には注意が必要でしょう。とくに、今まで水害にあったことのない地域での被害が懸念されます。(中略)集中豪雨や川の氾濫などの天災自体は防げませんが、土砂崩れや浸水などの2次災害を軽減させるために、国土交通省のハザードマップで居住地の地質を調べておくなど、各自、防災対策を講じましょう。(高橋)

昨年につづき、大雨による地滑り、土砂崩れ、河川の氾濫によって複数の人命が失われそうだ。(中村)

本卦は風水渙(ふうすいかん)、之卦(しけ)は沢地萃(たくちすい)。渙は、風が水を吹き散らすさまをいい、風害と水害の象である。局地的な大洪水、突風、竜巻、大型台風を連想させる卦だ。萃は大地を流れる沢を示すため、大雨による道路の冠水、河川の氾濫、土砂災害は避けられないだろう。
沢(たく)を方位に当てはめると西、地は南西を表すため、東京から見て西南西の地域でそれが起こる確率が高い。秋、西日本、特に四国や九州地方が危ない。(マギー)

うがった見方をすれば、水害や雪害はほぼ毎年必ずどこかで起きているので、中村のように書いておけば、まず外れることはない。が、高橋とマギー、特にマギーについては、かなり正確だったと言える。判断が難しいのは

地震以外では、山間部で大きな崖崩れが起こりそうだ。また、竜巻については関東近郊、茨城、群馬あたりが危険だ。
しかし、こうした自然災害が起こりはするものの、死傷者はきわめて少ないだろう。(小林)

だ。近いところは突いているように見えるが、広島では少なからぬ死者が出たし、関東ではこのところほぼ毎年のように竜巻が発生してるからねぇ…。


次は〈世界の自然災害〉だが、こちらの方は巨大地震を予測する人が多かった。

禍々(まがまが)しい凶兆が南西に見て取れる。すなわち、中国大陸において巨大な地震、あるいは山崩れの災害の暗示が濃厚である。(小野)

地震については、アフガニスタンとカザフスタンの近辺に強いエネルギーを感じる。この地域は結構危険なので、気をつけたほうがいい。(小林)

0学易で読むと「火地晋(かちしん)」の2014年は、5~8月と12月に中国やインドでの大規模地震や地割れが懸念される。同時期にイタリアや太平洋の島々での火山活動の活発化や噴火、大規模地震による津波や洪水の被害も予想される。(志野)

本卦は「地雷復」。ズバリ、巨大地震の象である。(中略)2014年の日本を表す卦は水雷屯(すいらいちゅん)で、下卦が同じ雷なので、巨大地震はアジア圏が危ない。また、復卦は再来の意味を持つため、注視したいのは過去に巨大地震に見舞われた国である。インドネシア、フィリピン、中国南西部は注意が必要。(マギー)

2014年に巨大地震が心配されるのは、南米西海岸、フィリピン~インドネシア諸島周辺、ニュージーランド~南太平洋付近。(やました)

逆に高橋と松村は地震については否定的な見解を書いていた。

実際には2014年にマグニチュード7レベル以上の地震が、これまでにメキシコ、ソロモン諸島、アラスカ西部、ニューギニア、中国雲南省などで起こっている。とはいえ、例えば2013年も同じような規模の地震が同じくらいの頻度で起こっているので、単純に「言い当てた」と言えるのかどうかはビミョーなところだ。

他にPM2.0による被害などを書いている人もいたが、これは別に霊能者や占術家でなくてもニュースを見ていれば誰でも予測できるものなので、無視していいだろう。


──ということで、自然災害に関しては、日本のものはそれなりに高い確度で言い当てている人もいるが、世界のものは当たっていると言えば当たってるけど…といった程度で、霊能力や占術を使わなくたって一般人でもこのくらいの予測は十分可能、というレベルだった。

この話、「2」に続く──かどうかはわからない。要望があれば書くが…。


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