第36回きのこ観察会

富山きのこクラブの皆様

砺波青少年自然の家周辺で中央植物園/きのこ部会の第36回観察会がありました。天候は晴れ、老若男女30人弱とワンちゃん（中田家のジュン君）1匹の参加が有りました。

未来の富山のきのこ分類を担う期待の新星！

カエンタケ
[Podostroma cornu-damae (Pat.) Boedijn]
キクイムシに害されたナラの木の根元に発生します。猛毒に付き要注意です。素手で触ることもお薦めできません。

昼食もそこそこに同定会が始まりました。

オオクロニガイグチ
[Tylopilus alboater (Peck) Sing.]
昨日、有峰で話題になりました。井口さん曰く「こいつは美味しい！」

アミガサホウライタケ
[ Marasmius brunneospermus Har.Takah. ]
傘の表面に押しつぶしたような白いしわがある。胞子紋は白にところどころ茶色の部分が混じる（ホウライタケは白）。詳細は高橋春樹氏のHPを参照してください。

モミジタケ
[Thelephora palmata Scop.: Fr.]
右が幼菌、左が成菌（生臭いので採取するのが嫌になるそうです）。「山渓の図鑑」では幼菌しか載っていないので、成長した姿を覚えておくこと。

ヒナツチガキモドキ
[Geastrum trichiferum (Rick) Fisch.]
ヒナツチガキは表面に毛があるけれども、本種は毛が無いことで区別します。

カワラタケ
[Syn. Trametes versicolor (L.:Fr.) Quel.]
ヒポミケスキン（タケリタケ菌）に寄生されるとこのように赤く変色します。 ヒイロタケと比べてみると、間違えそう…というか、実際、汚れたヒイロタケと間違えました。

トラシマチチタケ
[Lactarius sp.]
キカラハツモドキと混同されてきました。傘の断面に縞模様があり、ヒダが分岐する点が異なります。

ヒメヌメリイグチ
[Suillus viscidipes Hongo]
アキノアシナガイグチと混同されているケースがあるらしいです。

ヒメダイダイタケ
[Hygrocybe aurantia Murrill]

フタトゲホコリタケ
[Lycoperdon bispinosum Yasuda]
外皮が2種類の刺からなるのが特徴。

チビホコリタケ
[Lycoperdon pusillum Batsch:Pers.]
ヒメホコリタケとの相違は刺が独立していること。ホコリタケの世界も広い…。

Pluteus …
誰か和名を付けてください…早い者勝ちだそうです(^^;

キクモンクヌギタケ
[Mycena chrysantemiformis Har. Takahashi ]
小さな白いきのこの事だよ！こんなのは見えないですよネ。

タマゴタケモドキ
[Amanita subjunquillea Imai]
KOHで黄色く変色するが、柄のササクレが激しくなく、つぼも浅い。これは、タマゴタケモドキの白色タイプ。この辺で出てくるのはほとんどこれだろうと言われているそうです。

ダイダイイボカサタケ（青木仮称？）
[Entoloma sp.]
「カサは径2～2.5cm、高さ2～2.4cm、円錐状で頂部に突起があり、その長さは2～3mm。湿時やや透明条線をあらわし、ダイダイ色、淡橙色ないしやや淡いアンズ色で乾いてくるとアンズ色地に白い放射状の絹繊維模様をあらわし、縁は波状。胞子紋は帯褐肉色」（日本きのこ図版引用）

オガサワラハリヒラタケ
[Gyrodontium versicolor (Berk. et Br.) Mass G.]
温暖な地域に出る。針の先が丸くなっているのが特徴。

アラゲカワラタケ
[Trametes hirsuta (Wulf.:Fr.) Quel.]
表面に白い毛が生えている。
こちらは幼菌

ヤキフタケ
[Trametes pubescens (Schum.:Fr.) Pilat ]

ヒカゲオチエダタケ[Marasmius occultatus Har. Takah]
幼菌と成菌で傘の色が異なります。柄にシスチジアが無いのでつるつるしています。

コツブチャツムタケ
[Gymnopilus sp. ]

ニセキンカクアカビョウタケ
[Dicephalospora rufocornea (Berk. et Br.) Spooner]

ヤマジノカレバタケ
[Collybia biformis (Peck) Singer]

ライラックフウセンタケ
[Cortinarius cumatilis Fr. var. cumatilis ]
傘は初めまんじゅう形で後には開いてほぼ平らになる。表面の色はライラック色で、湿っているときにはぬめりがある。ひだは初めはほぼ白色で後には淡褐色となり、 密、上生。柄は白色、表面に淡ライラック色の付着物がつくこともありくもの巣膜がつく。根もとはふくらむ。

コゲチャアンズタケ
[Cantharellus omphalinoides Corner]
（井口さんコメント）「北陸のきのこ図鑑」にあるよ。

皆様、次回は北陸3県きのこ会交流会でお会いいたしましょう。井口さんも参加されるそうです。

では。

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